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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

アクロイド殺人事件

2014-12-23 20:01:49 | 読んだ本
クリスティ/中村能三訳 昭和33年 新潮文庫版
ホームズの短編集なんかを読み返してるつながりで、今回も推理小説、わずかしか持ってないけど、クリステイのポワロもの。
有名なものなので、いまさらネタバレもなにも無いとは思うんだが、まあトリックについては書かぬが華か。
イギリスのとある村で財産家のアクロイド氏が殺されたってのが事件の概要なんだが。
そもそも、どんな殺され方をされて、なんで殺されなきゃいけなかったんだっけ、って部分は私はすっかり忘れてたんだけど。
クビんところへ短刀をざっくり、動機は自分の不利なことが露見するのを恐れて、ってことは久しぶりに読み返して、あーそうだったんだっけって感じ。
で、ほかの多くの(って言うほど私は数読んでないんだけどね)ポワロものと違って、物語の語り手はポワロの友人であるヘイスティングス大尉ではない。
事件の勃発したその村に居合わせたシェパード医師である。その立ち位置は、ポワロが「あなたは、まったく、わたしの友人のヘイスティングスの代りに、神さまがよこして下さったお方にちがいありませんな」と言うほど、ハマッてたものだったみたいだけど。
当人も「じつを申しますと、わたしもヘスティングス大尉のお書きになったものを読んだことがありますので、自分でも真似事みたいなものをやってみようと思いましてね(略)」なんて言って、事件の記録を残そうとしてたりする。
で、誰が犯人なのか、どうやってポワロが真相にたどりついたか、ってあたりはさておき、この事件のとき、ポワロは引退してカボチャつくりかなんかを日々の仕事にしてるらしいってとこがおもしろい。
>「おそらく、これはわたしが手がける最後の事件になりましょう(略)」なんて言ってるんだけど、むしろ、ぢゃあポワロの全盛のころって、どんな立ち回りをしてたんだろうな、ってのがポワロに詳しくない私なんかは、気になるってば気になる。

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