有明新報に載っていましたね。
新聞記事を読んだ限りでしか分かりませんが、6月議会の質問戦において『フッ化物洗口には賛否両論がある。定期的に検診やブラッシングをしたほうが良いのではないか』と、フッ化物洗口の安全面に疑問があるとした質問に対して荒尾市歯科医師会が、『なぜ安全面に疑問かその根拠を示してほしい』と。
質問戦にて、議員が発言した中身に対し質問状が寄せられることは、私が議会にいた20年の中には、もしかしたらあったのかもしれませんが記憶にありません。なかったように思います。
ビックリしました。
歯科医師会は、『フッ化物洗口の安全性や有効性は全世界で知られているにも関わらず、市議会という公の場で安全性について疑問視する発言をされた科学的根拠が理解できない』と、記事にありました。
市議会では、この件への対応を協議し、質問した議員と所属する会派に対して、その根拠を示すように通達したとされています。
さて、市民の代表者である議員は、市民の声を聞いて市民の代わりに議会で発言することが務めです。
市民の中にも、フッ化物洗口に賛否両論の声がある中、推進を求める声も当然にありますし、疑問の声も当然にあります。
ですから、今年の3月議会の質問戦では『推進の声』の質問がなされ、そして今回の6月議会では『疑問の声』の質問がなされたということです。
市民が持つ『推進や疑問の声』に対しての質問に当局は、行政における方向性なり考え方をキチンと説明した答弁をされていると思います。
この件に限らず、どのような質問でも、市民の幸福のためにどうすべきか、どうあるべきかを議論する。どんな場合でも、市民を中心とした議論のやり取りが行われています。
一個人ではなく市民全体の利益を考えて、また一個人の考え方ではなく聞くことが出来る範囲での意見を取りまとめて議員は発言しています。そうでなければ、何のための市民の代表か分かりません。
歯科医師会の今回の動きは、フッ素洗口推進の中でそういう疑問を持つ『市民の声』があがること、市民が持つ『疑問の声』を議場で発言すること事態がおかしいと思われているのでしょうか。
そうなれば議会制民主主義の根幹に関わってきます。
市議会では、6月議会に市民から提出された『集団フッ素洗口、塗布の中止についての請願』を、採択・不採択でもない継続審査にしています。継続審査は、さらなる調査をして結論を出そうと言うことです。
市議会でもこの件に対し、賛成か反対かを決められない状況の中で、歯科医師会のいう『疑問の声』があがるのはおかしいとはどうなんでしょう。
今回の質問状に対しての動向に、目が離せません。