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Jリーグの話題220

2023-10-26 00:01:39 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日、Jリーグ実行委員会が開催され、リーグ側(事務局側)の前向きな意志が表明され、まずは話が正式に前に進むようになりました。あとは12月の理事会でどういう結果になるかだと思います。個人的にはファン・サポーターも含めた反対意見をスルーして強行決定はいないだろうと踏んでいました。これは実行委員会の協議内容の情報開示が無く、よくわからなかった面もありました。
 ただ、以下のコラムで予想外の情報が出てきたのでちょっとびっくりしております。「そう来るか」と。ただ、秋春制を実現したいためにそこまで考えるのかと。
  
【JFL、高校年代もシーズン制移行の可能性が明らかに!! Jリーグ“秋春制”今後の論点は】
「日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は24日、理事会後のメディアブリーフィングを行い、シーズン制移行に関する議論の現状を公表した。年内をめどに決議を行う方針で議論が進む中、今後の検討事項として6つの論点がピックアップされている。
Jリーグ側が今回提示したのは『スタジアム確保』『JFL/地域リーグ/大学/高校などとの連携』『新人選手の加入タイミング/制度設計』『試合日程案の精査』『移行期の大会方式』『財源の活用方法』の6点。シーズン制移行に際し、主にハードルとなりそうなテーマにアプローチしていく構えだ。」

「『スタジアム確保』については、今週中に分科会を開催する予定。大半のクラブが行政所有のスタジアムを試合に使用し、Jリーグ日程に合わせて会場の予約を行っているが、シーズン制移行後は年度初めに予約を行うことができなくなるため、他団体などへの影響が懸念される。そうした中、今後の分科会で意見を集約し、対策を講じていく方針だ。」

『JFL/地域リーグ/大学/高校などとの連携』については日本サッカー協会(JFA)を中心として意見交換を実施中。Jリーグによると、JFL(日本サッカーリーグ)側からは『Jリーグのシーズン移行後はJFLも合わせてできないかという検討を進めている報告がある』といい、アマチュアカテゴリにも動きが出てくる可能性が出てきた。また高校年代の高円宮杯プレミアリーグ、プリンスリーグも夏場の試合を避けるため、9月開幕・6月閉幕への移行案が出ていることも明らかになった。

 『新人選手の加入タイミング/制度設計』については、現在と同じく『基本的には1月加入の方向で進めている』とJリーグ。新卒選手の加入に伴う選手登録枠についてはシーズン途中から増枠する方向性をはじめ、今後詳細を詰めていくという。また契約内容については日本プロサッカー選手会(JPFA)から『ABC契約」改革の必要性が訴えられている中、Jリーグ側も『抜本的な改革が必要になっている」と改革に前向きな姿勢を示した。

 『試合日程案の精査』については現状、ウインターブレイクを『12月第3週〜2月第2週』にするAパターンと『12月第1週〜2月第3週』とするBパターンが提示されているが、さらに細部を詰めた案を検討する予定となっている。」
「今月21日にはアルビレックス新潟の中野幸夫代表取締役社長が取材対応で反対姿勢を明らかにし、その内容が22日に公式サイトでも掲載されているが、野々村チェアマンは『僕は反対する人、意見が違う人がいるほうがいいと思っている」と歓迎。『以前はもっと多くの人が懸念を持っていたのかもしれないが、丁寧に長い月日をかけて話していく中、どうやったら成長するかという点でシーズンを変えるのが一つの方法だなと考えている人が増えている。成長するための対案も含めて、面白いアイデアが出てくるのは期待しているし、自分の中でもそんな発想が出てこないか常にチャレンジしたいと思っている。いろんな話をしていくのはやっていかないといけないし、これからも話をしてきたけど、新潟に限らず、それぞれのクラブが抱えている課題はあるので、膝を突き合わせて、どうやったらもっと良くなるだろうという対話は続けていこうと思っている』と前向きに話した。」

 

JFL、高校年代もシーズン制移行の可能性が明らかに!! Jリーグ“秋春制”今後の論点は | ゲキサカ

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は24日、理事会後のメディアブリーフィングを行い、シーズン制移行に関する議論の現状を公表した。年内をめどに決議を行う方針で議論が進...

