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Bリーグについて88

2023-11-08 00:01:22 | バスケ(Bリーグ・代表等)

 リスペクトコラムです。
 Bリーグの将来構想「B.革新」関連のリスペクト記事です。何回かに分けてお届けという事で、第1部は「リーグ概要」、第2部は「米国型リーグか欧州型リーグか」、第3部は「米国型リーグ」、第4部は「欧州型リーグ」です。今回は第3部の「米国型リーグ」です。今回もいろいろ調べてみた中で、一番わかりやすいコラムを紹介したいと思います。今回も沖縄バスケ情報誌「OUTNUMBER」ライターのTaiyo Wakugawaさんのnoteをリスペクトさせていただきました。

なぜ米国型リーグには戦力均衡が必要?~プロスポーツ考察 その④~|Taiyo Wakugawa

なぜ米国型リーグには戦力均衡が必要?~プロスポーツ考察 その④~|Taiyo Wakugawa

どうも。プロスポーツがどうやって稼いでいるのか、おはようからおやすみまで四六時中考えているTaiyoです。 前回のnoteでは欧州型リーグ(オープンリーグ)の特徴として、...

note(ノート)

 

「米国型の代表である北米スポーツリーグは、最初は「見世物」としてスタートして、それが発展拡大して今のリーグが完成した。」
「米国型の最大の特徴は、「昇降格が無い」「チームの入れ替えが無い」ことです。基本的には決められたチームだけでシーズンを戦い優勝チームを決定します。リーグ階層という考え方がありません。決められたチームのみで戦うこと、リーグに新規チームが参入することが非常に難しいことから「クローズドリーグ」と呼ばれています。米国型の最大の特徴は、経営面において「リーグ自体を一つの集団」として全体で収益を最大化するという思想がある点です。」

 米国型には1部、2部リーグ、その入れ替えという概念がありません。なので、下位チームは残留争いが無いので、欧州型と比べて緊張感が少ない、つまり下位チームは盛り上がらないのかもしれません。ただ、ドラフト制度等でリーグを挙げて戦力の均等化を図っているため、万年下位チームが生まれにくく、シーズンによって泣き笑いが楽しめるのかもしれません。ただ、MLBを見ても、メガチームは存在し、今回の大谷選手が出て行くかもしれない、エンゼルスのようなプレーオフ進出の期待が薄いチームが存在しているのは確か。まずは、Bリーグが目標として目指していくNBAについて、リスペクトしてみましょう。
   
【NBA】
 米国の29チームおよびカナダの1チームの計30チームで構成。東西2つのカンファレンスから成り、各カンファレンスはそれぞれ3つのディビジョンに分かれて、10月から翌年4月にかけてレギュラーシーズンの試合を実施。
 1946年にニューヨークで設立。当初は、バスケットボール・アソシエーション・オブ・アメリカ(Basketball Association of America、BAA)という名称。ライバル関係にあったNBL(National Basketball League)から数チームを引き抜いたあと、当時11チームであった1949年に現名称となった。創設の目的はプロアイスホッケーに利用されるアリーナの空き時間を埋めるためであり、初代コミッショナーにはAHLの会長が就任。

 という内容で、検索してもなかなか出て来なかったですね。発足当時、他にも別のバスケリーグがあったのは驚きです。日本のように合併ではなく、引き抜きで大きくなっていったのですね。NBA以外は独立リーグという事になっているのかな。元々はNFLがアリーナの時間を埋めるために創設したというのも驚きの話ですね。そういう事もあって、アメリカではNFLの人気がすごいのか。
 そしてNBA傘下のマイナーリーグとも言えるGリーグですね。島田チェアマンは、新B2リーグをGリーグのような存在にはしないと言われていましたが、リスペクトしてみましょう。
        
【Gリーグ】

 参加チーム29チーム。NBAゲータレード・リーグ (NBA Gatorade League)は、北米大陸のプロバスケットボールリーグ。将来のNBA選手を育成する目的で、NBA後援のもとに運営され、2001年の秋、前述の目的でリーグが発足。2006年には「NBA傘下のマイナーリーグ」、ABA(独立リーグ=セミプロ組織)、CBA(独立リーグ)から規模拡大に伴う経営危機が各チームに及ぶこともあり、16チームが消滅。
 NBAへの昇格について。シーズン中、NBAから10日間契約等で、いわゆる「昇格」を果たす選手がいる。これは、Gリーグが育成リーグという趣旨もあるため、リーグ本来の目的の一部が達成されたとも考えられる。また、この場合は提携先に限らず、どのチームとも契約が可能。 また、Gリーグの選手がNBAドラフトで指名されるケースもある。2005年からはフリーエージェントとしてNBA昇格や、逆にNBAから戦力外となった選手の受け皿となり、NBAのマイナーリーグとしての色を強めた。それ以外の組織は独立リーグ(セミプロ)と見なされる。

