四方田犬彦 1993年 筑摩書房
きのうのつづき。四方田犬彦で、次に読んだのは、年代順でいくと、これかな。
副題は「子供部屋の世界文学」、子供のころの読書体験についてのエッセイ。
>わたしの記憶のなかでは、十五歳のころまでに読んだものがもっとも幸福な書物として残されているからであって、それは眼に見えないところで現在のわたしの世界観の根本を形造っていると信じているためである。
だ、そうでして。いいですよね、こういう本は。幸福な書物、いいなあ、いい言葉だ。
コンテンツは、
・悪魔との出会い トルストイ童話集
・驚異の冒険譚 「地底探検」
・狂人の告白 「ガリヴァー旅行記」
・仮面と憐憫 「幸福の王子」
・変身と週末 ギリシャ神話と北欧神話
・クリスマスの魔法 「胡桃割り人形と鼠の王様」
・パリの不思議 「レ・ミゼラブル」
・マラルメ的欲望 「ギボンス」と「スコット」
・洪水と戒律 聖書I
・イエスの奇跡 聖書II
・SFの通過
・物語は無限に続く… 「千夜一夜物語」
・悲嘆の甘やかさ 「紅楼夢」
・追放と王国 「ラーマーヤナ」
・転校生の徴 「デミアン」
・失墜と悔恨 「悪の華」
・汝の欲するところをなせ 「ガルガンチュワとパンタグリュエル物語」
・禍々しく、昏い森 「神曲」
・ポルノグラフィー体験
・異邦人の孤独 「マルテの日記」
私の読んだことあるやつもないやつもありますが。
著者あとがきにいわく、
>わたしは人生をもう一度やり直すことができるとしても、出来ることなら本書で記したのと同じ順番のもとに同じ書物を読むことで、十五歳までの人生を、すなわち人生のもっとも幸福な時期をすごしてみたい
ってあるんだけど、それは、もう一度人生を繰り返すとしたら、今度はもっと違う人生を!と望んでるにもかかわらず、書物については同じものを望むって言ってるんで、お気に入り度の高さがわかりますねー。
きのうのつづき。四方田犬彦で、次に読んだのは、年代順でいくと、これかな。
副題は「子供部屋の世界文学」、子供のころの読書体験についてのエッセイ。
>わたしの記憶のなかでは、十五歳のころまでに読んだものがもっとも幸福な書物として残されているからであって、それは眼に見えないところで現在のわたしの世界観の根本を形造っていると信じているためである。
だ、そうでして。いいですよね、こういう本は。幸福な書物、いいなあ、いい言葉だ。
コンテンツは、
・悪魔との出会い トルストイ童話集
・驚異の冒険譚 「地底探検」
・狂人の告白 「ガリヴァー旅行記」
・仮面と憐憫 「幸福の王子」
・変身と週末 ギリシャ神話と北欧神話
・クリスマスの魔法 「胡桃割り人形と鼠の王様」
・パリの不思議 「レ・ミゼラブル」
・マラルメ的欲望 「ギボンス」と「スコット」
・洪水と戒律 聖書I
・イエスの奇跡 聖書II
・SFの通過
・物語は無限に続く… 「千夜一夜物語」
・悲嘆の甘やかさ 「紅楼夢」
・追放と王国 「ラーマーヤナ」
・転校生の徴 「デミアン」
・失墜と悔恨 「悪の華」
・汝の欲するところをなせ 「ガルガンチュワとパンタグリュエル物語」
・禍々しく、昏い森 「神曲」
・ポルノグラフィー体験
・異邦人の孤独 「マルテの日記」
私の読んだことあるやつもないやつもありますが。
著者あとがきにいわく、
>わたしは人生をもう一度やり直すことができるとしても、出来ることなら本書で記したのと同じ順番のもとに同じ書物を読むことで、十五歳までの人生を、すなわち人生のもっとも幸福な時期をすごしてみたい
ってあるんだけど、それは、もう一度人生を繰り返すとしたら、今度はもっと違う人生を!と望んでるにもかかわらず、書物については同じものを望むって言ってるんで、お気に入り度の高さがわかりますねー。
