kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

望まれる・・・

2007-05-07 | Weblog
産まれる命に罪はない。。

では望まない命はどうするのか?

「赤ちゃんポスト」が事実上起動し始めるのに先駆け、

望まない妊娠の24時間相談が開始されるという。

望まない妊娠とは・・・

いろいろな事実があり、その結果の懐妊は

望む望まないに関わらず

命を生み出す可能性はあるわけで、

先進国といわれている日本において

無防備に、そして安易に妊娠する事実に、

良識ある大人達は何も教えてはこなかった。

確かに学生時代保健体育の時間があり、

身体の仕組みやそれに伴う様々な可能性を聞く機会はあった。

しかし、それは3年在籍中に2時間程度と

あまりにも簡単で、重要性を感じるものではなかった。

妊娠や身体についての話は家族間でもあまりなされず、

コウノトリのご機嫌等と神秘的な発言が公になるほど、

後回しされる現実。

本来は生活習慣病の予防以上に大切な事柄だと私は思う。

いくつなら妊娠しても良いのか?

そんな話すら話題に乗せることを

「寝た子を起こす」という愚かな発想で阻止する大人。

命を生み育てるという大事な根源を無視して、

出来たものをどうにかしようという発案は、

苦肉の策かもしれないが命の重さを問うには

あまりにも遠い。

身体が大人へと変化する時期に何度も繰り返し話、

考え、教えることこそが真の命を考えるということに

なるのではないだろうか?!

出来たから産む、やめる

そんな簡単なことではないのだけれど・・・

ただ解らないだけの子どもに教えることは、

早くはありません。