叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 若い人の仏教教室 百一

2008年02月18日 | 若い人の仏教教室

ケイタくん、
「ジッチャン、法華経というのはタナバタさんよりロマンがあって、
スケールの大きな話なんですね。」

ジッチャン、
「ケイタくん、そうだよ。
タナバタさんに例えたのはよかったねえ。とにかくスケールが大きいから
これを想うだけで、気持ちが大きくなるんだ。
海より広いのが空、その空よりも広いのが人間の心だ。と言った人がいた
が、

それに、
「法華経はほかの宗教と違って、自分の運命を自分で切り開き、変えて
いける宗教なんです。」
と言ったのはロシアの有名な女性だったがね。
注、ロシア科学アカデミー東洋学研究所・ヴォロビヨヴァ博士。ロシアの
法華経研究の第一人者のこと。


山本さん、
「先生、自分の運命を自分で変えていけるというのは、凄いですね。
ほんとうにそんなことが出来るのでしょうか。」

ジッチャン、
「結論から言って可能なんです。
ヴォロビヨヴァ博士が言うように、今までの宗教というものは神とか全能者
がいて、人間の運命を支配しているから、神や全能者の意志に背くことは
絶対に許されない。
と思い込んでいる人がケッコー多いのだねぇ。

仏教も法華経を説く前の経では、阿弥陀仏とか、大日如来とか、
架空の仏をこしらえて、その仏に頼ったり救済してもらうことを願ったりし
ていたが・・・
釈迦は、
神を崇める既存の宗教や、自分が今まで説いてきた架空の仏をゼンブ
否定したんだ。今まで言ってきたことは方便(仮のはなし)であって真実
ではないと、宣言したのだよ。」

山本さん、
「釈迦が自分で説いてきた教えを否定したのでしたら、弟子たちは驚いた
でしょうね。
それにしても釈迦はナゼそこまでして、法華経を説かねばならなかった
のでしょうか。」

注釈、
空よりも広いのが人間の心だと言ったが、逆にケシ粒のような小さな心も
あるのでいちがいにはいえない。心は不思議なものなんだ。

つづく