橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

日本はええ国やわ

2013年10月25日 | 芝浦亭

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今朝、いつもの様に iPhoneの目覚ましが鳴らない!

あれ? ごそごそ 無い?

あらまぁ

iPadの Find iPhoneを立ち上げてみると 「三田駅」あたりに 駅に落とした? 急いで支度して駅へ

もう一度iPadの Find iPhoneを見ると「大門駅」あたりに?

三田駅で尋ねる

「iPhone落としました」 「何か特徴は?」 「透明ケースに緑のヒモ

「しばらくお待ちください」 「はい、先ほど大門駅に行きました 今から取りに行かれますか、 はい、では連絡しておきます」

大門駅 で身分証明を見せると「じゃ ロック解除して下さい」 で解除

駅員さん 満面の笑み 身内のことに様に「よかったですねぇ」

何事もなく仕事へ あ~ 日本はええ国です

古いフライラインがわかりやすい“特徴”になってくれました

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帰宅するとIWAOさんからCDが届いてました

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一家に一枚!良いアルバムです

日本はええ国です 「特定秘密保護法」反対です


EHAGAKI #276≪Long For≫

2013年10月18日 | EHAGAKI

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お世話になります

前回 戦争の話(#275)で二者択一論云々という話題を出してから随分間が空いてしまいました

実はネタにちょうどいい一冊の本に出会っていました
読書で私の好きな分野の一つに南方熊楠があり その関連で 鶴見和子、中沢新一、中村桂子の各氏がおられるのですが今回はその中村桂子さんが8月に出された本を手にしました

科学者が人間であること (岩波新書) 科学者が人間であること (岩波新書)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2013-08-22

「科学者が人間であること」
中村桂子 著 岩波新書

「人間は生きものであり自然のなかにある」という本質 現代社会がその本質を基盤としていないことに 警鈴を鳴らしている内容であります

大変興味深くネタにしようとしているのですが テーマが大きすぎますからなかなかまとまりません

そうこうしているうちに畠山重篤さんの講演を聞く機会がありました

畠山さんは過去にも取り上げさせて頂ました

LS EHAGAKI #213≪本気の心得≫2010.2.25

畠山さんの書かれた「牡蠣礼賛」を読み感動しました

牡蠣礼讃 (文春新書) 牡蠣礼讃 (文春新書)
価格:¥ 840(税込)

その後 東日本大震災があり案じていると 以前理事をしていたMCEI大阪に畠山さんが講演に来られました

EHAGAKI #270 ≪心に木を植える≫2013.5.13

そしてそのメールがキッカケで 今回「四季(よき)友の会」で講演頂きました

「科学者が人間であること」に書かれていることを畠山さんは実践しておられてますので まずはその講演 私のメモが今回のお題です

■ ■ ■ ■ ■

■牡蠣の養殖
ご本人は2代目、今ご子息が継ぎ三代目、お孫さんも小学生で四代目を継ぐとのことで100年

■養殖!
イメージするのは魚の養殖、牧場のように大量の餌を与える味や色を良くするためのエサを与える

牡蠣や二枚貝の養殖にエサはなし

海水の中に含まれる植物プランクトンをエサとする

牡蠣1コで一日ドラム缶1個分の海水を吸いまた出している

■東京湾と鹿児島湾は面積はほぼ同じ どちらが漁獲量が多いと思いますか?

答え:東京湾

東京湾は鹿児島湾の30倍漁獲量がある
それはなぜか 東京湾には多くの河川が流入している 単純に言うと2年で東京湾が真水になる量が流入している

つまり 川の流入が植物プランクトンを生み 多くの生き物を育てる

牡蠣の生産量が日本の60%ある広島は島根のブナの流れをくむ太田川があるおかげ

■宮城のリアス式海岸  リアス式=ギザギザ、デコボコの意味ではない

リアスとはスペイン語で川が削った谷底の意味の「リア(潮入川)」の複数形

スペイン ガリシア地方 ナラの原生林から川が流入しているので豊かな海

広葉樹林 落葉する 腐葉土が出来る
腐葉土は植物を育てるのに大切な肥料 つまり 植物性プラクトンも同じ

宮城の潮入川 潮が入る川という意味だったことを今回の津波で知った

津波で被害のあった土地は 埋め立て等の土地で縄文時代からあった土地は被害が無かった(少なかった)

