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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

さらば、20世紀少年たち

2009年09月05日 | 映画・ビデオ・映像

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』を観てきた。

3部作の映画には、この1年、十分に楽しませてもらったけど、ああ、
ついに完結かあ。


で、最終章・・・

第2章から2年後の2017年。ともだち歴3年。

東京は、殺人ウイルスがまん延したため、高い壁に囲まれた異様な風景だ。

ケンヂとその仲間たちは、壁を越えて東京に侵入。

今や世界大統領となって、人々の上に君臨する<ともだち>と、最後の対決をする。


つまり、これまで展開してきた物語を、ここで一気にまとめ切るわけだ。

謎として提示してきた“あれやこれや”に、この1本で“決着”をつける。

堤監督たちも、そりゃ大変な作業だったと思う。チカラ技だもん。

だから、観客側も、ついていくのが思いのほか大変です(笑)。

原作漫画とは違った結末とかいわれるが、映画は映画で悪くない。

堤監督の意地かもしれないけど、しかと受けとめました。


「1970年」の意味を、あらためて考えつつ、映画館を後にした。

さらば、20世紀少年たち。