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新型コロナウィルスとの戦いに打ち勝とう76

2021-07-04 00:40:50 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 当ブログは無観客は当たり前。改めて、東京五輪は延期すべきと考えます。来年とは言わない。この秋でいいと言いたいところですが、デルタ株の席巻など収束している訳がないので年内は無理。でももう日にちが無くなった。五輪はやっぱり開催されるのか(ため息)。「パンデミック五輪」「感染の祭典」という表現を紹介してきましたが、昨今のニュースでますます「現代のインパール作戦」が進行している事を実感します。何としてもやりきるべきという無責任な価値観は、五輪後を恐ろしくさせ、国民は団結すべきという空虚な言葉は、現在の報道で聞こえる世論を考えると空しく響きます。
 「安心安全」という言葉が付き崩れていく水際対策の「穴」が、最近どんどん報道されていくようになりました。個人的には日本で開催される五輪を観たいところですが、その気持ちを吹き飛ばすひどい有様が見えてきました。まずは1つ目の「穴」です。
   
【「取材規制は五輪憲章違反」 米メディアが組織委に抗議】
東京五輪・パラリンピックを取材するために海外から訪れる記者に対する行動制限について、ニューヨーク・タイムズやAP通信など、米主要メディアのスポーツ部門責任者が大会組織委員会に抗議の書簡を連名で送った。規制は新型コロナウイルスの感染拡大防止に必要な範囲を超え、一部は『五輪憲章に反する』として見直しを求めている。」
「▽GPS追跡について明確な基準を設ける▽アプリのセキュリティー検証の機会がメディアにも与えられる▽マスクを着け、社会的な距離を保っている記者が通常の取材活動をすることが認められること――などを求めた。
 書簡は6月28日付で、橋本聖子組織委会長らにあてられ、新聞や通信社のスポーツ報道の責任者計13人が署名をした。ニューヨーク・タイムズのスポーツエディター、ランディー・アーチボルド氏は朝日新聞の取材に対策の必要性は理解し、尊重する。しかし、一部の規制が過剰であり、大会を取材して報じることに影響しかねないことを伝えたかった』と語った。
 組織委は取材に対し、『取材の自由については尊重し、コロナ禍の状況に鑑み、ご不便をおかけするが、可能な限り円滑に取材が行えるようにする』とコメント。コロナの情勢を踏まえた対応だといい、『非常に厳しい措置が必要で、すべての参加者と日本居住者のために重要なこと』という認識を示した。」
引用:朝日新聞デジタル

 多くの討論番組で世界中から押し寄せる「五輪関係者」が都内を動き回り、感染を広げていく事が懸念されるという事で、世界中から入国する報道陣に、市中感染をサイレント・アシストしないようにGPS等で規制しようという取り組みでしたが、アメリカから激しい抵抗論が出ています。そういえば巨額スポンサーのNBCも報道機関でした。NBCの記者も同様に規制されるのかな。NBCの反応が聞こえてこないのが気になる。
 今回の反発はアメリカではワクチン接種が進んでいる事もあるのでしょうが、これはどういう事か。規制が緩み、そのうちに例外事象が次々と出てきて、気が付いたらGPS等の規制が腰砕けになってしまっているという事。つまり大きな「穴」が開いてしまう事です。五輪後に国内外に「パンデミック」五輪の検証が行われた時に、この部分も感染拡大要因の一つに挙げられる事になるのではないでしょうか。
   
【東京五輪選手「濃厚接触者の特別扱い」でクラスター発生は時間の問題】
「6月30日に行われた政府の新型コロナ対策本部と国会議員、厚労・文科部会合同会議で、内閣官房の担当者から仰天発言が飛び出した。7月23日に開幕する東京五輪に出場する選手が新型コロナウイルスに感染した場合の濃厚接触者の扱いについて、こう答えていたからだ。『東京五輪は海外報道陣3万人“野放し”に 行動管理は到底ムリ』
「本来であれば濃厚接触になれば、検査で陰性でも14日間自宅待機等の制限がかかるのが日本国内のルールです。しかしながら、やはり4年に1度の大会であり、選手が一生懸命努力を重ねてようやく東京大会にこられた方々を、濃厚接触したということで14日間隔離してしまうと、試合に出ることができなくなるという状況もあり、(略)関係者の間で何ができるのか、選手のためにそういったことを調整を行っているところです」
 つまり、簡単に言うと濃厚接触者は本来、14日間の隔離が必要なのだが、五輪選手はそうではなく「特別扱いを考えている」というわけだ。
 東京五輪におけるコロナ感染対策を記した『プレーブック』では、選手らに対するPCR検査や抗原検査について細かく示され、ルールに違反した場合には、参加資格の剥奪や国外退去の強制措置などが記されている。にもかかわらず、こんな例外を認めたら、すべてが無意味なものになってしまうだろう。
 さらに言えば、これまでの緊急事態宣言や自粛生活は一体何だったのか。すべては濃厚接触者らによるクラスター(感染者集団)の発生を防ぐための対策ではなかったのか。『五輪だから特別扱い』したところで、ウイルスが活動を控えるわけがない。」
引用:日刊ゲンダイDIGITAL

