J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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地域活性化・街づくり92

2022-12-20 00:01:24 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 J1昇格プレーオフで、岡山と対戦する事もなく勝ち上がり、1位で京都さんと対戦した熊本さん。リーグ戦でその強さを思い知らされ、プレーオフでは熊本と対戦したらやばいかもなぁと思っていました。J3からJ2昇格1年目で見事4位フィニッシュ、J1昇格まであと一歩まで迫りました。大木監督は甲府さんの監督時代にJ1昇格を果たし、J1残留も果たしたJ1昇格請負人の1人。今回、熊本さんは強烈な印象を持ったとともに、来季は強敵となる思いを強く持ちました。
 今日、J's LINKを観ていたら、そんな熊本さんの好事例に目が留まる。その日の記事の選定は気まぐれで、その日に知った情報ですぐその日の記事にする事もしょっちゅう。その一つが今回のリスペクト記事。
   
【熊本の生物多様性はロアッソが守る!MISSION1「特定外来生物オオキンケイギクを駆除せよ!」】
「6/9(木)、熊本市環境局環境共生課の皆さんと、ロアッソ熊本土信田選手、藤田選手、東山選手、江﨑選、阿部選手、谷山選手、そしてロアッソくんが、えがお健康スタジアム近くの国体道路沿いにて、「特定外来生物オオキンケイギク」の駆除作業を行いました。
 まずは、昨年のセミ調査でもお世話になった熊本市環境共生課の北村さんに、オオキンケイギクについての説明、駆除の方法を詳しく教えていただき、特定外来生物についての知識を深めました。その後国体道路沿いの歩道脇のオオキンケイギクの駆除作業を行いました。」
「最初は余裕だった選手たち、ロアッソくんもオオキンケイギクのあまりの多さに、しゃべることもなく、本気で駆除作業に取り組んでいました。歩道の駆除のあとは、畑の一角に群生しているエリアの駆除を行いました。」
「今回、45ℓ×35袋、180㎏のオオキンケイギクを駆除ができましたが、それでもほんの一部のものであり、まだまだたくさんのオオキンケイギクが生えていました。みなさんのまわりでもオオキンケイギクが生えているところはありませんか?」
「昨年6月にJリーグと環境省は連携協定を締結いたしました。全国に存在するJリーグクラブがそれぞれの地域で環境省の知見を活用し、環境省と連携しながら各種環境政策を展開しています。今後もロアッソ熊本は環境省や熊本市環境共生課などと連携していきながら、熊本の生物多様性の保全活動、特定外来種の駆除活動を行っていきたいと思います。」
引用:J2熊本公式HP

 昨季にJリーグは環境省と連携協定を締結しており、今回の取り組みはその一つという事。記事にも「Jクラブが特定外来種の駆除活動をおこなった初めての取り組みだったかもしれません」と書かれてありましたが、確かにこういう駆除作業はJクラブでは他にも無かったと思います。田植えなどプラスになるものはあっても、駆除のようにマイナスになるものは無かったかな。「是非シリーズ化していきたいですね(あくまでも担当者の希望)。」とありましたが、かなり面白い取り組みだと思います。
   
【ロアッソ熊本SDGs・熊本の生物多様性はロアッソが守る!MISSION2「スタジアムのセミを調査せよ!」】
「8/7(日)栃木SC戦におきまして、ロアッソ熊本と熊本市環境局環境共生課と協働し、熊本市の生物の多様性を保全するための基礎となる自然環境に関する情報を収集・整理し、把握することを目的とした「セミ調査」を以下の内容にて実施することになりましたので、お知らせいたします。
 セミは環境の変化に依存しやすい性質をもち、セミの種類や分布状況の変化から、熊本市における都市化の進んでいる場所や比較的樹木の多い場所など環境の変化を評価することができます。熊本市の生物多様性保護への貢献、またお子様の夏休みの自由研究としても、参加してみませんか?
実施概要
【日時】8月7日(日)16時~19時
【調査場所】えがお健康スタジアム周辺
【受付場所】えがお健康スタジアムスタジアムグルメ広場インフォメーション横「セミ調査展示ブース」
【内容】
 ①セミ調査展示ブースで、調査票を入手。   ②スタジアム周辺でセミを見つけ、調査票に記入。
 ③セミ調査展示ブースに調査票を提出。
   ご参加いただい先着100名の方には、ロアッソくんサイン入りクリアファイルや観察カップをプレゼントいたします。
 ④その他セミの標本や、外来生物の展示など生物多様性について学ぶパネル展示を行います。
  ※クリアファイル・観察カップ写真を入れてください。」
引用:J2熊本公式HP

