ゲームホリック

ゲーム大好きぃ!!でゲーム脳なのであること無いこと書き散らします。

勝手にPackage Art of the year 2009

2009年12月24日 | ゲーム
個人的に気になっているのがゲームのパッケージへの関心の度合いです。ゲームソフトはもちろん高度大衆消費社会の消費財であるにもかかわらず、他の消費財、例えば音楽CDやビデオソフト、雑誌、本といったモノと比べると、パッケージ自体に煽りコピーが大きく印字されていたりと、あまりにデザイン部分がおざなりに慣れていると思います。CDや本で「ジャケ買い」ということは聞く一方で、ゲームとなるとあまりそういうことを聞きません。

ということで、パッケージアートがあまり注目されないのであればネットの本当の片隅の零細ブログで勝手にPackage Art of the year 2009を決めてしまいたいと思います。ゲームの内容が面白い、面白くないの基準のみで語られることの多いテレビゲームですが、今回の基準はそのゲームのパッケージが如何にパッケージアートとして良いかどうかです。そしてその良いかどうかの基準はぼくの主観のみ。

その基準は唯一、”引っかかるかどうか”です。なのでどうしても”ベタ”よりも奇をてらったものに流れます。(mk2の各サイトを参考にしました。)



●The Best Package Art of DS
『A列車で行こうDS』(アートディンク)
A列車で行こうDS
ゲーム内容のイメージを写実的なイメージと抽象的なイメージの両方で描き、その両方を上質なパッケージアートに落とし込んでいるのがさすがアートディンクといった趣。異なった方向性のイメージが一つのパッケージ上で展開されているにもかかわらず、切り取り方の巧みさで違和感無く混在し、さらに強いイメージを生み出しています。

次点:『スペースインベーダー エクストリーム2』(タイトー)
スペースインベーダー エクストリーム2
前作、『スペースインベーダー エクストリーム』のパッケージも中身もデザインしすぎてデザイン臭にきついモノがありましたが、今作のパッケージは大きなインベーダー一体をロゴと同じ赤でそろえて少しデザイン臭が弱まったような。


●The Best Package Art of Wii
『NEW スーパーマリオブラザーズWii』(任天堂)
NEW スーパーマリオブラザーズWii
全く持って奇をてらってはいないのですが、マリオとルイージ、土管とクリボー、ブロックと?ボックス、キノコが次々と描かれ少々騒がしいながらもこのソフトが皆が知っている「マリオ」であることを強烈にアピールしてきます。またマリオ、ルイージの他にもキノピオが2人、味方としてレイアウトされ、さりげなくも4人マルチプレイをアピールしてます。何よりプラケースまで赤くした力の入れ具合がそれを後押ししています。さすがファースト。

次点:『THE HOUSE OF THE DEAD OVERKILL』(セガ)
THE HOUSE OF THE DEAD OVERKILL
”時代”を出させた紙の表現に「グラインドハウス映画」を意識したと思われるカットが、少し微妙ですが、バカゲーである本作を端的に表現しています。血の様な赤と紙の地のコントラストがゾンビと人間の対立を非常に解かりやすく表現しています。解かっている、解かり易い、良い意味でB級ゲーの鏡といえるパッケージです。惜しむらくは様々なマークの存在。下に集まりすぎたマークは明らかにうるさい。


●The Best Package Art of PSP
『己の信じる道を征け』(フロムソフトウェア)
己の信じる道を征け
時差のある分身を活かすという野心的なゲームだった気がしますが、体験版をプレイした限り『Braid』の2番煎じという印象が強く残念な感じでした。ただパッケージもゲーム内容に負けず劣らず野心的なデザインでした。ゲーム内容はともかくゲームのパッケージはその野心が結実したものだと思います。ゲーム内容をデザインとして違和感無く落とし込んでいる点が凄い!ただこのパッケージのせいで売れなかったのかもしれませんが。
 
次点:『銃声とダイヤモンド』(SCE)
己の信じる道を征け
ゲーム内でも用いられているイメージカラーのイエローとブラックを基調としたパッケージが非常に目を引きました。


●The Best Package Art of PS3
『塊魂トリビュート』(バンダイナムコゲームス)
塊魂トリビュート
もともとデザイン的なゲームであったけれど、それを端的にビュジュアル化させた正攻法なパッケージデザインです。とはいっても『塊魂』シリーズの中では最も力の弱いデザインだというのが正直な感想。しかも色々と描かれすぎてごちゃごちゃしすぎていて、メリハリが無く視認性が明らかに悪いです。初代の方がインパクト、デザインとも優れていたと思います、という極めて消極的な選考理由です。今年のPS3はパッケージデザインには恵まれていませんでした。

次点:『ゴッドファーザー2』(EA)
ゴッドファーザー2
XBOX360版もリリースされているマルチソフトですが、XBOX360のテーマカラーのグリーンのパッケージよりもPS3のパッケージの方がマッチしているのでPS3版に。シルエットの中に暗示的なデザインがゲーム内容を表現していて、映画原作リスペクトな前作よりもゲームとしての自立したデザインが素敵です。ただ色んな事情のマークが多すぎるのが残念です。


●The Best Package Art of PS2
該当作無し

徐々に現役を退きつつあるPS2では退役ゲーム機の常としてそもそものリリース本数が減少する中で、ギャルゲー・乙女ゲーの比率が高くなっています。その必然としてパッケージデザインで冒険したり、洗練への欲求が少ないため微妙なものがかなり多かったです。

次点:『地獄少女 澪縁(限定版)』(コンパイルハート)
地獄少女 澪縁
何となく。ではあれなので理由を突き詰めるとロゴとレイアウトに尽きます。他のPS2ソフト、多くはアドベンチャーが主要登場キャラクターをただ並べてロゴを添えただけのものが多い中で、見栄も切っていない無い一枚画という潔さが良かったなぁ、と。


●The Best Package Art of XBOX 360
『Steins;Gate(通常版)』(5pb)
Steins;Gate
ゲーム内容については体験版をいじった限りですが、ここまでの評価には異議があります。ただパッケージデザインはこれまでのアドベンチャーゲームやギャルゲーに多く見られる類型から抜け出た上で、ユーザーに媚びないデザインを抑えた色調で非常に高いクオリティで纏め上げているところが好印象です。

次点:『Steins;Gate(初回限定版)』(5pb)
Steins;Gate
そして次点も『シュタゲ』の初回限定版。通常版の突き放し具合とは打って変わって普通のゲームのパッケージっぽくなっていますが、アートワーク自体のクオリティが高く、レイアウトも小奇麗に纏め上げていてやはり好印象。



今年一年でも数多くのゲームがリリースされてきました。大々的にプロモートされたもの、全く宣伝されないもの様々です。ですがどんなソフトもお店の棚に並べば、ある意味平等です。あまりプロモートされていないソフトでも、そのパッケージの訴求力如何でユーザーの購買を左右することさえあるはずです。少なくとも良いパッケージ(と思ってもらえるもの)の方が購買の肩ぐらいは押すはずです。


今年も面白いパッケージのソフトがありましたが、来年は今年を上回る訴求力の強いデザイン色の強いパッケージを持ったソフトが増えてくれると嬉しいです。

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