寅さんの最新作が上映されてます
最近は「AI美空ひばり」だの寅さんの最新作だの複雑な思いがあります
寅さんシリーズ
若い頃はあまり見向きもしませんでしたが
歳を重ねるにつれ「いいもんだなぁ」と、思っております
子どもの頃、テレビドラマで「泣いてたまるか」を見ていました
一話完結のほろ苦いお話、うろ覚えております
渥美清さんといえば、そのイメージがあり
寅さんは、観もせず勝手にノー天気なイメージを持っておりました
さて、今回のお題は「寅さんの名言」であります
過去には、東大の入試問題(1992年)に
なったモノもあったそうです
「男はつらいよ」公式サイト
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※写真はすべて柴又にて撮影
ザマ見ろぃ、人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ
第1作:男はつらいよ
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満男:
じゃ、何のために勉強するのかな?
寅さん:
え、そう言う難しい事は聞くなって言ったろ
つまり、あれだよ
ほら、人間長い間生きてりゃ
いろんな事にぶつかるだろう
な、そんな時オレみてぇに勉強してない奴は
この振ったサイコロの出た目で決めるとか
その時の気分で決めるよりしょうがない
ところが、勉強した奴は自分の頭でキチンと筋道を立てて
はて、こういう時はどうしたらいいかな
と考えることが出来るんだ
だからみな大学へ行くんじゃないか
そうだろ
第40作:男はつらいよ・寅次郎サラダ記念日
◆
インテリというのは自分で考えすぎますからね
そのうち俺は何を考えていただろうって
分かんなくなってくるんです
つまり、このテレビの裏っ方でいいますと
配線がガチャガチャにこみ入っているわけなんですよね、ええ
その点、私なんか線が一本だけですから、まァ
いってみりゃ空っポといいましょうか
叩けばコーンと澄んだ音がしますよ、なぐってみましょうか
第3作:男はつらいよ・フーテンの寅
※1992年の東大国語入試問題
◆
寅さん:
いや頭の方じゃ分かっているけどね
気持ちの方が、そうついてきちゃくれないんだよ、ねぇ
だから、これはオレのせいじゃねえよ
さくら:
だって、その気持ちだってお兄ちゃんのものでしょう?
寅さん:
いや、そこが違うんだよ、早え話がだよ
俺はもう二度とこの柴又へもどってこねえとそう思ってもだ、な
気持ちの方はそう考えちゃくれねぇんだよ
アッと思うと
またオレはここへもどってきちゃうんだよ
本当に困った話だよ
第6作:男はつらいよ・純情篇
◆
俺とお前は、お風呂のおならだ
前と後ろに泣き別れ
第37作:男はつらいよ・幸福の青い鳥
◆
俺はな、学問つうもんがないから
上手い事はいえねえけれども
博がいつか俺にこう言ってくれたぞ
自分を醜いと知った人間は
決してもう、醜くねえって
第42作:男はつらいよ・ぼくの伯父さん
◆
寅さん:
大丈夫だよ
オレだって他人の奥さんに懸想するほどバカじゃねぇよ
今だってよ
もう一人のオレによおく言い聞かせたんだよ
さくら:
で、もう一人のお兄ちゃん、ちゃんと納得したの
寅さん:
やっとな
さくら:
そう、よかったね
第8作:男はつらいよ・寅次郎恋歌
◆
散歩先生:
俺が我慢ならんことは
お前なんかより少しばかり頭がよいばかりに
お前なんかの何倍もの悪いことをしている奴が
ウジャウジャいることだ
こいつは許せん、実に許せん馬鹿どもだ、寅
寅さん:
私より馬鹿がおりますか
第2作:続・男はつらいよ
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青年、女にフラれた時は
じっと耐えて、一言も口を利かず
黙って背中を見せて去るのが
男というものじゃないか
第21作:男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく
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上等、上等
あったかい味噌汁さえありゃ充分よ
あとはおしんこと海苔とタラコ一腹ね
辛子のきいた納豆
これにはね、生ねぎを細かく刻んでたっぷり入れてくれよ
あとは塩昆布に生卵でもそえてくれりゃ
もう何もいらねえよ、おばちゃん
第5作:男はつらいよ・望郷篇
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テキヤ殺すにゃ刃物はいらぬ
雨の三日も降ればいいってね
第33作:男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎
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寅さん:
わかんねえもんだな、人の命なんてものは
はやい話がだよ、このオレが今晩ぐっすり寝て
明日の朝、パチッて目を覚ましたら
死んでいるかもしれねえからな
満男:
死んでたら目を覚まさないよ
第28作:男はつらいよ・寅次郎紙風船
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どこにいたって、愛がありゃあ
天国なんじゃないの?
そういうもんだよ
第33作:男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎
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泣きたいなら、いくらでも
気のすむまで泣いたらいいんだよ
第27作:男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎
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俺には、むずかしいことはよく分からないけどね
あんた幸せになってくれりゃいいと思ってるよ
第16作:男はつらいよ・葛飾立志編
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梅の花が咲いております
どこからともなく聞こえてくる谷川のせせらぎの音も
何か春近きを思わせる今日この頃でございます
旅から旅へのしがない渡世の私共が
粋がってオーバーも着ずに歩いておりますが
本当のところ
あの春を待ちわびて鳴く小鳥のように
暖かい陽ざしのさす季節に、恋い焦がれているのでございます
第4作:新・男はつらいよ
※1992年の東大国語入試問題
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何と言うかな
あー、生まれてきてよかった
そう思うことが何べんかあるだろう
そのために
人間生きてんじゃねえか
第39作:男はつらいよ・寅次郎物語
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寂しさなんてのはなぁ
歩いているうちに風が吹き飛ばしてくれらぁ
第44作:男はつらいよ・寅次郎の告白
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どこの川の流れも同じだなぁ
流れ流れて、どこかの海に注ぐんだろう
第41作:男はつらいよ・寅次郎心の旅路
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青年、行け!
第43作:男はつらいよ・寅次郎の休日
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ということでした
テレビドラマ「泣いてたまるか」の最終回のタイトルは
ズバリ
「男はつらい」であった、とのことです
脚本:山田洋次
主演:渥美清
後の「男はつらいよ」の原型ともいうべき
キャラクターやストーリーが登場している、とのことです
「泣いてたまるか」最終話は
映画「男はつらいよ」の原型である→ 寅さんとわたし
ではまた