J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

岡山シーガルズ109

2019-11-05 00:01:51 | 岡山シーガルズ

 生観戦レポです。
 昨日、倉敷市福田公園体育館で開催された、岡山シーガルズのVリーグのプレミアカンファレンス、ホームデンソー戦の観戦に行ってきました。過去には倉敷開催があったようですが、当ブログにとっては初倉敷で、倉敷市民としては喜ばしい事。知り合いの人と一緒に観戦しました。近くの中学校に駐車して、結構歩く。ほどなくして、体育館に到着。道中ふと、J2岡山の中国リーグ時代を思い出す。ちょうど観戦を始めた1年目で、何度か福田公園グランドまあまあ大きな体育館でした。
     
 まずは入場。ここが昔の旭化成スパーキッズで使われていたアリーナかと。倉敷アブレイズもいつかはここで試合やるのかなとか、いろいろ思いながら会場を歩く。中もまあまあ広いですが、ジップアリーナよりはやや小振り。三階席っぽいのが上段に見られるが、今回は開放していない様子。つまり、そこまでは観客が入らないという事かと。ちょうど、地元の翠松高校マーチングバンドのパフォーマンスが行われました。レベルが高い内容で良かったです。
   
 再入場口から外へ出てみる。まずはTシャツを今回もいただく。結構もらったなと。なかなかいませんが、また初観戦する人にあげないと。スタグルのかもめ食堂に行ってみるが、待機列に並んでいたら試合時間が近づき、会場に戻る。後で試合の間時間にガパオ丼(ファジフーズっぽいお店ではありましたが)をいただきましたが、美味しかったです。あとは岡山会場と比べて、自然に囲まれたゆったり感がある周辺空間で、人もそれほど歩いてなく、のんびり感がありました。倉敷ってやっぱりいいなと実感。倉敷市民ですが。
   
 試合開始前に、今年の被災者(いくつも災害名が出ました。増えましたね)に向けた黙祷の後に、伊東市長の始球式。いつも元気があっていいですね。初めてのシーガルズの試合の他に女性選手なので、伊東市長もテンションが高かったような印象。何でもこの体育館は改修が行われていて、この日11月1日がリオープンの日だったとか。まるでシーガルズにこれからも使用して欲しいかのように。
 相手はデンソーさん。元全日本の鍋谷選手がおり、試合中はバットマンマスクのような眼鏡をしていました。あとは2人の外国人選手。反則っぽい強い布陣に見えました。試合前練習からデンソーさんはよく声が出ていました。
 向こうには岡山出身の選手が1人いました。就実高出身の兵頭選手(№24)。なぜ岡山に来てくれなかったのか、やはり久光さん同様にガチガチの供給ルートが決まっているのか。簡単ではないでしょうが、この辺りを何とかしていかなければ、クラブは成長しないと思います。
   
 練習時も試合の時も、時々ボールが客席に飛び込んできます。これはコートと客席が近い証拠でいい現象だと思います。この日は岡山のチアは大勢来ていましたね。でもなぜか、あの岡山コールが出てこない。同じリズムでずっと「シーガルズコール」。これって、ちょっと気の使い過ぎじゃないかと思います。チーム名に「岡山」が付いているし、岡山ダービーではなく、相手は県外のチーム。もし「岡山」コールを嫌う人がいたら、それはシーガルズのファンじゃないと思います。
 あと、やはりこの日もデンソーさんでは応援BGMは流れず。最初のうちは応援したいが無く、応援団来ていないの?と思ってしまいました。今季からアウェーチームのBGMを流さない事になっているのかもしれませんが、では第2試合があった場合はどうなるのか気になる。デンソーの応援は特製ハリセンでバチバチ応援されていました。

