議会閉会日の今日は、上程された議案について採決を行い、全員賛成あるいは賛成多数などありましたが全議案とも可決となりました。
私たち新社会党議員団は、昨日お伝えしていましたように、RDF関連事業費支出の件と学校規模適正化による二小・三小の統合の件について反対しました。
学校条例の一部改正への反対討論については、池田議員さんから議員団を代表していただきましたので、その原稿を持っていません。よって、ここに報告はできませんが、私が討論に立つならこう発言するというものを紹介します。≪『続きを読む』でどうぞ ≫
『当事者でない者が何を言うか』と言われるかもしれませんが、議員として子ども達の、学校の、教育の事を考え抜いた挙句での結論です。
一中と二中の廃止統合での新中学校の設立、二小と三小の廃止統合での新小学校の設立で、学校規模適正化事業の前期計画が終了(平成23年3月末)です。
後期計画の具体的な年の公表はされていませんが、有明小・清里小・桜山小の統合、府本小と八幡小の統合、平井小と緑ヶ丘小の統合、四中を廃止して三中と統合、中央小の一部を緑ヶ丘小へ移動となっていて、最終的には2ヶ所の中学校と6ヵ所の小学校と計画されています。
子ども達への教育をどう考えるか、学校統廃合をどう考えるか、皆さんのご意見をお聞かせください。
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学校規模適正化審議会答申により、前期・後期計画が策定され、住民説明会などの準備期間を経て、すでに第四小学校そして第五中学校が統廃合され今日に至っています。<o:p></o:p>
第五中学校を建て替える際に議会からは、社宅跡地を利用した活性化策を展開し、民間開発を含めその校区での人口増を図る施策を行うことと要望を付していたにもかかわらず、手立てはされたのでしょうか。<o:p></o:p>
中央小校区、緑ヶ丘小校区では活性化策が功を奏し、児童数が増え、プレハブ教室を建設しなければならないほどの状況になっています。そのような状況を見るにつけ、同じ社宅跡地の活用をなぜ五中校区で展開されなかったのでしょうか。不満としてあります。<o:p></o:p>
さて、提案で出されている二小と三小の統合について、なぜ統合しなければならないのか、疑問に感じています。<o:p></o:p>
確かに少子化社会の進展の中で、また本市では雇用の場が少ないために企業誘致をはじめ、若者の定着を図るための活性化策を展開していますが、流出に歯止めが利かず児童生徒数、子どもの数が減少しているのは確かです。そのことは、これまでの説明の中で述べられていますので、十分に理解をしています。<o:p></o:p>
しかし、今回の統廃合は誰が声を上げたのでしょう。子ども達からでしょうか、それとも保護者・教職員からでしたでしょうか。<o:p></o:p>
二小校舎と三小校舎は、耐力度調査の中で早急な建て替えを要する危険校舎となっています。壁の一部が剥離落下しており、また雨漏り等もあり学校生活に支障をきたしているのは間違いありません。<o:p></o:p>
これまでの説明の中で統廃合は財政を理由によるものではなくて、あくまでも子ども達の視点に立ってと言われていますが、今回の両校による統廃合には、学校の耐震性や老朽化による建て替えが、財政負担であることが見え隠れしてなりません。<o:p></o:p>
財政負担を削減するために、子ども達に犠牲を強いることは許されません。<o:p></o:p>
また、適正規模といわれる学校を作り上げるために、画一的な子ども達の数合わせで統合を図ることで、真の教育が図られるのでしょうか。<o:p></o:p>
保護者の方から、教職員の目が十分に子ども達に届き、知育・徳育・体育を身につけるために十分な指導や教育をしてほしいとの言葉をよく聞きます。教職員も持てる力を最大限に発揮して努力をされていますが、しかし現実はいじめ、不登校など子ども達を取り巻く環境は、依然として厳しいのが実態です。教職員もそのことに悩み、加えて大変な事務量の中で仕事に追われ、心身的な病休者がいることも事実です。<o:p></o:p>
そのような状況も鑑み、一クラス40人という基準を見直して30人学級をと申し入れていますが、受け入れられていない中に統廃合によって、現在30人前後で推移している学級が40人に膨れ上がることも考えられます。<o:p></o:p>
新年度を迎えるときに学校現場では、あと二人、あと一人増えればクラスが分けられると、40人ではない学級を望んでいられることはご承知と思います。<o:p></o:p>
30人学級以下が、教育に最適といわれています。<o:p></o:p>
また、クラス替えができないことでの、部活動が十分にできないことでの小規模校の弊害は確かにあるでしょう。しかし、そのことで子ども達に暗い影を落としているのでしょうか。<o:p></o:p>
そうではないはずです。<o:p></o:p>
教職員・保護者・PTAが力を合わせ取り組んできた成果があるから、子ども達も毎日の学校生活を元気に過ごしているのではないでしょうか。<o:p></o:p>
『クラスメートが少ないと切磋琢磨がなくなり、向上心・競争力が身につかない』という保護者の方もいますが、そのことで子ども達はどうなったでしょう。小さいときから学習塾や習い事、競争することを当たり前。いまの子どもは疲れていると学者文化人からも指摘されています。ゆとり教育の目的とは何なのでしょうか。<o:p></o:p>
子ども達の教育環境の充実は大変重要です。子ども達の人数を理由に、学校統廃合での財政のしわ寄せを子ども達に押し付けることに、私は納得できません。<o:p></o:p>
現在、三小校区では、三井が所有していた原万田社宅跡地において、次から次への大型店舗の進出や大規模な住宅団地造成など、民間開発が進んでいます。<o:p></o:p>
県事業である『万田下井出線』の妙見区までの開通が年内と言われ、道路開通見通しが立たなかったため撤退されたスーパーマーケットなどがありましたが、あらためての進出が起こるのではとも思いますし、そうなれば暮らしやすさも倍増することで、世帯数や人口増にもつながりかねません。<o:p></o:p>
今回の提案は、平成23年4月の統合を視野に入れての提案です。<o:p></o:p>
拙速すぎる決定で禍根を残すよりも、今後の社会動態を十分に見極めても良いのではないでしょうか。提案は、時期尚早だと思います。<o:p></o:p>
よって、二小と三小の統廃合に反対をするものです。