【東京五輪は“無法地帯”開催へ一直線!「濃厚接触者も出場可能」ならルールはなし崩し】
今もなお、選手が濃厚接触者に認定された場合の出場可否についてのガイドラインは完成していないが、先月30日、野党とのコロナ対策合同会議の際に内閣官房担当者が「濃厚接触したということで14日間隔離してしまうと、試合に出ることができなくなってしまう」と、濃厚接触者の隔離免除を検討していることを明かした。しかもその理由が『五輪は4年に1度の大会で、選手が一生懸命努力を重ねてようやく東京大会に来られた方々』だというから、聞いて呆れる。
〔不正や隠蔽の温床になる恐れ〕
「今年5月にクラスターに見舞われたプロ野球の広島の例でもわかるように、選手からコロナ感染者が出れば、コーチやチームメートに感染が広がったり、濃厚接触者に認定される可能性が高い。コンタクトスポーツなら対戦相手もその恐れが出てくる。内閣官房の担当者に限らず、政治家や組織委の人間が真顔で筋の通らないことを言うのは、ルールを厳しくすればするほど、競技が成り立たない恐れが出てくることを分かっているからだろう。
『IOCや政府、組織委は、なし崩し的にルールを緩めかねません』とは、放送関係者。
『選手は抗原検査を毎日受けますが、ドーピング検査とは違い、検査の検体となる唾液は各選手団のコロナ対策責任者による監督のもと、選手の各部屋などで採取する見通し。密室ゆえに、他人の唾液を入れるなど不正の横行が懸念されている。仮に濃厚接触者が大量に出ようものなら、“隠蔽”しようとしてもおかしくない、という声すらありますから』
ただでさえ『バブル方式』の穴を指摘する声がある中で、『東京無法地帯』はすぐそこまで来ている。」
引用:日刊ゲンダイDIGITAL

 第2の「穴」が濃厚接触者選手。ルール上は濃厚接触者に認定されれば、14日間の隔離を強いられるがそれが免除される話。理由が「出場したいだろうから」。政府の水際対策はあちこち穴だらけだが、五輪選手の濃厚接触者特別扱いだけは絶対ダメだとありましたね。びっくりするのが「不正の横行」の部分。驚く話が次々と出てきますが、それが五輪なのでしょうか。日本の常識が通用しないという恐ろしい話です。
 今朝のサンモニでは「記録会のみでやってみるだけになるかもしれない」「楽観的なシナリオはありえない」「何を犠牲にしてもやらなければならないのか」「やるんですか?という議論はどこに行った?」「元々パンデミック化の中で五輪をやる事に無理がある」と次々と意見が出てました。

