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日本代表のこと・・・351

2016-09-04 00:23:53 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 ハリルジャパンUAE戦検証後編です。続々とマスコミから批判記事が出ています。次のタイ戦に負けたら監督更迭で、次期監督候補の名前も挙がっていました。頼むから岡田監督は勘弁して欲しいです。「純粋」じゃない部分で当ブログがネガティブになるタイプ。ビデオ判定の記事もいろいろ出ていました。それはまた後日。まずは、当ブログなりの今回の敗因を3つ挙げてみました。決して今回の最終予選ではなく、あくまでUAE戦から見える状況論です。あくまで参考に。
        
①監督の資質
 代表選手を集めて、先発をチョイスし、交代選手をチョイスして勝つのが仕事。チョイスに失敗しては適任とは言えないかもしれません。ハリル監督は一定の代表監督経験がありますが、それは過去の事。日本協会の環境に合うかどうかですが、今のところは合っているとは言えません。欧州組も多くがレギュラーではなく試合勘が少ない。国内組には最近下から突き上げる元気のいい若手が育っていない、そういう環境。しかもJリーグは2ステージ制のために目先の勝利に走る状況で、日本人選手が育たず、しかも超過密日程。こういう最悪の状況で結果を求められるのが、ある意味気の毒かもしれません。
②育成できていない代表選手
 年代別の大会で日本は最近世界大会に出れていません。リオ五輪の惨敗の原因の一つが国際経験の乏しさと言われています。ユースとU-23の間の選手層の実戦経験の少なさを長年問われ、Jリーグもいろいろ取り組んできましたが、実を結んでいません。「分母が広がっていない」「他に選ぶ選手がいなかった」という監督のセリフはまさにこの事を象徴しています。欧州組も次々出ているしと楽観論で今まできたのが遠因でしょう。
③日本協会の支援体制の脆弱さ
 Jリーグもそうですが、ここ最近は特に利益主義に走っています。理想は海外アウェー戦をこなす事なのに、強化試合は国内ばかり。アウェーでは利益が生まれませんから。いろいろ報道で観ましたが、スポンサーに気を使って勝ち試合ばかり念頭に置き、弱い相手ばかり呼んでくるとか、中には特定の選手を出場させて欲しいという、スポンサーの要望を聞いていたというものもありました。
 今回も、ハリル監督のコメントで、審判の情報が入ってこなかったのは問題としています。今やAFCは中東勢力の力が強いそうですが、その中東の力が発揮されて、UAE戦の主審になってしまったのかもしれません。何でも次のタイ戦も中東国で過去に誤審騒動を起こした人とか。もはやアジアの中では日本協会は力を全然持っていないのではないですか。その影響がUAE戦に出てしまったのかも。
 いろいろ読んでいたら、セルジオさんがいいコラムを出されていました。まさにその通りという内容ばかりでした。まずは日刊スポーツのコラムから。以下、抜粋して紹介。

【時差対策いらない J組もっと招集を:日刊スポーツ「ちゃんとサッカーしなさい」】
 日本は自分たちが思い描く戦いができない時に焦りすぎ。ハリル監督からしてそう。金崎を態度が悪いといって代表に選ばなかったのに、試合の最高責任者である主審に文句ばかり言っている。長谷部もプレーが切れるたびにブツブツとみっともなかった。
 UAEは中国で直前合宿を行い、時差ボケを解消。一方、日本は海外組が合流したばかりでコンディションは完全に向こうの方が上。本田は後半は足が止まっており、あれでは自分たちが思うような試合展開にはならない。
 今回のようなホーム戦では、時差調整の必要のないJリーグ組をもっと招集すべき。選手同士、なあなあでやっているのも気になる。仲良しクラブじゃない。厳しい戦いの中では仲間で問題点を指摘し合うことが大事。他の選手にもものが言える存在が必要。監督が怒っているうちの1割くらいでも仲間同士で言い合えれば、もっと意思疎通ができるはず。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/column/sergio/news/1703674.html

【6日のタイ戦、勝てなかったら監督解任。誤審騒動で問題をすり替えるな:サッカーダイジェスト】
 2次予選は何となかったが、もはや誤魔化しは効かない。W杯最終予選で日本はUAEにホームで敗れる最悪のスタートを切った。怪我人が相次ぐ中でいくつかの試みがされた結果、日本の選手層が薄くなってきていることを証明したような内容。
 残念だったのは、何としても勝ってやろうという意気込みが、UAEの方が強く感じられた事。日本協会のサポート態勢もお粗末だったと言わざるを得ない。明らかに準備不足。相手は国を挙げて、長期合宿をしてきたが、日本協会からは全くと言っていいほど、危機感が感じられず何とかなるだろう」という空気。
 加えてコンディションの問題はあったとしても、アジア杯でUAEに負けた時よりも内容が酷かったことも気になった。ブラジルW杯で惨敗した後、日本の立ち位置を知るためのチームとの対戦が、全くと言っていいほど組まれず。だから、どれぐらい成長しているのか、それとも伸びていないのか、ずっと五里霧中のまま。周りのコンディションが酷過ぎて、代表デビューの大島も気の毒だったが、一番歯痒かったのは中村憲剛だったかもしれない。ハリル監督は何のために、暗に彼をバックアップメンバーにしたのか。オーバーエイジのバックアップ? もう、リオ五輪は終わっている。欧州組の選手は後半明らかにバテており、時差ボケの影響が如実に出ていた。前半は先制できたけど、徐々にプレー精度が落ちていった。「不動組」も年齢を重ねてきていて、いつまでも同じようなプレーはできなくなってきている。
 
