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フェアプレイ! FIFA2

2016-09-12 00:06:23 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 W杯最終予選で、第1戦UAE戦で惨敗した時に、物議を醸した「幻のゴール」ですが、この後にビデオ判定やゴールラインテクノロジー(GLT)の話題がマスコミ報道でたくさん流れました。当ブログでは、元々ラグビーやテニスで普通にやっているビデオ判定を導入すべきという論調です。順番に抜粋して紹介してみましょう。
   
【サッカーのゴール自動判定システムってどうなってるの?:THE PAGE】
 今回の疑惑の判定で、誰もが募らせるのが「なぜサッカーにはビデオ判定制度がないのか」という思い。古くは大相撲で'69年から導入されたビデオ判定は、現在ではテニス、日米のプロ野球、五輪を含めたバレーボールの世界三大大会などで幅広く実施。昨秋のラグビーのW杯でも、テレビマッチオフィシャルと呼ばれるビデオ判定を要求。しかし、サッカー界においては、ビデオ判定の必要性を訴える声が根強くあったが、現時点では導入に至らず。
 サッカーのルールはFIFAではなく、国際サッカー評議会(IFAB)によって管理され、審判団の判定を補助する制度としてIFABが承認しているのは、ゴールラインテクノロジー(GLT)と追加副審(AAR)の2つのみ。
 GLTはハイスピードカメラか磁気センサーで、ボールがゴールラインを完全に超えていたかどうかを判定。ゴールインの場合は1秒以内に主審の腕時計が振動で震え、同時に「GOAL」の文字が映し出される仕組み。ブラジルW杯で採用されたのを契機に、すでにUEFAチャンピオンズリーグやプレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガ、2016でも導入されているGLTだが、ネックはコストがかかりすぎる点。
 スタジアムに機材を設置する場合、初期費用だけで4,000~5,000万円を要し、さらには試合ごとにランニングコストも。スタジアム内の高い位置、基本的には屋根にカメラを設置しなければならないため、すべてのスタジアムで屋根付きの条件が整っていなければ不平等が発生。
 こうした事情を踏まえて、JリーグではGLT制度の導入を見送り。GLTが作動していれば今回の幻のゴールも有効だったが、他にも試合があったアジア最終予選のなかで、埼スタだけで採用する例外を設められず。

 「なぜ第4審判(AAR)がいないのかが疑問」と本田選手のコメント。通常は4人の審判団に2人を追加。両方のゴールライン付近に配置して、ゴールかどうかの見極めや、ペナルティーエリア内におけるさまざまな事象に対する判定の精度を向上。AARはすでにUEFAチャンピオンズリーグやセリエAで導入されていて、本田にとっても見慣れた光景であるために自然と出たコメント。
 日本でも今季の一部公式戦、ルヴァンカップの準決勝以降、(今季限りらしい)CS、天皇杯の準決勝以降で採用することを決定。5月下旬からはJ3で試験的に導入。
 日本協会の上川審判委員長によると、本来ならばJ1全試合で導入したいが人員の確保が課題。ヨーロッパではAARに主審を当てているが、今季のJ1担当主審は23人のみ。日本でもAARに主審を当てるとなると、必然的にすべてのスタジアムに6人の審判団を送り込むことが困難。他にも、J1の副審でもAARを務められるのか、J2の主審や副審でも大丈夫なのか、といった点を検証していく事が必要。日本だけでなくAFCにおいても、優秀な審判団を大量に確保するのは至難の業で、UAE戦の審判団がカタール人が務めた理由。
 本来ならば東アジアと中東以外の地域で、グループB以外の国の審判団が務めるはずだが、タイを除く東南アジアにはアジア最終予選レベルの試合をジャッジできるレフェリーが少ない状況。そこでグループAの国という理由で、カタールの審判団が担当。こうした事情を鑑みれば、GLTだけでなくAARに関しても、AFCが主催するアジア最終予選で採用することは非現実的。

 GLTおよびAARは'12年のIFABB特別会議で承認。他の競技と比べてルール改正へのスピード感が乏しい理由は、IFABが「サッカーの判定は人間が行うもの」「審判団のミスも含めてサッカーという試合が成り立つ」という考え方にこだわってきたから。しかし、現代サッカーにおいては、審判団にかかる負担は増大している中で、IFABの姿勢も軟化の兆し。
 今年3月の年次総会で、IFABは'18年3月までの2年間をビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)導入へ向けてのテスト期間とすることを決議。対象となる判定は「オフサイドか否かを含めたゴール」「PK」「レッドカード」「選手誤認」の4項目で、オーストラリア、ブラジル、ドイツ、オランダ、ポルトガル、アメリカの6ヶ国がテスト国に指名。
 9月1日に開催されたフランス対イタリアでも国際試合では初めてビデオ判定が採用。、今年12月に日本で開催されるFCWCでも試験採用される予定。今年就任したFIFA会長も新たなテクノロジーを導入すること積極的。テスト期間を2年と位置づけたのも、ロシアW杯を意識しているため。中継するTV局などと連携すれば、ビデオ判定はGLTのようにコストもかからず、AARのように人員を大量に確保する必要も無し。試合を裁くのはあくまでも審判、というIFABの考えに沿い、VARがスムーズな試合進行の妨げにならないと実証されれば、早くて2年後にサッカーの歴史を変えるルールが導入。
THE PAGE該当ページ:https://thepage.jp/detail/20160903-00000001-wordleafs

