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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

マカロニほうれん荘

2010-01-22 21:01:48 | マンガ
鴨川つばめ 昭和52年~昭和55年 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス全9巻
きのうのつづき、稀代のギャグマンガ「マカロニほうれん荘」
私は、少年ジャンプ、「すすめ!!パイレーツ」派だったけど、友達にはマカロニ派も多くいました。
いま読むと、江口寿史が多く影響を受けてるんだろうなって感じはあります。なにも、そうじが富士一平、きんどーさんが犬井さんとかってんぢゃなくて、ロックバンドのかっこして突如現れるとこなんかが。
あと、あちこちに現れるパロディーもアクセントになってて面白いです。
マカロニに関しては、こどものころ、ときどきつまみ読みしただけで、まとめて読んだことはなかったんですけど、平成6年に出た秋田文庫版3冊を買って読んでみて、あらためてスゴイなと思いました。
この文庫は、3冊×18話しか収録されてないので、やっぱちゃんと読んでみたくなって、5,6年前だったか古本屋でコミックス9巻をまとめて買いました。
(そのころ、けっこうマンガをまとめて買ってた。「デビルマン」とか「タイガーマスク」とか「漂流教室」とか「バビル二世」とか、こどものころのウッスラとした記憶しかないものを、どうしてもちゃんと読んでみたくて文庫まとめて買ったりしてた。)

で、読むと、なにがおかしいって今さら語ることもないんだけど、独自のリズム感がすごいというか、ノリがいいってのがあります。
それは、
>おや おたくは熱帯魚!?
>わが家じゃ毎日カツオにマグロ!
>うちじゃもっぱらイワシにタワシ!
>今夜のおかずはサンマのカバ焼き!
みたいな、一見もなにも意味のないセリフまわしにも表れてたりして、これが絵と相まると妙におかしい。
>キンドーさんのエンジンなに型?
>あらあんた あたしのエンジンは2500cc直列8気筒290馬力の北京エンジン54型よ
>へー としちゃんのは 空冷水平対向6気筒2858cc宇宙エンジン“ゴリ”型なんですよ
とか、トントントントーンって進むやりとりが好きです。
そういうお気に入りのフレーズあげるとキリないけど、一方で主にトシちゃんのかます意味不明なセリフも好きです。
「そうじ そんなにおこるなよ 山のクラゲがまた さわぐじゃないか」とか
「えっ いや トシちゃん 惑星間における繰り越し残高の計算やってたんですよ…」
とかって、どこがおかしいと訊かれても困るけど、ツボにはまっちゃうんだから仕方ない。

きのう挙げた「Quick Japan」Vol8の鴨川つばめ×小山田圭吾対談を、すっごい久しぶりに読み返したら、
>小山田 『マカロニ』を描くにあたって、最初からコンセプトはあったんですか。
>鴨川 具体的なイメージは全然なかったんですけれど、とにかく、ハードロックの楽しさをマンガで表現したい、っていうのが根底にありましたね。
という箇所があって、あらためて納得っていうか、ヒザをパチンと叩いたっていうか。
これは、ロックマンガなんだ! やっぱこのビートが最高。


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