 はっきりと分かったのは、コンディションが悪ければ、「良い時の欧州組」ではないという事。どのようにして、少しでもベストの100%に近いコンディションでプレーさせるかを考えないといけない。「不動組」は伸び幅は期待できないため、80~90%のパフォーマンスができればいい。 
 ハリル監督は判定に不満を漏らしていたが、試合後、かなり精神的にダメージを受けていた印象。まず目の前の戦いに勝たなければいけない。ハリル監督はちょっと図に乗り過ぎた。次のタイ戦、勝てなかったら監督を解任すべきであり、万が一負ければ、その時点で、ロシア行きの可能性は潰えてしまうと言っても過言ではない。

 この1敗は、日本協会の責任。危機が訪れているのに、組織として鈍感になっているというシリアスな「警告」。もちろん今日も6人の交代枠があれば、勝てたかもしれないが、日本は3人交代の試合だと、そんなに勝っていない。追い込まれると、急に尻すぼみになる傾向。
 チーム全体に厳しさが足りない。ハリルが怒っても、選手同士で状況を改善しようとぶつかり合わない。個々で頑張ろうとしているが、サッカーは11人の力で競うもの。なぜか士気が高まらないので、こういう時こそ自滅するもの。監督も選手も精神的な準備ができていなかった印象。
 
 気になるのは、選手よりも指揮官のコンディション。マスコミの批判が続くのにハリル監督は立ち直れるのか。試合後の顔面蒼白の危機的な表情を見たら、精神的に大丈夫なのか心配。この1敗は日本協会の責任問題に関わってくるが、リオ五輪のグループリーグ敗退の責任は誰がとったのか。日本協会は、手倉森ジャパンは良くやったと称えているが、結果を残せなかったのに反省せず。危機が訪れているので、何かを変化させたり、刺激を与えないといけない。組織として、鈍感になってきており、そんな現状がこの試合に象徴。
 強豪国と一度も試合をしていないから、錯覚を続けてきた。この事態は、起こるべくして起きている。かなりシリアスな「警告」だと受け止めるべき。若手の突き上げは喫緊のテーマ。負けたからこそ、反省もできる。やるべき事を見つめ直して再スタートすれば、まだ間に合う。

 今回、ホームで勝たなくてはいけなかった相手に負けてしまった事は、後々影響が出てくるはず。最終予選のラストに控えているのは、中東勢とオーストラリアとの3連戦で嫌な宿題。具体的に、今回の取りこぼしを補うためには、初戦をしっかり勝ったオーストラリア、サウジアラビアに必ず勝つ事。しかも、さらに1年、選手は今から一つ年を取るので、若手の突き上げは喫緊のテーマ。
 それでも今回、負け試合で反省できるというのは、むしろ良い薬。やるべき事をしっかり見つめ直して再スタートすれば、まだ間に合う。手遅れにはならないはず。そのためには、「不動」組を多く作らない事。誤審は小さな事で、問題をすり替えてはいけない。日本はもうアジアの横綱ではないと再認識させられた1敗。今回の最終予選はシビアに、それでいて一丸となって力を合わせて立ち向かっていかないと、日本のサッカー界は本当に取り返しの付かない事態に陥りかねないと締めくくっています。
サッカーダイジェスト該当ページ:
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=18602

 一個人の戯言と聞き流して欲しいですが、2011年のJ1柏が優勝したネル監督のようにやったらいいのにと思います。つまり、直前練習の調子で先発を決めるというもの。いくらACミランの10番を付けていても、英プレミア優勝チームに所属していても、前日練習で不調であれば先発に入れないというのはどうでしょうか。
 固定化したベテラン組というのは、そのままかつてのなでしこジャパンですね。かつて女子W杯で優勝し、ロンドン五輪で銀メダルを獲ったチームが、どうして?なぜ?と言われながら、リオ五輪で予選敗退しました。ひょっとしたらA代表も同じ道を歩んでいるのかもしれません。
 さて、あさってはもうタイ戦の日です。勝って当たり前。ドローではハリル監督の首筋が涼しくなり、負ければ翌日に解任論が出るでしょう。でも大丈夫でしょう。UAE戦から5日も立つので、時差ボケも長距離移動の披露も取れて、キレキレの動きでタイを粉砕してくれます。中東勢に牛耳られたAFCが決めたおかしな主審がまた笛を吹くようですが、そんな部分は気にならないくらいの快勝になると信じています。

コメント
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