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Jリーグの話題18 【J特】

2011-06-15 00:00:01 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 今日の報道で、J2のプレーオフ制度がとり沙汰されました。J2人気アップのために来シーズンからの導入を目指すそうですが、なかなか難しい問題で、簡単には言えません。抜粋して紹介。
      

 今回のプレーオフ案は、J2の1位と2位はこれまで通り自動昇格で、3チーム目を3~6位による決定戦で決めるもの。シーズン終了後にトーナメント方式で行うことを中心に検討されているとか。
 背景としては、J2は慢性的な観客不足があり、今シーズンの1試合平均が約6,300人と厳しい状況。もし、プレーオフが導入されれば、シーズン後半の消化試合が少なくなり、昇格争いに伴うクラブの注目増や観客動員増につながると見られています。
東京新聞サイト該当ページ:http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2011061402000016.html

 原案では、トーナメントの方式や、上位チームにアドバンテージをつけるかなど詳細はまだこれから。'99年にJ1、J2の2部制を導入。'99~'03年は、審査付きででJ2の2位までが自動昇格。'04~'08年は2位まで自動昇格、3位はJ1の最下位と入れ替え戦を実施。'09年からは、J1の下位3チームとJ2の上位3チームが自動入れ替えでした。
 「J1昇格の目標をより多くのクラブが具体的に持つことで強化や経営、ハード面の整備に関する意識も高くなるはず」「財務や施設面などを厳しく審査する『ライセンス制度』が導入される'13年を前に、J2各クラブにJ1昇格を念頭に置いた意識改革の”活”を入れる意味合いもある」という関係者の声もあります。J1・J2合同実行委員会で協議された結果、リーグ側が複数の大会形式案を示し、7月以降継続して議論するそうです。

 メリットは多いとしています。昇格候補を広げることで消化試合の減少、レベル向上、活性化、観客増が期待できると。自治体との間で、設備の拡充などJ1昇格へ向けた話し合いが、より具体的にでき、経営センスの薄いクラブに意識改革を促すことにもつながるそうです。この実行委員会が承認後、ホーム&アウェー方式などの詳細を決める運びとなるとか。Jリーグ事務局長は、プレーオフ導入の目的として、「J2リーグ戦の活性化」「新しいファンの開拓」「J2各クラブの経営、環境改善の促進」を挙げています。 

 この制度のモデルとして、イングランドの、チャンピオンシップ(2部に相当)のプレーオフ制度を参考にしているそうです。プレミアリーグができる'92年以前はこのリーグがイングランドの最上位リーグでした。プレミアリーグの下位3クラブがチャンピオンシップに自動降格し、チャンピオンシップからは2位までの2クラブがプレミアリーグへ自動昇格。3~6位の4クラブはトーナメントによるプレーオフを実施し、優勝クラブがプレミアリーグへ昇格となります。

 ただ、当ブログとしては問題点も指摘させていただきます。「なぜ上下3位の自動入れ替えになっていたのか」という点。バレーVリーグは入れ替え戦(シーガルズは震災で免除)があり、Jリーグはない。なぜなのか。聞いた話では、入れ替え戦にすると、弱小チームは入れ替え戦に向けてだけ頑張る傾向になる恐れがあり、シーズン全体の活性化を考えたJリーグ側が嫌ったからというのを聞いた事があります。これは「入れ替え戦に」がそのまま「プレーオフに」に置き換えられると思います。
 ちなみにこのプレーオフ制度は'13年に導入される「クラブライセンス制度」も大きく影響すると聞いています。クラブライセンス制度については、後日触れたいと思います。

 また、3~6位までのチームで赤字のチームがあれば、7位以下が順次出場するという案も聞かれます。これっていいんでしょうか? 絶対に順位を下げるべきでないと考えます。出場資格を減らすべきかと。極端な話、上位が赤字ばかりであれば、J2で10位のチームがJ1に昇格するかもしれないというおかしな事を生み出します。昇格するチームがJ2の順位が下であるほど、今シーズンのJ1福岡(開幕9連敗)よりも連敗が続く可能性があります。そういうチームが加わると、J1自体のレベルダウンも言われるかもしれません。「順位」をもっと権威のあるものとして維持すべきです。

 最近、こういう動きを見せているプロスポーツがあります。プロ野球です。1リーグ6チームという狭い空間で、3位までを対象とした「クライマックスシリーズ」という名のプレーオフを実施しています。確かに少し盛り上がってきたのかもしれませんが、いまだにシーズン順位がどういう意味(アドバンテージは付くそうですが)があるのか分かりません?? シーズン優勝の権威も地に落ちたと思っています。
 Jリーグでは、過去に前後期制を排除し、入れ替え戦を排除し、シーズン優勝の権威を高めてきた歴史があります。それによって、シーズンを真剣に戦う姿勢を保っていると思います。百歩譲って、プレーオフを導入するなら、赤字のチームのために対象順位を下げずに対象チームを削る、5位対4位、その勝者と3位が戦い、その勝者とJ1下から3位のチームと入れ替え戦を戦うという実施案を個人的に思います。

 と、偉そうな事を言ってしまいましたが、サポティスタに欧州の各リーグの状況が掲載されました。イングランドは3位~6位でプレーオフ。ドイツは1部16位と2部3位でH&A方式の入れ替え戦。スペインは3位~6位で準決勝、決勝共にH&Aのプレーオフ。イタリアはスペインと同様で、3位と4位の勝ち点差10なら3位自動昇格だそうです。そう聞くと、このプレーオフ制度も世界の流れなのかなと思い直してみたり。
サポティスタ該当ページ:http://supportista.jp/2011/06/news14113947.html

 入れ替え戦といえば、某黄色いチームも'05年の12月に経験しております。1回目降格です。探したら出てきました。この時の縁で、黄色サポは今も甲府サポが一番近い存在となり、エール交換などもやっていて、いい交流ができていますね。2回もJ2を味わった黄色いチームも今やJ1単独首位を誇り、チーム史上初めての黄金時代に入ったのかもしれません。もうああいう思いはごめん・・・ですか。

コメント
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