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Jリーグの話題213

2023-04-19 00:01:22 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日のスポニチさんの報道では「ほぼ全てのクラブが同意、容認の姿勢」と書かれていましたが、7割以上のJクラブ社長が消極的発言という事で、やはり余り当てにならなかった情報のようですね。ACLの秋春制の導入もあって、もう少し賛成意見が多いかなとも思っていましたが、現実は否決された2017年とよく似た結果となりました。図式も日本協会が提案し、実行委員会で反対されるというのも似ているか。野々村チェアマンが「皆さんやりましょう!」とハッパをかけた様子も無く、やはりJリーグでは無理がある話なのか。最後は「興行」という切実なものが出てくるし、J1はまだいいがJ3クラブにとっては死活問題になるのかもしれません。
     
【Jリーグ「秋春制」移行協議スタートも難航「7割以上の社長が消極的発言」Jクラブの反対多く】
「Jリーグは18日、実行委員会を開き、シーズン制移行の協議を行った。J1、J2、J3のクラブ代表者を相手に、26年ワールドカップ(W杯)北中米大会終了のタイミングで、8月初旬にリーグ戦を開幕し、翌年5月下旬にシーズンを終える「秋春制」への移行を話し合った。日本サッカー協会がJリーグに提案したものだが、Jクラブ代表者からは反対の意見が多かったようだ。
 26年はW杯があり、6月初旬から約7週間、リーグ戦が中断される。日本協会は、そのタイミングがシーズン制移行の適期と判断し、提案した。雪の多い地域を配慮して1月から5週間以上、ウインターブレークの期間を設けるなどの提案をしたが、実行委員の多くは現行維持を指示したようだ。
 日本協会の主張は、主に4つ。(1)猛暑の試合開催減少による選手のパフォーマンスアップ(2)シーズン中の海外移籍により発生するチーム再編成の回避(3)世界基準となっている欧州とシーズンを合わせられる(4)ACL日程に合わせやすい
 しかし、シーズン制移行に反対するクラブの主な意見は(1)雪国地域クラブの不利益(2)移行する年に、スポンサー契約を1年から1年半などに要求しづらい(3)自治体が保有するスタジアムを抑える時期がずれるため、確保が難しい(4)現行の4月~3月の教育制度との不一致(5)引退や解雇された選手のセカンドキャリアのタイミングが、一般社会のタイミングとずれる、などがある。
 ある実行委員は「今日は7割以上の社長がシーズン移行に消極的な発言をしていたので、現実的には難しいと思う」と話した。秋春制への移行は、13年と17年にも行われ、いずれも反対意見が多く断念した。Jリーグ今後も協議を続け、今年中には結論を出す予定だ。」

 

Jリーグ「秋春制」移行協議スタートも難航「7割以上の社長が消極的発言」Jクラブの反対多く - サッカー : 日刊スポーツ

Jリーグは18日、実行委員会を開き、シーズン制移行の協議を行った。J1、J2、J3のクラブ代表者を相手に、26年ワールドカップ(W杯)北中米大会終了のタイミン… - 日刊スポー...

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 もう一度整理してみましょう。
日本協会(賛成論)
 ①猛暑の試合開催減少による選手のパフォーマンスアップ
 ②シーズン中の海外移籍により発生するチーム再編成の回避
 ③世界基準となっている欧州とシーズンを合わせられる
 ④ACL日程に合わせやすい
シーズン制移行に反対するクラブ(反対論)
 ①雪国地域クラブの不利益
 ②移行する年に、スポンサー契約を1年から1年半などに要求しづらい
 ③自治体が保有するスタジアムを抑える時期がずれるため、確保が難しい
 ④現行の4月~3月の教育制度との不一致
 ⑤引退や解雇された選手のセカンドキャリアのタイミングが、一般社会のタイミングとずれる

 賛成論の①は野々村チェアマンの選手目線での理由ですね。②と③は秋春制が出て来た頃からずっと言われている論法。④は今回のACLの大会形式の導入から来ています。反対論では①と④は秋春制が出て来た頃に言われていた論法。他の3つは実際導入した場合の現実的な話になります。
 やはり、日本サッカー界ではただ制度を変えればそれで良しという訳にはいきませんね。教育制度や会場確保のカレンダーの問題、スポンサーの存在、そして選手のセカンドキャリアと数多くの課題が関係する事がよくわかりました。特にセカンドキャリアの部分は、2017年の時には、全く無かった課題ですね。

 当ブログでは、ACLが秋春制にカレンダーに替わったという事で、秋春制もやむなしなのかなとちょっと思ってしまいましたが、今回のJリーグ実行委員会での協議内容を知り、やはり日本には秋春制はふさわしくないと思いました。豪雪地域でのスタジアムの写真を思い出しますね。
 秋春制については以前の記事でも書きましたが、ロシアなど北側にある国々では春秋制が主流、秋春制が主流なのは降雪の心配が少ない南側の国々が多い事が特徴。また、疑問に感じるのが秋春制を導入したWEリーグですが、お手本にしている米国NWSLが実は春秋制という矛盾が存在する事。実際にWEリーグは、ウィンターブレイク問題もあって成功しているとは言い難い状況。実施ありきで官製で進めたからこうなったのでしょう。
 ただ、今回Jクラブの意志が表明された事になりますが、ACLが秋春制を導入するのも事実。もう少し様子を見る事にしましょう。何か2ステージ制騒動に似て来ている気がする。
秋春制関連⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230415
  〃  ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220812
  〃  ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171220
  〃  ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170922
  〃  ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170715
  〃  ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170216
  〃  ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140713
  〃  ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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