施設園芸を始めるにあたって欠かせないもの・・・ま、いくつもあるけど「水」と「電気」は欠かせない。
当たり前すぎるかもしれないけれど当園が38年前にこの仕事を始めるにあたりまず施設建設予定敷地まで電柱を建てて電気を確保し次に井戸を掘った(深さ約80m)。
で、今日は井戸の話をちょっとだけ・・・。
これは井戸からくみ上げた水を各ハウスへ送り出すための圧力タンク底のバルブを開いて一時水を抜いているところ。
写真では分からないかもしれないが手を出すとケガするかもしれないくらいの勢いで水が噴き出している。
このあと中が空っぽになるまで水を抜いてから今度はそこのバルブを閉めて再び水を入れる作業をする。
各ハウスに水が届く仕組みは井戸からこの空っぽの圧力タンクに水を入れて、その圧縮された空気の反発力で水を押し出している。タンクは水が逆流しないようになっているので自ずとハウス側へと流れて行く。
水が減ってタンク内の圧力が下がるとポンプがONになり水を送り、規定の圧力に達すると止まるようになっている。
ところがこの時に水と一緒にタンク内の空気も少しづつ出て行ってしまうので、空気の量が減り反発力が低くなってしまうので
(人で言うと呼吸が浅くて早い感じ)ポンプのON・OFFが頻繁に起こりポンプの寿命を縮めてしまう。
そこで定期的にタンクの水を全部抜き中に空気を補充してやっている。
時間にすれば10分もかからないのに、忙しいとつい後回しになってしまうので気をつけないと・・。ポンプも安くないしね
ちなみに当園では10年ほど前に一度交換している・・・確か70万円ほどかかったような記憶がある。絶対になくてはならないものだけにメンテはしっかり続けて行かないとね