■2012年 国連から表彰された
フォレストヒーロー 民間人で森を創った人を世界で5人を選考して表彰(金メダル)漁師がもらったのは初めてらしい

その対象となった活動は「NPO法人 森は海の恋人」

■平成元年から森に樹を植えはじめた
行政は縦割りであるように学問も縦割りである

山、森、川、海をトータルに扱う学問は日本には無かった

それぞれが「部分」だけを見て「全体」を見ることなく計画を進めている

京大のフィールド学科が取組はじめ京都大学学際融合教育研究推進センターに京都大学農学研究科、地球環境学舎、人間・環境学研究科、フィールド科学教育研究センターが共同で森里海連環学教育ユニットを設立

森里海連環学

■ダムが川を分断 魚が育たない

ダムがなければ「食いっぱぐれのない国」になれるのに!

■鉄がポイント
生命にとって鉄がポイント
鉄 ヘモグロピン 酸素を運ぶ 酸素を運ぶには鉄が必要なのです

かつて宮沢賢治は農業指導で山の赤土を田へまいた
赤土=鉄分 客土

葉=緑:クロロフィル
光合成=Co2 → C、O2

肥料を吸収する時、鉄がなと出来ない つまり 動物も植物も鉄の作用によって養分を運んでいる

地球は「水の惑星」と言われているが、太陽系は鉄とニッケルが多い

地球は「鉄の惑星」 1/3は鉄、よって陸には鉄分が多いが海は鉄不足 = 貧血

■46億年前 我々の祖先“シアノバクテリア”が光合成をはじめ
15億年続いた そして酸素は鉄と結びつき錆となって海の底に落ちた その為 海は鉄不足

■牡蠣はミネラル豊富 牡蠣料理にレモンなどが添えられるがそれにはちゃんとした理由がある

クエン酸によって吸収しやすくなる から

■橅(ブナ) は木へんに無 あばれる材料で加工がむずかしいので「つかえない木」であった
その使えない橅の森 白神山地が世界遺産となった

■落葉樹~落ち葉~腐る~腐葉土
地中ではフルボ酸が残る
鉄+フルボ酸 =フルボ酸鉄 → 川 → 海 → 植物プランクトンが光合成 → 豊かな海

■海の鉄分はわずか20年前までは計測することが出来なかった

■日本の近海でフルボ酸鉄を海に運ぶもの

・ロシア・中国の日本の5倍の土地を経て海に流れるアムール川 
アムール川の流れが三陸沖等に一層の恵みをもたらしていたというこが解ったのはわずか「3年前」

・豊かな広葉樹林から流れる日本の川

・中国からの黄砂

■日本の川は滅茶苦茶になっている

宍道湖のシジミがダメになった
それはダム建設により豊かな中国山地の鉄分が入らなくなったから

■安くて美味しいシジミがあれば味噌汁をつくり そうすれば米の消費が増える

寿司 いくら高い米を使っても原価に占める割合は少ない ネタの価格に左右される 漁獲高を増やせば寿司はもっと安くなる
安い寿司 魚 → 日本酒を呑む → 米の消費量が増える

■川を自然に戻すことによって日本は「食いっぱぐれのない国になる」

■「お前の国はすごい女王様をもっているなぁ!」

国連で畠山さんが関係者からこのような主旨のことを言われたそうです 畠山さんの「森は海の恋人」の活動を英語に翻訳しなければならない「恋人」という表現 英語でしっくりいく言葉がない

畠山さんは様々な活動で天皇皇后両陛下とお話しできる機会が数回あったそうです

英訳について悩んでいた時
思い切って皇后陛下美智子様に相談されました

しばらく考え 「Long For」 はどうかしら と御助言頂けたそうです

「お慕い申しあげます」というニュアンス
日本人として誇りに思えるエピソードであります

そして

"The forest is longing for the sea,  the sea is longing for the forest."

