日本代表のこと・・・491

　留守録観戦レポです。
　コロナ禍で東京中心に日本全国が大変な中、東京五輪が始まってしまいました。午前はソフトボールが、そして19時半からはサッカー女子１次リーグ（グループＥ）でなでしこジャパンのカナダ戦です。開会式よりも１日早い試合です。今日の夕方まで、ＮＨＫでこのまま五輪を開催していいのかというネガティブな番組が流れていました。ＮＨＫなのに。それほどこの東京五輪は世の中から認められていない大会。報ステでもずっと五輪に対してネガティブなニュース（内部マニュアル？）が流れていますね。当ブログも１日も早く途中中止して欲しいと思っていますが、選手に罪はありません。試合があれば選手は応援します。今日の試合会場は札幌ドーム。客席には観客の人影はありません。先発が発表されました。特に目新しい名前はありません。
　　　
　選手入場。ＢＧＭはありません。カナダはＦＩＦＡランク８位。五輪は４大会連続４回目。最高成績は銅メダル（'12,'16）、Ｗ杯出場７回で最高は４位です。表情は明るいですね。一方の日本はランク10位で格下。表情は硬く、対照的です。相手チームや審判との握手はなく、すぐに写真撮影。肩を組んで密着しているけど、密になっているのはいいのかな。カナダのエース、シンクレア選手（Ａマッチ300試合目）の名前が出ます。英語表記を見ると、本番なんだなという印象。
　キックオフ。カナダはほとんどの選手がＡマッチを50試合以上やっているという経験豊かなチーム。ふと、今回の五輪で出場する外国チームの選手でどれくらい、この後のＷＥリーグに出場するのかと。全然いなかったりして。さすが格上のチーム、ボールを支配しているし、やっぱ足元が上手いです。サイドからのクロスから早くも押し込まれる。日本痛恨の失点･･･　０－１。早いなぁ･･･　そのシンクレア選手にやられました。やっぱ黄金時代とは違うなと。
　　　
　カナダといえば、黄金時代は正直楽勝な相手でした。でも黄金時代から10年状況はすっかり変わってしまいました。ただ、まだわかりません。逆転を待ちましょう。やはりカナダはプレスも強く、１対１で競り負け、体を入れらえてボールを奪われます。解説では90分持つのかなというくらいハイプレスのカナダと言っています。持つんでしょう。
　平均身長はにほんが163.5cmに対してカナダは169.1cmと高さがあります。今日の日本は右サイドからの攻撃が多いです。日本は前半20分で4-2-3-1にフォーメーションを替えてきました。それにしても客席からの声援が無いから、物足りないですね。でも今大会はこれでいいのだ。前半終了。
　　　
　菅沢選手に替わって田中選手投入。後半スタート。ＧＫと田中選手が１対１。ＰＫゲットかと思ったらこちらのファウル。おっと、ここでＶＡＲ。五輪でもあるんだ。おっと翻ってＰＫになりました。ＶＡＲ様々ですね。おっとＰＫブロックされる。ＧＫはＷ杯３大会出場のベテラン選手。厳しいですね。同点のチャンスだったのに。これで試合の流れがどうなるのか。切り替えましょう。そのＧＫのラビ選手、不調で涙の交代。負傷しながらＰＫを止めました。
　やっぱカナダ上手いですね。日本の今までの強化試合の相手がいかに弱い相手ばかりで、強化にならなかったかよくわかりました。２失点目かと思ったらオフサイドに救われました。が、完璧に崩されていましたね。
　
　ここで塩越選手に替わって遠藤選手投入。攻めるしかない日本はかなり高いラインに上げています。後半は日本ペースで進んでいます。カナダは守備のブロックを固めて、日本は崩せずつながらない。ポゼッション率も日本は40％と低い。日本も１点を取ればまだ勝機がありますが、ボールを触らせてもらえません。日本はスピードはあるが、カナダに体を当てられてボールを奪われます。アメリカやドイツとやってもこうなるのかな。
　2011年の時は体力の差をポゼッションで上回って日本が競り勝っていましたが、今やどの国もポゼッションが高まっています。しかも欧州ではプロ化が増えています。日本もプロ化が必要でしたが、個人的には今のＷＥリーグは反対。田嶋ジャパン主導のプロ化は体をなしていない。田嶋ジャパンではないプロ化だったら賛成していたかもしれない。これでもし１次リーグ敗退という失態になればＷＥリーグも未来は明るくないかもしれない。

　ここで中島選手に替わって運動量がすごいという杉田選手投入。さぁそろそろ追いつこう。最初から飛ばして大丈夫かと解説されていたカナダは集中が切れません。長いクロスから岩淵選手が抜け出し、遠目からロングシュートを決める。★★★日本ゴォール!!!　岩淵ゴール！★★★　１－１。日本を、いや日本女子サッカー界を救うゴールでした。さぁ逆転しましょう。カナダもやはり疲れてきたか。日本のチャンスは増えています。ここで長谷川選手に替わって籾木選手投入。そういえば交代枠は増えたんでしたっけ。ロスタイムは８分。カナダは球際が強いので、日本はボールを持ち切れない。ここでホイッスル。初戦はドローでした。負けなくて良かった。

　この中継では常盤木学園のＯＧがリモート応援をされていたようです。さすが五輪本番。スリリングな試合で面白かったです。内容的には力負けした試合で、世界に追いついていない試合だったのかもしれませんが、なでしこの根性を見せてくれたと思っています。これで負けていたら、１次リーグ敗退がちらつき、地元開催の東京五輪で日本勢に勢い出すべき存在が、勢いを削ぐ存在になっていたところでした。本当に負けなくて良かった。
　数々の栄光を残し、監督のバロンドールを獲得した佐々木監督の後を受けて就任した高倉監督。今大会はその能力が問われていますが、個人的には今日の内容では疑問符がつき、大会後に交代していただきたいと思いました。このコラムでも「采配に疑問、不可解な采配」とあります。ＰＫのキッカーが田中選手だった点、ＧＫを池田選手に替えた点、他にも今回の選手起用について細かく指摘されていますね。個人的には試合内容は力負けだったと思います。初戦の難しさかという声もありますが、会場はホーム東京。そんな甘ちゃんな事を言っているようでは１次リーグ敗退という歴史的醜態を見せるのでは。さて、南アフリカ戦･･･　
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