ゲキサカ

 

 より具体的な協議内容をリスペクトできて良かったです。その中で驚くべき内容が「試合日程案の精査」です。ウインターブレイクを「12月第3週〜2月第2週」にするAパターンと「12月第1週〜2月第3週」とするBパターンが提示されているそうです。まさかの現行とほぼ同じ日程案。Jリーグ公式YouTubeチャンネルのこの動画に、この案が出てきたようですが、正直泡沫アイディアと個人的に思っていました。今回の情報はその期間よりも更に現行に近い。
 今回のコラムを読んで、マジですか・・・とたまげた次第です。特に「12月第1週〜2月第3週」のB案は、現行スケジュールとほぼ同じです。

 ここからは個人的なコメントになります。正直今までウィンターブレイクは1ケ月ちょっとくらいかなと思い込んでいました。それ以上長いと感心が離れていくだろという思いも含めて。ちょっと欧州のウィンターブレイクを調べてみると、以下の通りで、これまたビックリです。休み全然無いやんと。
・英プレミアリーグ:のべ2週間程度
・ブンデスリーガ:4週間(1ケ月程度)
・ラ・リーガ:2週間の休暇が2回
・セリエA:クリスマスから新年にかけて2週間
・リーグアン:3週間

 うーむ、どこも短いですね。これくらいの期間なら客離れは心配無いでしょう。振り返ってJリーグの2案。じっくり見てみましょう。A案は2か月、B案は2ケ月半がシーズン休止となります。また、ポストシーズンも2ケ月弱あるのかな。そうすると、約4ケ月、1年の1/3がオフシーズンになります。現在は夏の時期はあるので、2ケ月半ほどのオフシーズン。となると、かなり試合時期が短くなりますね。当然、平日開催が増えて興行的にマイナスとなります。まずは試合時期の短縮の懸念。

 次はウィンターブレイクによるJリーグへの感心度の下降化の懸念。先に秋春制にしたWEリーグでしたが、ウィンターブレイクが明けてシーズン再開した時に、「シーズン終わったんじゃなかったっけ?」「試合日程がわかりにくい」という声が挙がっていたのは事実。今回のJリーグ案はたぶん更に長い時期のようなので、人気・関心の低下のリスクが高いですね。それがわかっていて、この2案を前面に出してくるんだなと、個人的にはどこの方向へ行こうとしているのかわからなくなりました。
 この案でいけば、確かに降雪地クラブのリスクは解消されます。しかし、平日開催など詰め込み開催で選手の身体的負担は変わらず増すのではないでしょうか。選手ファーストと言っていた野々村チェアマンですが、ここでも理論崩壊っぽく感じています。ファン・サポーター、クラブ目線でも夏場ではありますが、週末試合が減り、その分平日開催が増えるのは「行きにくさ」による客離れが出てくると言えます。難しいですね。本当に正解は無いと思います。

 もし、この2案で行くなら、かなり強力にウィンターブレイクの認知度向上の必要があり、どこまでわかりにくさを解消できるかだと思います。そして2ステージ制騒動の時の現象ですが、数年やってファン・サポーターからの理解が得られず、秋春制の廃止、春秋制の復活になる予感がします。
 秋春制の懸念は他にもあったように思いますが、大丈夫なんですかね? スポンサー企業のカレンダー、ブラジル(春秋制)との季節のずれによるブラジル人選手の移籍激減、冬場に無理して行くサポーターの身体的危険など、まだまだあったと思います。今日はこの編で。「試合日程案の精査」だけでここまで書けました。
秋春制関連⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231020
  〃  ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230627
  〃  ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230604
  〃  ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230527
  〃  ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230419
  〃  ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230415
  〃  ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220812
  〃  ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171220
  〃  ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170922
  〃  ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170715
  〃  ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170216
  〃  ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140713
  〃  ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
#がんばろう日本

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