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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

宗像教授世界篇

2024-01-04 18:55:44 | マンガ

星野之宣 2023年 小学館ビッグコミックスペシャル
去年11月くらいだったろうか、街の書店のコミック売場でこれを見つけて驚いた、新シリーズ出てたのって。
正確にいうと、今回読んだこの第1集ぢゃなくて、最新刊の第2集が、発売になったばかりらしく、店頭にあったんだが。
こりゃ買ってみるかと、近くで第1集を探したんだけど無いんだよね、これだから近ごろの本屋はダメさと思いつつ、買わずに帰った。
で、年末ころになってネットで、ようやくこの第1集だけを買ったさ、年明け早々に読んだ。
新刊見つけたときから、実際読むまでの約一か月のブランク、なにをしていたかというと、過去シリーズを読み返してた、『宗像教授伝奇考』文庫版7冊、『宗像教授異考録』単行本15冊(笑)
「異考録」の最終第15巻の日付をみると2011年なんで、なんと12年経ってのシリーズ再開か、そりゃ驚かされる。
前シリーズの最後では、主人公の宗像教授はイギリスに客員教授として招かれてって、それでしばしお別れってことだったんだけど。
今回はそこから日本に帰ってきて、ってことで、ちゃんとつながってる、描いてなかったけど前のころにあった話とかってんぢゃなくて、登場人物はちゃんとトシをとってる。
トルコのギョベクリ・テペ遺跡から発見された巨石遺構の謎から始まって、ヨーロッパにもアジアにもおんなじような遺跡や伝説があるのはなんでだ、日本にもおんなじようなものがあったり日本にだけはそういうのがなかったりってのはなんでだ、みたいなことを大胆な仮説たてて考察してくさまは、あいかわらずおもしろい、っていうか前よりスケールアップしてておもしろいかも。
そんな説は荒唐無稽だとか批判されると、
>誰も踏み込まなかった道を わしは単騎で 進むことにしたのだ。
>転倒しようが迷おうが、 ドン・キホーテと嗤われようがな…
>あとから来る者は せいぜい 安心できる道を 検索して選ぶがいい。(p.177)
とか堂々と答えます。
その背景には、人生の残り少ない時間を意識して、その時間を自分の研究のためだけに使うんだと決意して、
>自分の心の赴くところ 一人で生き、最後は一人で死ぬ。
>迷うつもりはない。(p.74)
って宣言したことがあります。んー、マンガの登場人物もトシとると覚悟とかできてくるんですねえ。
どうでもいいけど、前の「伝奇考」シリーズでは雑誌での紀行文干支シリーズの企画に執筆するってネタがあって編集者と取材旅行してたりしたんだけど、本シリーズでもなにやら執筆の依頼がくるのはいいが、その「月刊ビッグヒストリー」の編集長の芹沢って女性が右目に眼帯してる、これってゴジラの芹沢博士(平田昭彦演)じゃん、何故、って、ちと驚いた。
第1集のコンテンツは以下のとおり。早く第2集を読まねば。
第1話 獣の神殿
第2話 狼の星座
第3話 熊の王座
第4話 斑(まだら)の馬
第5話 鹿男(シャーマン)・前編

しかし、よく考えたら、以前のシリーズ全般について、
もっとちゃんとした感想みたいなものをまとめとかなきゃいけないなあ。


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