ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日はちょっと焦りましたよ!

2022年01月27日 | 俳句

 このところ最高気温は10度前後、しかし風もなくお日様も程ほどに顔を見せてくれる、穏やかな日々が続いています…と書いたものの…。

 今日はちょっと焦りましたよ! いつもの如く朝の体操に行き、主人と合流。その後主人は陶芸の日ですのでそちらへ。私は自宅に居なければならない用があって、それを済ませて義母の所へ行きました。すると昼前から少し調子が悪いという義母。主人は昼食もそこそこに、また午後からの会議へ出掛けました。食欲もないしとてもエラそうでしたので、ベットで寝た方がいいよと義母をすぐに休ませました。

 主人が帰ってきたのが3時過ぎ。それまではよく寝ていたので起こさずにいたのですが、どうも熱っぽいような…。聞くと喉も朝から痛かったと。すぐに熱を測ってみると、37.6度…ウウン、これはヤバイかも!

 当然直ぐに掛かりつけのクリニックへ電話を。そうなんです。このところの日本中のコロナ感染者の異常な拡大…この宇部でも今日は55人と一挙に増えました。だからもしかしたらと思いながら、クリニックの指示を仰ぐと、感染外来で診るから4時30分に、目印のある指定の駐車場へ来て車を停めて下さいと。

 もし…本当にコロナだったら、私たち濃厚接触者よねと言いながら、義母を連れて3人でクリニックへ。すると、しばらく車の中で待機するようにと。やがて窓だけ開けて下さいと言われ、検温や問診などいろいろ、その後PCR検査や血液検査も…その間の緊張といったら…やっぱりビビりましたよ。もし陽性だったら、お婆ちゃんの濃厚接触者は私たちと息子だけだけど、その後の私たち3人の濃厚接触者のことを考えたら…あそこでもここでもと、どんどん広がっていきます。それを考えるだけでコワくなりました。

 待たされること15分ぐらいだったかしら…その間には同じような感じでやってくる車が次々と。防護服を着た看護師さん達が行ったり来たり。即ち診察室へは入れてもらえず、車の中で全てが窓からの対応なんです。そして、やっと先生が出てこられて〝陰性ですよ〟と。この熱は風邪などの喉の炎症からきているようなのでその薬を…と言われ、それも車で待っていると薬局の人が持って来てくれました。

 ああ、一件落着!〝お婆ちゃん、コロナでなくて本当に良かったね!〟と、みんなホッとです。この騒ぎのせいか家に戻るとお婆ちゃんの熱も36.7度と下がっていました。やれ、やれです。

 高齢者、特に義母のような100歳越えるような人は、赤ちゃんと同じでちょっとしたことで体調が急変します。絶対油断は出来ませんからね。私や主人はとにかく義母の生活環境を変えないことを第一に考えてやってきました。それが一番いいと。今まで義弟と暮していたように、今はその義弟の代りを主人がしていますので、以前のような暮しに戻りつつあるんです。

 それなのにコロナなどに罹ったら…そして重症化にでもなれば悔やんでも悔やみきれません。例えば我家に連れてきて同居という方法も考えられますが、そうすれば義母は全く違った環境の中で、何一つ…そう、皿一つ自分では出せなくなるんです。そして、何をするにも誰かに頼まねが動けないし、何がどこにあるかも解らないのですから頭も混乱するでしょう。よく一人暮しが出来なくなったからと言って子どもたちと同居するという話を聞きますが、私は反対です。もしそれをするのならもっと早く元気でなんでもできる時、まだ人の役に立つ時にすべきだと思うんですね。義母は今勝手知ったる自分の家ですのでまだなんでもできますし、却って私たちに指示していますもの。でも、認知症になって手が掛かるので施設へ…というのも感心はしませんが、そうなったらそれもやむを得ないことなのかも。でもこればかりは誰もなりたくてなる人はいないでしょう。非常に難しい問題ですね。

 それで思い出しましたが、先日の句会は兼題が「咳」だったんですよ。その時の句に〈行列の後ろに並び咳払ひ〉というのがありました。この前の〝マスク〟と同じようにこの〝咳〟という季語もよく考えて詠まねばいけません。

 「咳」は、〝冬は乾燥や風邪の炎症などによって喉が刺激されて咳が出ることが多い〟ので、冬の季語になっているんです。例えば…

  咳の子のなぞなぞあそびきりもなや  中村汀女

 有名な句ですから解説も要らないかとは思いますが、風邪を引き咳が出るので寝ている子が退屈でお母さんになぞなぞ遊びを何度も何度もせがんでいる様子がしっかり見えてくるでしょう。もしかしたら日頃構って貰えなくて、それで却って甘えているのかも知れませんね。

 ところが、上掲の句は「咳払ひ」です。確かに「咳」という語は使ってありますが、これは〝いることを知らせるためや、合図のためにわざと咳をすること〟という意味でしょう。こういうのが季語ではやっぱりおかしい!冬とは何の関係もないのですから。そこでこの句は、〈行列の後へ下がり咳ける〉と直しました。すると並んでいる人に迷惑が掛かるので列の後へ下がって咳をしている誠実な作者が見えますね。ちなみに咳をすることを〝咳く(しわぶく)〟といいます。

 とにかく俳句を詠むときは、先ずは季語を歳時記で確かめるようにしましょう。

 写真は、先日の吟行会で行った日吉神社の、狛犬ならぬ〝こま猿〟だと。阿吽が〝言わ猿〟と〝聞か猿〟で、どちらもマスクをしていましたよ。(@^▽^@)あら、〝聞か猿〟さん、マスク下げて横目で睨んで何か言っています。何て言ってるのかしら?…でも、このところの世の中、他人様に何か注意でもしようものなら何をされるか…コワ~い世になっています。これもコロナのせいでしょうか。

コメント (6)
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