妹思いの姉役 新鮮に
東急電鉄 シリーズCM
「いいこと、つづくよ、どこまでも。」
春になると思い出す。大学生になり、実家を離れて始めた一人暮らしだ。最寄り駅は東横線の日吉だった。以来、半世紀が過ぎた今も東急沿線に住んでいる。
東急電鉄の新CM「いいこと、つづくよ、どこまでも。」シリーズが登場した。出演しているのは俳優の畑芽育(はた めい)さん。
「鉄道ネットワーク拡充篇」では、東京へ遊びに来た妹(清島千楓さん)と東急の電車に乗る。いくつもの路線と繋がるアクセスの良さを教え、「こっちに住みたくなってきたでしょ?」と誘う。
また、木の香りが漂うサスティナブルな駅舎に驚く妹に、東京での就職を勧めるのが「環境篇」だ。
畑さんといえば、愛すべき妹というイメージがある。昨年春のドラマ「9ボーダー」(TBS系)では三姉妹の三女。同年秋の「若草物語~恋する姉妹と恋せぬ私~」(日本テレビ系)でも四姉妹の末っ子を演じていた。
そんな畑さんだからこそ、妹思いの姉役が新鮮に感じられる。俳優を起用したCM制作は東急初の試み。好感度アップに貢献しそうだ。
(日経MJ「CM裏表」2025.04.28)