暑中お見舞い申し上げます
すっかり夏です 暑いです こんな時 心地よい音楽は南方系となりますが 最近のお勧めは 京都出身 Ukulele&Guiterのインスト・デュオ フラリーパット
そのフラリーパットに「床夏」という いかにも京都を連想させるタイトルの曲があります インスト(歌のない曲)の場合のタイトルはその曲のイメージを大きく左右します タイトルがイメージを決めると言ってもいいかもしれません
YouTube: 床夏/フラリーパッド「fulare_pad」
で「常夏」ではなく“床夏”の文字と音が頭の中になんとなく滞留していると 古い友人から≪夏床≫というタイトルのメールが送られて来ました
以前同じプロジェクトに関わっていて プライベートでもお付き合いしているちょっと変わった彼とは 年に2回ほど食事をともにして 近況報告やら 私の不思議なコダワリの話 彼の不思議なプロデュースの話やらで盛り上がっています
で その彼がプロデュースしたという夏床『エリー』についてのお話
彼のメールから
鎌倉へ向かう電車の中、この原稿を書き始めた。この一週間というもの、毎日鎌倉へ出向いている。 ~大胆に略~ 夏床(なつどこ)と名付けた。場所柄、現象から海の家と間違われやすいが、海の家とは全く違う事業の仕組みになっている。 昨今の海の家は、もはや飲食店である。 ~大胆に略~ 夏床『エリー』では、時間制の席料を支払う。ハンモックのような寝心地のフランス製のビーチベッドに寝ころび、海を眺め、ビーチでの皆のはしゃぐ声や蝉の声を聞いて、時折流れる気持ちの良い風を感じる。日本の夏を全身で感じることができる。 ~大胆に略~ 夏床の利用動機としては、こうだ。 観光客が折角夏の鎌倉に来たのだから、海をみたい、見たいだけで、海に入りたいわけではない、水着もない。そんな人がそのままの格好で、ビーチベッドに寝ころびに来てくれればいい。海に行きたいが、海に行っても、入るわけでもないし、何かを食べたいわけでもない、砂で汚れるのも好きではない。そんな人は、ただ、海を間近に見に来れば良い、見るにも何か座るものがあったほうが良い、それがビーチベッドであれば、長居もできる。 ~大胆に略~ 現象やサービスの内容は海の家と変わりがないかもしれないが、利用客の動機とその満足のさせ方は、寧ろ逆のアプローチである。海の家は、お腹が空いて下さい、と言っているようなものであり、それは満腹の人にとってみれば口元にどんなに美味しいものがあっても興味がないのと一緒である。夏床ではまずは滞在させること、その時間を延長させることでお腹を空かせる。消費動機そのものを、土壌をつくり、その土壌を耕して、芽生えさせるのだ。そしてその芽生えた消費動機を丁寧に摘んでいく、収穫していく。 いろいろ話したが、季節は夏、場所は鎌倉、海が間近で見える。何も考えずに遊びに来て欲しい。何もしない鎌倉の夏を体験しに来て欲しい。海と空を眺めに来て欲しい。そうすれば、知らずに動機の芽を現してしまうだろうから。 ~大胆に略~
ということでした 実は最近 私自身 活動の拠点が東京となりました
ふらりと出かけてみようかな と思っております
by LS EHAGAKI #205 ≪夏床≫