J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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優勝の味49

2019-11-21 00:00:01 | カリスマの存在

 リスペクトコラムです。
 前節に柏がJ1復帰及びJ2優勝を決めました。昨季まではJ1クラブとして「カリスマの存在」カテゴリの中で、その高い付加価値(親企業のある市民クラブ)について注目して触れてきましたが、今季は地元岡山と同じカテゴリになり、1年間おとなしくしていました。ただ、J1復帰が決まったので、これで「カリスマの存在」カテゴリ復帰です。柏レイソルの皆さん、J1復帰とJ2優勝おめでとうございます。
 昨季のJ2降格時に「J2には場違いな強豪チームが落ちてくる」と言われて、別格で独走しちゃう、1年で戻って行ってくださいと言われていましたが、そうは甘くなかった。前回の時は、突っ走ったまま独走的にJ2を勝ち上がりましたが、3度目となる今回は序盤は苦しみ、一時期中位まで落ちて、1年での復帰は無理かもしれないとあきらめた空気もありましたが、終盤は強かったですね。当ブログで考える「勝利の要因」を考えてみました。
   
【ネルシーニョ監督のネットワークを活かした補強力】
 途中の福岡戦や千葉戦から生まれ変わり、連勝は続きました。それまでは得点ができず、逆転されてそのまま負けてしまう展開が続き、順位も確か9位くらいまで落ちていったと思います。柏も今季はいわゆる「千葉化」(千葉さんごめんなさい)になってしまうのかと、ちょっと思ってしまいました。そこからどうやって立て直しができたのか。一つは補強です。たくさん獲りましたね。
 
開幕前:菊池選手(J1浦和)、田上選手(J2長崎)、染谷選手(J2京都)、村田選手(J1清水)、ガブリエル選手(フラメンゴ)、ヒシャルジソン選手(セアラー)
夏期間:マテウス サヴィオ選手(フラメンゴ)、ジュニオール サントス選手(フォルタレーザ)、三原選手(J1神戸)、川口選手(J2新潟)、山下選手(J1・C大阪)
   
 やはり、強力ブラジル人選手が目立ちますね。しかも若手。思い出しますが、前回のJ2時もちょうどレアンドロ・ドミンゲス選手が移籍して来ました。あの時はフランサ選手に気を使っていましたが、フランサ選手が退団するとのびのび力を発揮するようになり、J1のMVPまで駆け上がりました。今回の若手ブラジル人選手では、ガブリエル選手は置いておいて、ジュニオール・サントス選手も上手いと思いましたが、マテウス・サヴィオ選手とヒシャルジソン選手が、当時と同じイメージですね。ただ、ヒシャルジソン選手はまだ荒っぽく、日本のサッカーに100%馴染んでいない様子。とにかく、ブラジル人選手の補強が一番大きいですね。ちなみに三原選手は神戸時代のネル監督の申し子とか。

【システム】
 元々は4バックでしたが、序盤のルヴァン杯で3バックを戦い始めました。その後リーグ戦でも4バックで戦うようになり、その辺りから勝てなくなり、順位が下降していきました。ネル監督が状況によって、3バックでも4バックでもいけるように、幅広い能力を求めた形での採用でしたがもう一つ。福岡戦だったか4バックに戻して、再び連勝が始まり、今に至ります。
 最初から4バックで通していたら、もっと独走していたかもしれず、ネル監督は他チームとの力の差は歴然なので、序盤はいろいろ試そうとしたのではないかとも、個人的に思ってしまいました。まぁ結果オーライになりました。
   
【距離感の近さ】
 某黄色いチームは「距離感に優れている」。だから当ブログでは評価が高いです。アウェー町田戦での試合後の歓喜シーンでもそれを象徴するシーンがありました。いつものように選手達がゴール裏へ駆けつけるのですが、客席に着いても一部の選手の足が止まらない。クリス選手など外国人選手が何人も、観客席に上がっていきました。長い時間ではなかったですが、サポーターと肌が触れ合う距離感で、喜びを共有していました。こういうシーンは他チームでは観た事がありません。過去3大タイトル優勝のシーンでも選手が観客席の真ん中で踏み台に上がって、トラメガで叫ぶシーンを見てきましたが、本当に距離感が最も近いチームだと思います。
 また、優勝記念ボードでシャーレを掲げるお馴染みのシーンですが、何とネル監督が真ん中にいる。そして選手達と一緒に歓喜のダンスをしている。今回の功労者はネル監督に間違いありませんが、それでもこういうシーンも他チームではめったに見られない。こういう価値観はいつまでも継続して欲しいですね。まぁみゃ長さんの存在も大きい訳ですが。
 それにしても、町田さんのスタジアムの客席の高さが低くて良かった。優勝を歓喜できる、柏にふさわしい場所を提供してくれました。
   
【J1昇格即優勝などタイトル】
 2011年がそうでした。今回も期待されますが、そんなに甘いものではありません。2011年の時もPSMでは散々でしたが、開幕した後は順調に勝ち星を重ねて、首位争いを演じたまま最後に優勝できました。個人的に気になるのは相性の悪い相手。鹿島さんがその筆頭で、浦和さんにもそれほど勝った記憶が無い。2011年の時も確か目標は6位以内だったと覚えていますが、優勝しちゃいました。来季からのJ1でも何かタイトル取って欲しいですね。
   
【今後、選手や監督】
 江坂選手、瀬川選手はシーズン当初は大丈夫かなぁと思っていましたが、後半はすっかり点取り屋に覚醒してくれました。ただ、J2を戦うのには今の戦力で十分ですが、J1ではまだ戦力が足りないのでは。心配なのが航輔選手ですね。日本代表を狙えばどうしても海外移籍という話になってしまう。最近の代表選手はGKも含めて多くが海外組です。来年の夏とか海外に行っちゃうかもしれませんね。
 ネル監督は昔から長くやりたがらない監督でした。第一次政権の時もそんな感じでしたが6年も務めてくれました。今回はそこまでは長くないかもしれません。ただ、その後には井原HCがいます。前の時は監督経験無いし・・・と思われていましたが、現在は福岡さんでJ1昇格など監督経験を積まれています。このチームはとにかく監督問題でした。過去2度のJ2降格劇もすべて監督人事の失敗。これはフロントの責任でしょう。次は井原HCでしょうから当分心配は無いですが、今後とも気を付けて欲しいですね。
 先の話ですが、監督を退任した後も、テクニカルディレクター等でチームを見守って欲しいですね。鹿島さんのジーコ氏のように。とにかく来季からJ1です。また、黄色い知り合いから観戦のお誘いがある事でしょう。
日立台広報日記該当ページ:https://blog.reysol.co.jp/koho/j1_6.php

コメント
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