かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

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質問 LD・ADHDは病気なのか?  前半 + 後半 回答つき

2006年12月19日 | Weblog
質問 LD・ADHDは病気なのか? 金澤 治 講談社+α 前半

1うつは病院で処方された薬を飲めば、すぐに治るのでしょうか。
 答え:すぐにというわけではありませんが,重大な鬱病でない限り,ほとんどの場合,薬と休養(安静)で,落ち着いてくるようです.

2LDやADHDになってしまう原因が知りたいです。
 答え:まだ,はっきりとはしていません.30年くらい前まで微細脳損傷と言われていたものと同じで,遺伝的な要因,胎内環境を含めた出生児の傷害,環境ホルモン(内分泌撹乱物質),その他母親を通しての環境の影響が考えられます.

3先生のお勧めの本を教えてください。なるべく用語が簡単なものを。
 答え:LD.ADHD関係では,以前授業で使っていた,以下のものはいかがでしょうか.
1子どもの脳の発達臨界期・敏感期 早期教育で知能は大きく伸びるのか?
                講談社 +α新書 榊原 洋一

2LD(学習障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)  
            上野 一彦、 講談社 プラスα新書



4今、LD・ADHDと診断された子どもは普通の学級にいるのか、それとも特殊学級にいるのか、どちらが多いですか。
 答え:籍はあるので,普段は普通学級にいて,特殊学級に通級している場合がほとんどです.


5先生は自分の中で「アスペルガー症候群」や「自閉症」、「高機能自閉症」をどのように理解して(どのようなイメージを持って)いますか、教えてください。
基本的には自閉症スペクトラムの一つだとおもいます.自閉症は授業でもやりましたが,3歳位までに起こってきて、1.社会的な相互交渉の質的な問題,2.対人コミュニケーション機能の障害,3.こだわりの3つです.イメージは,やはり,対人コミュニケーションが不得意でこだわりがあるために社会性に欠けるというものでしょう.大学の教員にはアスペルガーかなって思う人が時々ね・・・・


6 川島先生は、LD・ADHDという観点から子どもを見る必要があると思いますか。もしあるとしたら、その子どもたちに対して、どのような対応をする必要があると思いますか。
 答え:特別にはありません.いろいろな子どもや人がいるのが人間ですからね.


7 実際にクラスにLDやADHDと疑われる子どもがいた場合、対応はどうすればいいのですか。また、そういった子どもへのいじめの予防、対応などはどういったことが挙げられるのでしょうか。
 答え:やはり,クラスでの子どもの人数によって教員の負担が変わるのではないでしょうか.


8 ある先生からイギリスではADHDやLDの児童は完全に隔離されて勉強させると聞きました。基礎学習の時間、イギリスの教室は10人前後のグループに分かれて作業をするのですが、その時間ADHDやLDの児童はアシスタントティーチャーが別室で指導を行うそうです。先生はLD・ADHD児童の完全個別学習についてどう思いますか。
 答え:日本でも同じことを目指しているようです.


9 先生はLD教育士についてご存知でしたか。また、この職業は今後どのように展開していくと思いますか。
 答え:名前しか聞いたことはありませんが,心理関係のいろいろな資格が,たくさんあります.それぞれの学会が好き勝手(たぶん勢力を広げようと言うことともうけようとしているのだと思います)作っています.僕のイメージでは.LD教育士もその一つで,LD学会が作っている心理関係の資格です.もちろん,」意味がないとは思いませんが・・・どうもね.


質問集9(LD・ADHD〔後半〕)

1 LD・ADHDに関する書物もたくさんあるとは思うのですが、「これはぜひ読んでおけ!」という本があったら教えてください。
 答:前にも書きました。本なのかの考え方としては、この「LD・ADHDは病気なのか?」は、年齢的に高い人が書いているので古い考え方がでています。


2 先生は自分の子どもになにか習い事をさせていましたか。
 答:自分の子どもには、毎日5分のピアノと毎週一回の水泳と年間10日のスキーをするように言っていました。小学校から高校3年生までは、ノルマと言うことにしていました。


3 教師力って何だと思いますか?
 答:教師としての能力ですよね。うーん、特別なものでなく、人間としての能力と同じだと思います。ですから、いろいろな教師がいてもいいと思っているので、とくにはありません。でも、その人が考える人間として生きることとはどういうことなのかを実践できるひと・・・かな


4 実際に教室にLD・ADHDをもつ児童がいた時、どのような点に注意して指導していけばよいのでしょうか?
 答:授業でもやりましたが、一番気をつけなければならないのは2次傷害だと思います。

5 現在の日本では、学習障害者と判断された方の就労の支援ってのはどこまでされていますか?
 答:学習障害に限っての特別な就労システムはないと思います。

6 小テストの返却はしないのでしょうか。先日の授業で先生はあまりできがよくないと仰っていましたが、 自分で見てどこがいけないのか考えて改善しないと、何回やってもよくはならないと思うのですが、いかがですか?
 答:確かにそうですね。以前は返していたことがあるのですが、受講生が50人以上になると、返すために時間がかかるのと、置いておいても持って行かない人がいるのでやめました。また、個人的に返そうと思っても探すのがとても大変です。

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