【スコットランド2000人集団感染でわかった! 東京五輪は「無観客でも感染拡大」の「オウンゴール」】
〔WHOも警告!「無観客」でも感染拡大のリスク〕
「ヨーロッパ選手権は、準々決勝が始まる『これから』が本番。ファンの盛り上がりに比例するように急増する感染者数。観客を入れての試合決行に、各国から批判の声が高まっていましたが、とうとうWHOが『警告』を発する事態となりました。今回、WHOがヨーロッパ選手権と新型コロナ感染拡大の関係を『公に認めた』ことがニュースになっていて、米ニューヨークタイムズ紙も大きく取り上げていました。注目すべきは、試合会場での観戦よりも会場外の移動や、パブやカフェでの『密状態』が感染源になっているケースが多いという報告です。
 たとえば、約2000人の感染が確認されたスコットランド保険当局の報告によると、実際にスタジアムで観戦した人の感染が400人弱なのに比べて、会場外にいた人たちの感染は900人近くに達するとのこと。
 つまり、人数制限でソーシャル・ディスタンスが徹底されていたり、マスクの着用が厳しく求められたりする試合会場やパブリック・ビューイングの会場と比べて、ファンが興奮しながらテレビ観戦をするカフェやパブや、移動中の交通機関のほうが「無法地帯」となって感染が広がるリスクが高いというのです!」
〔試合会場外で感染爆発が起こるリスクは?〕
 そうなると、恐ろしいのが東京五輪・パラリンピックでの感染リスクです。『無観客』の可能性も伝えられていますが、たとえ会場が『無観客』だったとしても、街中での観戦はコントロールできません。
 さらに、サッカーのヨーロッパ選手権とケタ違いに規模が大きいのが五輪です。世界のあちこちで、パブやカフェで観戦しながら自国選手団を応援したり、家族や友人と『家飲み』をしながら観戦したりするでしょう。」
「開幕が近づくにつれ、次々に明らかになる『東京五輪の感染リスク』。無観客開催を議論する前に、開催そのもののリスクを世界中で共有する必要がありそうです。」
引用:J-CAST会社ウォッチ

 3つ目の「穴」はスタジアム外ですね。特に公共交通機関での移動が浮き彫りになってきました。元々満員電車ばかりの東京において、五輪関係者が加わるという事ですか。パブやカフェについては、現在の飲食店への規制が継続されて欧州のような事にはならないでしょうが、スタジアム外の観戦部分ですか。世界のあちこちで・・・とありますが、国外の事までは述べられません。開催そのものの話になるので。間接的な話ですが「五輪観戦のために」こうなってしまったというニュースが世界中で流れるかもしれません。
 先ほど、サンモニでやっていましたが、スコットランドのニュースでは、1回目のみの接種でマスクを外して感染騒ぎを起こした若者世代が多かったようです。つまり、接種は2回行わなければ感染リスクは余り下がらないという事。確か、先日のニュースでも政治家の方だったか、1回目と2回目の間に感染していました。そこに来て、職域接種などワクチンの供給不足が出てきています。そして、ここに来てWHOの登場です。
   
【WHO“五輪で適切措置とらねば感染拡大”】
「WHO(=世界保健機関)は2日、新型コロナウイルスのデルタ株が世界で急速に広がっていることについて「非常に危険な時期を迎えている」と警鐘を鳴らしました。
WHO テドロス事務局長『私たちは今パンデミックの中でも非常に危険な時期を迎えている』
 テドロス事務局長は、インドで確認されたデルタ株が感染拡大を続ける中、ワクチン接種率が低い国を中心に『病院がコロナ患者であふれかえる』事態を再び引き起こしていると懸念を表明しました。デルタ株は少なくとも98か国で確認されているということです。
 また、担当者は、ヨーロッパのサッカーのサポーターらの間で感染が拡大していることなどを踏まえ、東京オリンピックについて『適切な予防措置を取らなければ感染は拡大する』と強く注意を呼びかけました。」
引用:日テレNEWS24 

 遅いと思います。もっと早く声明が出ていれば、開催延期にもつながったのにと思います。しかし、あと19日後に開会式は来てしまいます。個人的に思うネガティブな予想が「途中打ち切り」。これは昨季のJリーグでも紹介した話ですが、何とか持ちこたえましたね。ただ、今回はスケールが違いすぎます。国内外で感染者が大きく広がれば、また東京発の変異株のまん延が起こってしまったら、最悪開催ストップになるかもしれません。現実的には感染者がいくらか発生してもフィニッシュするでしょうが、いやそう思いたいですが。そして「五輪後」。以前の報道で観ましたが、東京からコロナが世界に広がっていく事態。ネガティブな形で歴史に名前を残す事のないように願いたいです。
 えっ、マスターズ優勝の松山選手、コロナ感染!? そして、レベル4に入った東京の昨日の新規感染者数は716人。1週間前より182人の増加。増加ペースが上がってきており、第5波のオーバーシュートに入ったのかもしれません。それが五輪開催地の現状。東京、日本はどこに向かって行っているのでしょうか。頭が痛いです。
 社会学者の上野千鶴子さんら学者や作家、ジャーナリストら13人が呼びかけ人となり、五輪の開催中止を求めるオンライン署名を2日に開始しています。せっかくだから署名しようかなと。署名ページはこちらです。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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