ゲームホリック

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PS ボクサーズロード

2005年07月19日 | ゲーム
 スポーツゲームを含めて、格闘ゲームというものはその文法を今に至るまで変化させていない。例えば、体力の表示。FC時代からPS2時代に至るまでバーゲージによって表示してきた。あるゲームでは0に近づくにつれ、色が赤くなってゆく。またあるゲームはバーゲージではなくよりデジタルに、点(例えば『ロックマン』の体力表示)で表示をした。そしてそれらが未だに体力表示の主たる表現である。ミリオンヒットの『真・三国無双』シリーズ、『デビルメイクライ』シリーズなどもこの表示方法である。
 これはスポーツゲーム、ボクシングゲームにおいても同様である。任天堂の『パンチアウト』をはじめナムコの『ファミリーボクシング』も。PS期ビクターの『ビクトリーボクシング』など、PS2期ではEAの『ノックアウトキング』シリーズも同様の体力表示方法である。  
 リアルな表現が推し進められてきたPS期、PS2期においても体力の表現方法においては前世代のままなのである。8bit期なら性能の問題でバーゲージなどのほかには表現方法が無かった。だがハードの性能が向上したPS、PS2などにおいては他の表現方法も可能であったはずであるのに現れなかった。

 そのような流れの中で唯一の存在、異彩を放つ表現方法をとったのがNEWの『ボクサーズロード』である。『ボクサーズロード』ではそれまでのゲームにあったような体力表示は取り払われ、すべてを画面のなかのキャラクターの動き、音、コントローラーのレスポンスの変化によって表現している。スタミナが落ちてたり、ダメージを受けすぎるとキャラクターのモーションがスローになり、レスポンスが悪化する。たったこれだのことだが、その効果は絶大。直感的にキャラクターの状態を把握することが出来る。またバーゲージなどではキャラクターの体力が尽きるのをデータで分かるため緊張感を欠く部分があったが、キャラクター自体での表現によってより緊張感のあるゲームプレイが可能になった。
 しかしこのゲームは体力表現ばかりではない。操作方法も右手、左手にそれぞれストレート、フック、アッパーの三種類のパンチが当てはめられており、多彩な攻撃が出来る。またスウェイやガードもありボクシングの戦略性も再現されている。加えて実際のボクサーやボクシング漫画の必殺技なども盛り込まれている。またポリゴンキャラクターも個人的には大変魅力的なカクカクしたポリゴンで表現されている。

 ちなみに開発もとのNEWはPS2において実質的な続編であり、キャラクターゲームでもある『はじめの一歩』も開発している。