橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI#410≪Hard Times Come Again No More≫

2021年04月19日 | EHAGAKI

 

前例/経験のない状況に直面している現在です
将来、世界中の人と同じ話題で話が出来る
であろう年となりそうです

哀しみは最小限で願いたい
その為に出来ること

可能な限り家に居る #stayathome

人の悪口を言わない
主語を大きく語る人の言説は聞き流す
民族等の属性で語る人の言説は聞き流す

そして、、、

↑ 実はコレ、昨年の4月に出したEHAGAKIの冒頭挨拶です
日本の状況は進まず、悪くなっている様に思われます

我々に必要なことは、心の栄養補給
音楽はもちろんですが
煽情的なテレビやネットニュースよりも
ラジオ、本をお勧めします


さて、今回のお題は「対談本」です

その著者の考えのダイジェスト版のようで
入門としては、ピッタリで軽くサラッと読め負担になりません



参考図書)
◇「世間とズレちゃうのはしょうがない」
養老孟司、伊集院 光(著) PHP研究所 (2020/10/14)
https://amzn.to/3ebNhGK

〇「宇宙に行くことは地球を知ること」
野口聡一、矢野顕子、林公代(著) 光文社新書(2020/9/16)
https://amzn.to/3x2Xv4K

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


◇ゲームはよくないという時代が長く続いた

楽しいモノは、必ず中毒になる

二宮金次郎は、勉強中毒
当時は役にも立たない勉強を
夢中でやっているどうしようもない変わり者だと言われていた


〇宇宙体験

宇宙で痛感したのは
「宇宙は引き算の世界だ」ということです

皆さんは宇宙に行ったら
すごい体験をたくさんするに違いない、と思っている

実際は、重量がない
人との繋がりもない
物からの刺激も圧倒的に少ない
新鮮でおいしいモノを食べることは出来ない

ISSの中は無機質でグレーの世界だから色の情報も少ない
動くモノがない

圧倒的に地上の方が、驚きに満ち
人や物との相互作用があり喜怒哀楽にあふれている

そこからどんどん引かれて何が残るか
残されたモノから
一生懸命に世界観をつくろうとする
それが宇宙体験


◇人口減少

人口減少が救済になるかも知れない
日本の人口減少って本能的にそういう方向に向かっている?

諸々調整出来れば、少子化は必ずしも悪い面ばかりでない

今は人が多すぎる
日本は歴史上最も多い
今の三分の二ぐらいの人口でいいんじゃない

人間がある程度のエネルギーレベルの暮らしをすると
地球がもたない

適当にしておいた方がいいんじゃないかな
持続可能性とはそういうことです
ただ、減らしていく過程がいちばん難しい


◇我々人間は何か?

我々人間は何か
といえば、もはやノイズなんですよ

不潔で猥雑で意味不明
そういう存在が人間

だから国は「マイナンバー、番号ひとつでいい」
と言ってる
あなた本人はいらない

EHAGAKI #402≪本人というノイズ≫20/10/23
https://blog.goo.ne.jp/kanbai-banjo/e/6b43e84086e502848e65b4cb8c1ae869


〇硬さで感じる温度

宇宙服の手袋は指先にヒーターがついていて温度は感じない
でも
手袋はシリコン製なので夜はカチカチに硬くなり
昼は柔らかくなる
硬さによって温度を感じ、手のひらが太陽を感じる


◇必ず100に到達する?

自分の積み上げたモノが必ず100に到達すると思い込んでいた
コツコツ積み上げていけば100%になる
と、世間から教わってきた

逆に100%なりそうにないモノには
最初から行きたがらないし
100%にならないと分かった時のショックが大きい

積み上げても時に逆戻りする
あるいはガラガラポンで無くなってしまうコトに関して
恐怖や絶望を抱いたり
100%に近付きたいことに慢心する


◇ゾウムシ

アジア「ゾウムシの検索表」としてまとめた人に
「こういうのも居るんだけど」と
新種を持っていったら

「こちらの表が壊れるからもうやめてくれ」
と言われた

まとめた苦労が、最初からやり直さなければならない
わからないではない、その気持ち

逆に言うと
その表をまとめるのに努力しすぎた
もう少し手前で止めておかなきゃいけない

そうすれば新しいのが入ってきても
最初からガラガラポンでいける


〇手で感じる水平線

無重力空間で
どうやって水平・垂直など
「無重力空間での新しい秩序」を構築するか

サッカー場ほどのISSの移動は
足を使わず、手すりが頼り

手すりの方向やスイッチの位置情報など
手からの触覚情報によって
脳内に水平・垂直という三次元空間を描き移動する


◇与太郎

世間には不必要な人間が必要です
与太郎みたいな

 ≪与太郎的こころ≫2019年03月18日EHAGAKI #366
https://blog.goo.ne.jp/kanbai-banjo/e/63e2123013da2b717ca828ef6942c610

与太郎曰く

「壊れた時計だって、1日に2度は合う」

≪業の肯定≫2020年02月13日 EHAGAKI #389
https://blog.goo.ne.jp/kanbai-banjo/e/709d3f3c3584ffee563f75a27777b0b3


〇宇宙空間

宇宙空間は空気のない真空
昼は120度以上、夜はマイナス150度以下
そこから宇宙服に守られる

逆にその宇宙服が
温度変化や圧力、感覚を遮断する
すると
地上では考えられない「感覚のクロスオーバー」が現れる


◇解明するわけねぇだろ

ジョン・ホーガンというジャーナリストがノーベル賞受賞者たちと会い
「科学は世界を解明するか?」
という簡単な質問をした その答えの9割9分が

「解明するわけねぇだろ」

1996年“The End of Acience” 邦訳:科学の終焉
ジョン ホーガン(著)、竹内薫(翻訳) 徳間文庫(2000/10/1)
https://amzn.to/3dv2bsp

「科学が進歩すれば、世界がだんだん解明されていく」
これが一応建前
でもやっている本人だちは、信用していない


◇世間から完全に離れられるのはいつ?

死んだら世間と完全に離れる
生きている限り世間から抜けることは出来ない

死んだら死体 土左衛門
でも家族の中では生きている

亡くなった人を「死体」と呼ぶ人は居ない
名前で呼ぶ

つまりまだ生きている

一人称、私の死は無い
私が死んでいることを知っている「私」はいない

二人称の死は家族の死

三人称、つまり赤の他人の死は「関係ない」ものになる

しかし現代人は客観的な死がある、と思っている
それはいわば神の目線

二人称の死も三人称の死も
客観的な死、と見なしている



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


ということでした

冒頭、テレビよりもラジオをお勧めしました
それは
「もう少し時間をかけて聞いてみる」
ということです

結論、0か100を誰が言ったか?を短い時間で伝えるテレビ
内容についての情報量は少ないです

タレントではなく専門家(又はその本人)から
時間をかけて聞けるのが、ラジオではないかと思います

このEHAGAKIのネタにしている本
ラジオで著者自ら語る話を聞いている場合が多いです

ラジオで聞く

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図書館で借りた本を読む

気に入れば買う
こんなパターンであります


早くこの言葉↓を省略出来る日を願って

厳しい時は続きます
皆様におかれましても
心の栄養補給は怠らない様、ご自愛下さい


ではまた