ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝外郎(ういろう)〟という和菓子の話

2019年06月01日 | 俳句

 今日も快晴の洗濯日和です。昨日は遅くまで全仏オープンの錦織選手を応援していました。今回の全仏オープンは、大坂選手と錦織選手が入れ替り立ち替わりして毎日試合が放送されていますが、今までどれもすんなりとは見られない試合ばかりでした。昨夜の錦織選手もどうにかこうにか勝ち進んで、ベスト16まできましたが、この先は全く分かりませんね。今までのパターンでいくと、3回戦までで全精力を使い果たして…ついに力尽きたという試合が多かったんですもの。昨夜も4時間半のフルセット、普通のストレート勝ちなら2試合分は闘っています。今夜は大坂選手の試合です。前2試合とも立ち上がりが悪くてフルセットでの逆転勝ちですから楽ではなかったでしょう。今夜の3回戦もそうそう簡単な相手ではなさそうですのでどうなることやら…またハラハラドキドキさせられるのかしら。

 と書いて出かけまして、夜3回戦をLIVEで見ました。でも、いいとこなくてストレートで負けてしまいました。残念!

 ところで、先日Y新聞の山口版にあった記事です。読者から「山口県人として言いたいこと」を募集してそれを発表するコーナーができていたんです。調べてみると、4月からパワーアップした目玉企画が、都道府県代表で構成されるAKB48チーム8のメンバーが月に1度、出身地の地域面で展開する連載で、題して、「月刊チーム8~もしAKB48が本気で新聞をプロデュースしたら~」というんだそうです。「新聞を楽しくしたい!」と意気揚々のメンバーが考えた珠玉の企画、それが山口県では〝下尾みうの言いたいことがあるんだよ〟のタイトルで、今回は〝外郎と言えば、山口だろ〟だったんです。そんなことちっとも知りませんでした。

 さて、この企画を始めたきっかけが、彼女の大好きな〝外郎〟だったんですって。私も外郎は大好きですが、私の外郎との出逢いは〝宮崎の外郎〟でした。兄が宮崎から帰る時いつもお土産に外郎を買ってきていましたから。それはなんともひなびたお菓子で、ほんのりと甘くまるでお団子を平らにしたもののようでした。最近の味は知りませんけど、兄が亡くなって久しい今ではとても懐かしい忘れられない味です。

 やがて結婚して宇部に来ると、この外郎は山口の銘菓だと言うではありませんか。てっきり宮崎と思い込んでいた私はびっくりです。すると、今度は友人から外郎は名古屋が本場なんよと教えられ…どれがホント!と、さっぱり分からなくなりました。

 ところが、朗読ボランティアの会で練習に〝外郎売り〟を読むことになって、さらに分からなくなってしまいました。〝外郎売り〟の外郎とは〝透頂香(とうちんこう)〟という薬なんです。その薬の〝外郎〟を製造販売しているところが小田原にあるからと教えられ、東京に行った帰りに寄ってみたことがあります。まるでお城のような建物でしたが、そこの仁丹のような銀色の小粒の薬が〝透頂香〟すなわち〝外郎〟だと教えられ、試しに一番小さいのを買って帰ったことがあります。その時、奥にある蔵が外郎博物館になっていて、そこを見せてもらい説明を聞いてやっと謎が解けました。説明すると長くなりますのでそれはカット、要するに薬を考えた人がお菓子も考えて作ったので同じ〝外郎〟という名になったということ。

 Wikipediaによると、お菓子の外郎は、江戸時代にはすでに日本各地に製法が広まり、製造販売が行われるようになっていて、現在でも各地の名物となっていることが確認されていると。原材料や製法は、製品や地域によって変化に富み、味、食感、見た目にはさまざまなものが存在し、世間的には名古屋銘菓の代名詞のような扱いをされているが、他にも小田原市・京都市・山口市のものが比較的知名度が高いのだと。

 また、外郎という和菓子は、典型的には米粉などの穀粉に砂糖と湯水を練り合わせ、型に注いで蒸籠で蒸して作る。穀粉には米粉(うるち米、もち米)、小麦粉、ワラビ粉などが用いられ、砂糖には白砂糖、黒砂糖などが用いられる。小豆あん、抹茶など、さまざまなものが加えられることも多い。室町時代のころから存在する黒砂糖を用いた「黒糖ういろう」が本来の姿と考えられているとも。

 山口の〝外郎〟は、ワラビの粉に砂糖を加え、蒸して作られます。小豆、抹茶等が加えられることもあり、他の地方のういろうと異なって、わらびもちを彷彿とさせる、くせのないとろりとした食感が特徴の上品な和菓子です。

 特に私は「豆子郎」の生外郎といって、商品名は「生絹豆子郎」(すずしとうしろう)といいますが、それが一番好きです。お土産に何がいいかと聞かれれば、一番にこれを勧めるのですが、ただ消費期限が三日と、日持ちのしないのが欠点なんです。でも、絹のような滑らかな口溶けが特長で、 蒸したてのやわらかな口あたりを一度味わうとクセになりますよ。是非お試し下さい。 

 写真は、豆子郎の「生絹豆子郎」と御堀堂の「外郎」です。(写真はお借りしました。スミマセン)

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