となり 今や教科書にも取上げられているそうです

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明治神宮

■ ■ ■ ■ ■

ということでした

次回こそは「科学者が人間であること」中村桂子 著 のことについて取り上げたいと思っております

我々が語る二者択一ではなく 科学者が語る二元論ではなく

東北の漁師さんが語る

「たくさんの命を奪った海は恐ろしいけれど海は大事なものであり、魚をとることが好きだ。また海へでたい。」

こちらの方に本質があるのかと愚考する次第です

                       ではまた


六文そばの二階

2013年10月01日 | 歩撮

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【2013年9月28日(土)】

「中延」駅前の「六文

さて、この日は東京小周遊。とは言っても仕事関係で各地を回るお決まりの行動パターン。

新宿、西荻窪~徒歩~永福寺、渋谷、目黒、武蔵小山~徒歩~荏原中延~徒歩~中延駅前へ。

駅前に「六文そば」の黄色い看板が、よく見ると二階に「もつ焼き 煮込み 六文、美味しくて安いが一番 お気軽にお二階へ」
と書いてあります

「六文そば」の上 というと日本橋三越前すぐの六文そばの上が「酒処六文」で業界の先輩方に連れられてよく通ったお店。

実は先般、急にお誘いがありましたが、少しの時間なら、と顔を出しました。
聞けば閉店、店じまいされるという寂しいお話でした。

↓ その閉店した「酒処 六文」

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話は戻って中延駅前の六文そば

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時間は16:30 まだ営業している気配はないものの「営業中」の札が、

初めてで中の様子が解らない店にひとりで入るのは勇気がいるもの

そこでテリー師匠から聞いた言葉を思い出しました

「なじんだ酒場にしがみついては飛べない。自分の力で飛び込む危険をおかさなければ肴を見ることはできない。」 というホッピー族の格言

よし!っとばかりにゆるゆると急な階段を上がります。二階に扉も無くU字方のカウンターが

カウンターの向こう側に寝ている人が と電話が鳴り その人がカウンターのこちら側に来て電話に出はります

ということはこの人が大将か ん 話の内容から大将が常連さんとしゃべったはります

小さなテレビが相撲中継をかけてます

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電話中 様子をみるとかなり年期の入った(キタナイ)店のようです

電話が終わり 大将に 「いいですか?」と問えば「あ、どうぞどうぞ」ということで椅子につきます

散らかったカウンターのモノを少しずらし、きれいにカウンターを拭き終わったところでこちらをチラリ、すかさず「じゃぁ ホッピーを!」

「はいよぉ」 ということでホッピーグラスにちゃんとした氷をつめ焼酎ドボっといれ出てきました

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注文出来る空気ではなく、大将は冷蔵庫から何か出したりしまったりしまったり、鍋を火にかけたり、すると突出しが出てきました

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ここで初めて「煮込み:450円也」を注文

お!さっきの鍋は煮込みの注文を見越しての動きだったんですな、たぶん。

ねぎを丁寧に刻んでおられます。作り置き無しなんでしょうね。 

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で煮込みが来たところで「ナカ」をおかわり。 焼酎は「いいちこ」のようです

で、ここらで世間話 日本橋三越前の六文のことも知っておられ、こちらが追い付けないほど昔話。

5時もまわって大相撲も盛り上がってきたところで「厚揚焼:300円也」「日本酒:350円也」を注文。

「はいょ、日本酒は常温だね!」 「はぁい」

で、厚揚をガス台で焼いてるんですが、どうみても焼き過ぎ、途中で焦げを削ったはります
お休み中を無理やり開店させられて、まだ本調子じゃないんでしょうか。

で、まな板では薬味、 ネギ、ミョウガを丁寧に刻み混ぜ、生姜もその場で擂り、鰹節と乗っけて出来上がり、なかなかの丁寧な仕事であります。

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美味しかったです。 焦げてない方がもう少し美味しかったでしょうが、、、

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その後、大将は柿をむきはじめます。客も私一人、それなりに話もし、ちょっことサービスに出してくれるのかな、と一瞬思いましたが、大将は柿をもって反対側のカウンターで柿を食べながら大相撲観戦。  はいはいそうですよね。

と そこで、常連さんが一人、大相撲ファンのようで「遠藤」の休場をぼやいておられます。そしてもう一人、こちらも常連さんです。

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“引き継ぎ完了”という感じでお会計

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銘柄は忘れましたが美味しい日本酒でした。「六文」、また来ますね

テリー師匠の「東西酒場探訪案内所」風、ということで

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