いよいよ明日から、浜岡原発の4、5号機が相次いで停止されます。菅首相の要請で全原子炉の停止が実現しますが、原発20キロ圏内に住む我々にとっては本当にありがたい判断です。
ところがマスコミ各社の報道内容・論調には少々違和感を感じています。福島第一原発の事故で、避難生活を余儀なくされている住民の皆さんの悲惨な状況を紹介しながらも、一方では浜岡原発停止による経済効果や夏場の電力不足、また地元の雇用への悪影響や交付金・補助金の心配などの記事や内容が多く、なんとなく批判的な立場をとっているように思われます。
福島第一原発の事故を受け、国民のほとんどが不安に思っている原子力発電、中でも近い将来発生が予想される「東海地震」震源域のまん真ん中に立地している浜岡原発の停止は、自分たちにとっては当然のことと単純に受け止めていましたが、世の中の仕組みはもっと複雑で、ある意味自分たちとはまったく違う価値観で、見えない大きな力が働いているような気がしてきました。
※写真上(H23.5.12静岡新聞夕刊より転載)
浜岡原発停止と入れ替わるように、大須賀下水処理場の風力発電の風車が修理が完了、稼働し始めました。横須賀倶楽部、大須賀の観光協会、横須賀のまちなみを考える会では、大須賀町の海岸線に設置が計画されている大型の風車に対し、自然環境や景観、また健康被害などの観点から一貫して反対の立場で活動をしてきました。
しかし浜岡原発の停止が長期間継続されるなら、次の代替エネルギーが実用化されるまでは風車も仕方ないか(約17年間の我慢)、原発の危険性・恐怖感、不安感に比べれば・・・そんな思いで風車を眺めています。
H24三熊野神社大祭まであと329日
風車も、もっと洋上の、常時風のあるような場所などに設置しないとあまり意味をなさないでしょうし、今のようなやり方は「自然エネルギーはコスト高、課題が多い」と片付けるための方策のように思えてしかたないですね、、、裏読みすぎかなあ(笑)
エネルギー政策もそうですが、何か自分たちの感覚とは違う判断基準で世の中が動いているような気がします。
自分たちのような考え方は、やはり少数派なんでしょうね~