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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

新宿・紀伊國屋ホールで、ラッパ屋公演「はなしづか」

2025年04月19日 | 舞台・音楽・アート

 

 

ラッパ屋 第50 回公演

「はなしづか」

 

新宿・紀伊國屋ホール 

4月23 日(水)まで

 

「禁演落語」をお墓に埋めた!? 戦時下の落語家たちの大騒動。

「大人が楽しめる芝居づくり」を掲げ、普通にまじめに一所懸命に生きる男女の日常を描き、「おまぬけなコメディだがキュンときてズンとくる」とサラリーマンをはじめ、OL、主婦、演劇ビギナーから演劇マニアまで幅広い層から支持を集めるラッパ屋の記念すべき第50回公演が決定!映画やテレビドラマ、新作落語まで幅広く執筆し、喜劇作家として高い評価を受ける主宰・鈴木聡と、多方面でバイプレーヤーとして活躍する俳優たちがお贈りする新作は、戦時下で奮闘した落語家たちの物語。

豪華なゲストも加わり賑やかな、笑えて泣けてほろ苦い「いま」が見える昭和ストーリーをどうぞお楽しみください!

 

<出演>

春風亭昇太、柳家喬太郎、ラサール石井/

おかやまはじめ、俵木藤汰、岩橋道子、弘中麻紀、大草理乙子、岩本淳、中野順一朗、浦川拓海、宇納佑、熊川隆一、武藤直樹 /

ともさと衣、椎名慧都(劇団俳優座)、松村武(カムカムミニキーナ)

 

【作・演出:鈴木聡コメント】

飲み屋の席で昇太師匠に聞いた話がきっかけでしたな。「戦時中、落語家たちが浅草のお寺に『はなし塚』というものを建てたんですよ」。はなし塚?「ご時世にふさわしくない噺を禁演落語として葬ったんです。遊郭や間男が出てくるような噺を53席ね」。なるほど、今でいうコンプライアンス遵守ですな。戦時中は落語家さんたちも心を入れ替えてお国のために真面目になった。「いやいや、そんな殊勝なもんじゃないんじゃないですか。猫をかぶった人もいるんじゃないかな。なんとかメシの種である落語を守ろう、この生きにくいご時世を生き延びようって…」。へえ、いいなあ、そのたくましさ、洒落っ気。なんだか元気が出てくるなあ。というわけで今回のラッパ屋は「はなしづか」。ほんとうにあった「はなし塚」建立のエピソードを中心に戦中から戦後にかけての落語家さんやそれを取り巻く人々のエネルギーを笑いと切なさたっぷりに描きたい。昇太師匠はもちろん喬太郎師匠やラサールさんも出てくれる。なにしろ昭和100年、ラッパ屋第50回の公演ですからな、ラッパ屋らしい、よき昭和の匂いプンプンのお芝居をご覧いただきたいと思います。是非!

 

作・演出の鈴木聡さんと

 

鈴木聡さん&ラッパ屋とのお付き合いも、30年以上になります。

私も含め、観客も一緒に高齢化しましたが(笑)、

今もたくさんのラッパ屋ファンが、

ほぼ年に一度の紀伊国屋ホールでの公演に集まります。

記念すべき第50回となる今回は、

春風亭昇太さん、柳家喬太郎さん、ラサール石井さんという

豪華なゲストを迎えての昭和落語家物語。

ちょっと異色のラッパ屋芝居が楽しめました。

公演は23日(水)までです。

 

2025.04.18