テレビ東京「広告の番組」に、コピーライターの仲畑貴志さんが出ていた。
「目の付けどころが、シャープでしょ」(シャープ)などで知られる広告界の重鎮だ。
「おしりだって、洗ってほしい」(TOTO)のCMも流されて、久しぶりで戸川純を見た。懐かしい(笑)。
最近、“広告”についての本をあれこれ読んでいるが、天野祐吉さんによる、かつての雑誌「広告批評」系の本や、天野さんご自身が書いたものが面白い。
仲畑さんの門下生の一人で、これまた優秀なコピーライターである一倉宏さんが、「私の広告術」(マドラ出版)の中で、こんなことを言っていた。
「自分がかつてどこかで痛いほど感じたことから出てきた言葉でなければ、人にも届かないのではないか」
これって、広告に限らないのかもしれません。
今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。
野坂昭如 『しぶとく生きろ』 毎日新聞社
垣根涼介 『人生教習所』 中央公論新社
読売新聞医療情報部:編 『心のクスリ』 文藝春秋
荒木経惟 『完全版 写真ノ話』 白水社
* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(11月17日号)に
掲載されています。