 個人的な印象は、粘り負け。岡山の強みの粘り強く拾うバレーを無敗のデンソーさんにやられてしまう。岡山はプレーがちぐはぐというか、つながっていない。コンビネーションが悪いまま試合が終わっちゃいました。第1セットの試合開始早々に失点を重ねて、大きなリードを許し、追いつけないままセットを落とす。第2セットは少し競り合えて、一瞬リードできたりしましたが長続きせずに追いつかれ、最後にうっちゃられる。第3セットは更にリードできたが、追いつかれて競り負けて試合終了。
 結局、あの高梁の久光戦は何だったのかという話になり、今節も久光さんはNECさんに0-3で負け、純粋に弱くなっていて、決して岡山が強かった訳ではない事を認識しました。久光さんもそのうち復調して勝ち始める事でしょう。山陽新聞にもありましたが、攻撃が不調か。最後はチャレンジをされて、やり返してチャレンジ負けしたまま、敗戦を迎えるという残念な結末でした。

今朝の山陽新聞朝刊の記事の戦評です。
「岡山シーガルズは競り合った第2、第3セットを取り切れなかったのが痛い。宮下、宇賀神の両セッターを使い分け、リズムに変化を付けたが、高いブロックにも苦しめられ、勝負どころで攻撃が不発に終わった。アタック決定率は25・5%と低調で、サーブレシーブが乱れた立ち上がりにも課題を残した。」
「連係の細かな乱れが積み重なり、アタック決定率は快勝した前週の久光戦(38.2%)より10ポイント以上も低かった。」

 試合後は前節と同じく、宮下選手との記念撮影権の抽選でした。出てくる番号で大体来場者数がわかりますが、この日は千~二千人だったのかな。岡山会場よりやや少ない。まぁしょうがいですが。その後はバレー教室があったようですが失礼させていただきました。出口では選手による復興募金活動が行われていました。吉田主将を筆頭に元気に声を出していました。そういえば、今季はマネージャーに徹してコートで背番号1番を見ていません。姿を見ていないのは川島主将もそうですが。これは作戦なのか、また両主将の元気な姿をコートで見たいものです。吉田主将については応援歴長いですが、少しでも長く現役でいて欲しいと思います。
   
 昨日の試合はチャレンジも多かったですね。まさに出しまくり状態。限られた回数なので誤審も多かったという事か。あと、グリーンカードの提示という珍しいシーンがありました。「選手による自己申告」という事ですが、不利になっても自らボールタッチとか申し出たのかな。よくわかりませんが、美しいシーンである事には違いないようです。
 これでプレミアカンファレンス2位から一気に暫定5位に転落。もっとも試合数が岡山は1つ少ない面もありますが。姫路さんも日立さんに勝ったりと、まだまだ二転三転しますね。
   
 デンソーさんの選手は試合後、コートで盛り上がっていたり、試合中も応援コールに合わせて飛び跳ねたりとノリがいいです。岡山以外はどこもそうかな。早く岡山も「地味なチーム」から「元気のいいチーム」になって欲しいですね。ただ、試合中ベンチ外の選手達が近くの観客席に来て観戦していました。皆さん、それぞれ声援を送っていましたが、特に丸山選手の声が通っていましたね。遠くからもよく声が聞こえました。さすが、元全日本のベテランという感じがしました。
   
 個人的な思いですが、今後上位に食い込んでいくために、長期的な戦略を進めるためにはポスト河本を考え始めた方がいいのではないかと思います。河本監督が作ったチームで、運営会社社長も兼務している文字通り河本シーガルズです。昔J2岡山でも「個人商店状態」を述べた後に、その後経営体制が変わっていくのを目にしましたが、シーガルズでも同様の事が起きて欲しいと思います。河本監督以外にはありえない、不謹慎な話だという方がおられるかもしれませんが、岡山のスポーツ界を考えたら、どうしても出てくる考え方です。まあこの記事を見てみて下さい。
   
 就実高校等の県下の有望選手がライバルの県外チームに自動的に行ってしまう、いつまで経っても地元出身の選手がコートに立てない、戦術がこの10年間ほとんど変わっていないと課題はどんどん積み重なっていっていると思います。
 試合中に表情を出して一喜一憂せず、クールな表情で強さを出しなさいという指示も想像できますが、それでDAZNの解説者から「ずっと地味なチームカラー。何でこんなに地味なのか」と毎回コメントされてしまう始末。この日もデンソーの選手は表情をはっきり出して、応援席と一体となった素晴らしい立ち振る舞いをしていました。岡山もそろそろ「元気」「パワー」を出すべきではないでしょうか。

コメント
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