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「ふるさとの祭り~貴船様~」

2023年01月08日 | 大分県
『冷え込んだ歩く境内落ち葉踏み
     吐く息白く空にのぼって』


昨日、風が強い時間帯がありました。
車を走らせていると、落ち葉が道路を一緒に走っているシーンがありました。
冬の季節を感じました。
今日は、地区の祭典「貴船様」がありました。
先日は、新嘗祭、そして今日は、「貴船様」。
座元だったので、お米・おごく・大根・・・などを用意して、神社に行きました。
 (2023年1月8日初春   貴船様)

 
昨日より霞は強くはありませんが、今、黄砂が飛来しています。
黄砂は、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物の粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。
 
山々がぼんやりかすんで見えました。
黄砂はだいたいが春ですが、気分屋となっています。
車も埃がついていました。
やっぱりすっきりした風景がいいですね。
 
そんな中で、今日は、地区の祭典の「貴船様」が神社で行われました。
貴船様は水の神様だそうです。
水の恵みを願い、水難から地域を守る祭典です。

座元だったので、スーパーなどに行き、必要なものを準備しました。
「お酒・おごく・米一升・魚・昆布・野菜・果物」などです。
お供えをして、祭典が始まります。
 
年間通して、いろんな祭典があるので、毎年何かの座元にあたります。
 
 
地区の人の数も減り、少しずつ、祭典もまとめられていっています。
それでも江戸時代あたりからの歴史が続いていっています。
祭典のあとは、社務所で「なおらい」が行われていましたが、コロナ禍の中で中止になっています。
 
「直会(なおらい)」があるときは、大変です。
おりやお酒を準備します。

今は、なくなりましたが、盃の交換です。
いろんな方から、もらったり、逆に送ったりを繰り返します。
にぎわいが最高潮になります。
どのくらい酒があっても足りません。
 
さらに、「直会」のおわりに、「らいと」(来当・来頭)があります。
次の座元の人に引き継ぐ儀式です。コップにお酒がつがれます。
飲み干すと、
「まだまだそれじゃ、次に渡せられん。」
とさらにお酒がつがれます。
へとへとになります。

座元が終わると、次の座元の人の番です。
お酒がつがれます。
「それじゃ、祭典はもらえん。」
とまたお酒が。
つまり、2年間は、大変な「引き継ぎ」となります。
 
そうして、地域は盛り上がっていたのですが、良いことか寂しいことか今は祭典のみとなっています。
こうした祭典を通しながらも、かつては、地域の人々のつながりを深めていたのです。
 
まあ、今日は、なんとか座元が終わり、次に引き継がれて何よりです。