 GリーグはNPBにおけるイースタンリーグ/ウエスタンリーグですか。NBAの各チームはGリーグの各チームと提携を組んでいて、各NBAチームが単独でチームを所有する傾向が増加し、2016-17シーズンではNBAの22チームがGリーグチームを所有。あの渡邊選手も2018年にメンフィス・グリグリーズとの2way契約を結び、基本的にはGリーグ加盟の提携チーム「メンフィス・ハッスル」でプレーしながら度々、1軍と言えるNBA「メンフィス・グリグリーズ」の試合にも出場していました。馬場選手も。Gリーグは本当に育成リーグですね。クラブがNBAに昇格という概念は無いようです。

【米国型の特徴】
 サラリーキャップ、ドラフト、レベニューシェアなどの制度を敷くことで球団間の選手年俸格差を最小限にする仕組みを採用。特にレベニュー・シェアは、NFLにおいて、リーグの利益を分配する制度。フランチャイズの所在する都市の規模(潜在的なファンの数)に左右されないチーム運営が可能。

 このレベニューシェアってすごいですね。リーグの利益を分配という事で、もはやそこに競争はなく、リーグの支部みたいな感じですね。クローズドリーグのメリットは基本的には毎年同じチームが揃うのでリーグ収益を分配しやすいこと。また、オープンリーグとは違った数年単位での競争状態の維持をしやすい事だそうです。リーグ収益を分配すれば田舎のチームにもチャンスが生まれ、ドラフト制も下位チームが有利なようなルールにすることも可能。デメリットとしてはやる気のないチームが足を引っ張る可能性がある事だとか。どうせ分配金が入ってくるので、最低限の選手を集めて負け続けても赤字にはならないという田舎チームも出てくるのか。

 Bリーグは「競技成績による昇降格をなくし、エクスパンション型のリーグへ」という事で、クローズドリーグの前にエクスパンションリーグになるようです。エクスパンションリーグとは、主に昇降格制度のないスポーツリーグが、計画的に制限または制御しながら、参加チーム数を増やすリーグです。確かに島田チェアマンは条件が整えば、どんどん昇格させると言われていました。まぁガチガチのクローズドリーグよりは魅力が残りますが、成績ではなく数値というのがどうなのか。もう一度B.革新の内容をチェックしてみましょう。

【B.革新の6つの改革】
 Bリーグから発表されましたが、今回はNBA目線で見てみたいと思います。
①サラリーキャップの導入
 このコラムにあるように、NBAの2023-24シーズンのサラリーキャップはを発表。約195億8702万円でラグジュアリータックス(贅沢税)を課される基準となるタックスレベルは約238億234万円)とか。チームにおける年俸総額の最低額は約176億2819万円。ラグジュアリータックス(贅沢税)とは、チームのサラリー総額がキャップを超えて、一定の基準に達すると課徴金が適用される制度。
④ドラフト制度導入
 NBAでは前季に成績の悪かったチームから順番に指名していく方式に加え、1巡目上位4位までは例外を設けNBAプレーオフに進出できなかった14チームによる抽選で指名順位は確定されるとか。確かにこうやれば、チーム力は平均化できますね。ただ、メガクラブができない事も確か。
 ただ、ユース組織も継続させると、ドラフト制度と矛盾しないかという指摘があり、島田チェアマンも「島田のマイク」でコメントされていました・
⑥ポストシーズンの規模拡大
 各カンファレンス、レギュラーシーズンの勝率上位6チームとプレーインを勝ち抜いた2チームを合わせた8チームずつの合計16チームが進出。NBAファイナルでは、東西の各カンファレンスのプレーオフを勝ち抜いたチーム同士が対戦。

②登録・ロスター・オンザコートの改変
③育成補償金や柔軟なレンタル制度による選手流動生向上 
⑤平日試合を増やすカーディング

 オンザコートとは外国人選手の出場機会を制限するもの。下の3つの改革はともにNBAには存在しない概念なのかな。いろいろ見てきましたが、これがBリーグが2026年から導入しようという新制度です。いろいろ反対意見もあるのでしょうが、バスケの発祥の国はアメリカなので、NBAを目指すのも理解できます。しかし。今まで3部制の欧州型でやってきた分、そんなに簡単に米国型に移行できるのかなとも思います。ちなみにESLはクローズドリーグを採用しようとしており、当ブログでも以前に反対記事にした「Jプレミアリーグ」構想というのもあります。どのみち簡単ではないという事ですね。
「B.革新」関連第2部「米国型リーグか欧州型リーグか」:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231016
    〃   第1部「リーグ概要」②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230928 
   〃       〃      ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230925
 #がんばろう日本

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