 シリーズ化していました。第2弾は「セミ」でした。なぜセミなのかはよくわかりませんが、子ども達の夏休みの自由研究の一環としては良かったのではないですか。いいスタジアムイベントになったと思います。
 よく読むと、「ロアッソ熊本SDGs」とあり、公式HPを観に行ってみるとありました「ロアッソ熊本SDGs」という単独ページがあり、クラブとしてSDGs宣言をされていました。宣言までされているというのは付加価値の高さの象徴。成績はJ1に一歩及ばなくても、JクラブとしてはJ1にふさわしいレベルまで達しているのではと個人的に思いました。見た目は良く見えても、そういう中身の部分はスカスカというパターンよりは全然いいと思います。
    
【熊本の生物多様性はロアッソが守る!MISSION3「江津湖の外来生物の現状を調査せよ!」】
「12/13(火)、江﨑巧朗選手、東山達稀選手が熊本市にある江津湖の生物、外来生物の現状を調査するために、熊本市動植物園にある『水辺のインフォメーション』を訪問、またその後は実際に江津湖を散策するフィールドワークを行いました。」
「今後も熊本市、江津湖の生物多様性の保全の活動にかかわっていくうえで、現在の江津湖の状況がどのようなものか更に調査しようと、まず二人が訪れたのは、熊本市動植物園西門傍にある今年3月に新設された『水辺のインフォメーションセンター』。ここでは江津湖の魚や歴史など様々なことを学ぶことが出来ます。今回は特別に二人のために、飼育員の小山さんより、江津湖の生物、外来種についてお話していただきました。はじめてこのような話を聞く二人は、真剣に小山さんの話に聞き入っていました。
 インフォメーションで学んだあとはフィールドワークとして、江津湖周辺を散策し、実際に『指定外来魚回収いけす』や『指定外来魚回収箱』を見てまわりました。そしていよいよ実際に外来魚の駆除を行ってみようと、二人で釣り竿をもち、意気揚々と臨みましたが、全く釣れません。インフォメーションの小山さんもおっしゃってましたが、冬になり水温が下がっているので食いが悪くなっているようです。その場に偶然いらっしゃった釣り人の方も全く釣れる様子はありませんでした。その釣り人の方から『めちゃくちゃ釣れそうな雰囲気出してますよね。』って言われていた東山選手でしたが、全く釣れませんでした。」
「二人とも江津湖の生物や外来生物による危機、その対策などを学ぶことができ、とっても有意義な時間となりました。このレポートを見ていただいている方にも、外来生物による在来種の減少などの問題を知っていただけるきっかけになったのではないでしょうか。このようなロアッソ熊本の活動をきっかけに『生物多様性の保全』について、みなさんが考えていただけるようになる機会になったのであれば、今回のMISSIONも成功だったのではないでしょうか。今後も、ロアッソ熊本では江津湖だけではなく、熊本県全体の『環境問題』や『生物多様性の保全』などの活動に取り組んでまいります。」
引用:J2熊本公式HP

 ミッション3です。湖の外来生物です。選手2人が参加して外来魚の駆除にトライされています。一見ルアーフィッシングを楽しんでいるようにも見えるかもしれませんが、外来魚の駆除です。クラブのこういう啓発活動は素晴らしいと思います。余り選手を外に出したがらないところは、学校訪問等で満足されているように見受けられますが、熊本さんは違いますね。学校訪問以外でも積極的に地域貢献活動に派遣されています。そこには「感染防止のために好ましくない」という価値感は見られませんね。
 クラブ公式HPの「ホームタウン活動一覧」ページを拝見しました。いいですねー きちんとホームタウン活動のレポを上げられています。おっと、支援学校にも行かれていますね。同じホームタウンページでも、全く更新されないところとは大違いです。全くまぶしい限り。
 熊本さんといえば、「日の国もりあげタイ!」というご当地選手制度があります。今でこそあちこちのクラブで導入されていますが、熊本さんがやり始めた頃は他にはまだ全然見当たらなかったです。その好事例。
   
【黒木選手、佐藤選手、伊東選手が菊陽町PR大使に任命】
「12月13日(火)、菊陽町を幅広くPRし、地域を活性化することを目的として、黒木晃平選手、佐藤優也選手、伊東 俊選手が「菊陽町PR大使」に任命されました。また菊陽町出身で、以前ロアッソ熊本に所属しておりました(2014年)現 V・ファーレン長崎の澤田崇選手も任命されておりますので、併せてご紹介させていただきます。
大使の活動
(1)菊陽町の魅力発信や知名度向上につながる活動
(2)その他菊陽町の地域の活性化等を図るために、町長が必要と認める活動」
引用:J2熊本公式HP

 菊陽町にはまだもりあげタイの順番が回ってきていないようですが、回ってくる前に行政側からご指名が来た印象です。来季には順番が来ているのでは。もりあげタイからPR大使へ、理想的な展開じゃないですか。今後は他のクラブでもご当地選手が、そのままその市町村の観光PR大使に任命されていくのではないでしょうか。その先駆者が熊本さんか。素晴らしい。
J2熊本関連⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211230
   〃     ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210603
   〃     ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181207
   〃     ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170920
   〃     ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160529
   〃     ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140928
   〃     ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130725
   〃     ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120209
   〃     ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090420
   〃     ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071107

   〃     ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060608
   〃     ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051003

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