【サッカー誤審、どう防ぐ ビデオ副審、テスト導入で成果:朝日新聞デジタル】
 世界では正確な判定に向けてどんな対策をしているのか。誤審を防ぐための議論は、'10年南アフリカW杯を契機に加速。'12年にIFABはGLTの導入を認め、ゴール付近に追加副審を置くことも承認。GLTはブラジルW杯で採用されたが、1会場で数千万円の費用を負担。追加副審は日本のJ3も今季から試験導入したが、人材の確保が課題。
 そんな中で登場したのが、IFABが今季からテスト導入したビデオ副審。オランダ、米国、ブラジルなどのリーグで導入され、別室に控えたビデオ副審がモニター画面を見て、主審に無線で助言する仕組み。PKやレッドカードの判定等も対象。欧州では、判定をビデオ映像に委ねることに抵抗感も強いが、オランダ協会によると、テストでは平均12秒で主審に助言できたとか。
朝日新聞デジタル該当ページ:http://www.asahi.com/articles/ASJ9254RNJ92UTQP01W.html

【国際親善試合で初のビデオ判定導入 覆る判定にFIFA会長は「歴史を目の当たりにした」と手応え:フットボールゾーンウェブ】
〔フランス対イタリアの親善試合で、早速、判定が覆る場面も〕
 1日に開催されたフランス対イタリアの親善試合で、国際試合では初めてビデオ判定を実施。サッカーでのビデオ判定に関しては、アメリカ3部のユナイテッド・サッカーリーグでの試験導入が始まっており、今後はイタリアやドイツなど計6ヶ国でも試験導入。欧州の舞台では国際親善試合で最新のテクノロジーが駆使されていたのに対し、日本ではロシアW杯に向けたアジア最終予選という公式戦の場で、疑惑の判定が見過ごされる事態が発生。
〔日本戦が最新技術導入の呼び水となるか〕
 UAE戦の判定について、本田選手は運営の不備に苦言を呈し、ハリルホジッチ監督も「審判の笛の吹き方は受け入れられない」と不満のコメント。カタールの審判団の力量不足や、決定機を決めきれなかった日本に問題があったといえばそれまでだが、それ以前にこうした事態を防ぐ術はあったはず。あくまでフランス対イタリア戦でクローズアップされたビデオ判定は、ゴールがオフサイドであったか、ファウルがペナルティーエリアの中か外か、警告の対象者を変更、審判団の見えない位置での暴力などで効果を発揮するもので、日本が直面したものとは若干、種類が異なるケース。
 しかし、ブラジルW杯や英プレミアリーグなどでは、GLTがすでに実用化。今回のケースもGLTがあれば、不可解な判定は起こらなかったはずとの思いを抱いたサッカーファンも多かったはず。アジア最終予選という真剣勝負の場で使用されなかった点にも大きな疑問が残り、今回の判定について、海外メディアが「不可解だった」と大きく取り上げており、最新テクノロジー普及の呼び水となるのだろうかと締めくくっています。
フットボールゾーンウェブ該当記事:http://www.football-zone.net/archives/39750

 3つのコラムを読みましたが、一番好ましいのはやはりVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でしょう。根拠は世界中で多くの種類のメジャースポーツで導入されているから。ラグビーW杯を観ましたが、ビデオ判定は全く違和感無し。オリンピックでバレーやテニスでチャレンジ制度がありましたが、これまた違和感無し。サッカーでも判定時間が生じても、アディショナルタイムに組み込むだけでいいのです。ようはIFABの人的プライドの部分だけでしょう。その小さなプライドのために、今まで多くの疑惑の判定で、神聖な試合が台無しになっているのです。試合後にTVのVTR映像が流れ、自主ジャッジが行われて、審判団が後で恥をかくというシーンをいままでいくら観てきたことか。今回のUAE戦のカタール人審判団もそう。特にペナルティが無いまま、次の試合を託されます。
 '18年3月以降はぜひ全世界で導入して欲しいし、テスト国で試すならぜひ日本も加えて欲しいです。VARはGLTよりもAARよりも全然コストがかかりません。今年12月の日本でのFCWCで導入されるそうで、今から楽しみです。そしてロシアW杯でも導入されそうですね。思い切って、GLTとAARを廃止してVAR一本で一気に世界中で導入してはいかがでしょうか。

 話は変わり今日、ファジのホーム山口戦に行ってきました。その模様は明日。

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