ゲームホリック

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配慮と自主規制

2009年12月21日 | ゲーム
『ぽっちゃりプリンセス』(SCE公式)
ラストグラディエーターズ
配信日当日になって突然延期が発表されていたPSN配信専用ソフト、『ぽっちゃりプリンセス』が当初の発売日から1ヶ月以上延期され、ようやく発売日が12月25日に決定したとSCEから公式に発表されました。

「プレイステーション3向け配信タイトル『ぽっちゃり☆プリンセス』が発売延期に」(ファミ通.com)

今回の経緯はSCEからは「制作上の都合」とのみしか発表されておらず、発売延期の理由は明確ではありません。ただ発売延期発表前と発表後の公式サイト上の画像が4本指のものから差し替えられていた状況を勘案すれば、噂されていたように4本指差別、明確に言うならば差別への配慮であったように考えられます。

「本日配信予定のPS3「ぽっちゃり☆プリンセス」 当日になってまさかの発売延期 原因は4本指!?」(はちま寄稿)

ただこれは公表されている画像の変更から推察されたことに過ぎず、画像が差し替えられているという事実は揺るがないものの、このキャラクターのディティールの変更が団体からの要請なのか、SCE自体の自主的な配慮、規制であるのかはうかがい知ることが出来ません。

指が云々よりも問題なのはこのSCEが「制作上の不都合」としたことが不明瞭なことです。そもそも指でもないかもしれません。考えにくいですが。外部の団体から指摘があったのかどうなのか。指摘があってそれに配慮して修正したなら、そのようにアナウンスすべきですし、そうでないなら、SCE自体が自主規制を行ったならそれこそ行き過ぎていると思えます。


どちらにしろバジェットも売り上げも大きくはないであろうタイトルですので、ネットの一部で話題になっている今以上には問題は大きくならないでしょう。何があったのかはわかりません。ただこの問題を今のままにしておくと、する必要のない配慮をしてしまうことになりかねません。そもそも問題が表面化すらしていないので、実際に団体が圧力なりをかけたかどうかさえ疑わしい。

けれどもこの「制作上の不都合」が明らかにならず、プロセスが不明瞭なままであったならば、今回の『ぽっちゃりプリンセス』の配信延期は団体からの圧力が原因とされ、今後自主規制という形で4本指のキャラクターを少なくともゲームで用いることは難しくなってしまいます。そういう将来はゲーム業界にとって好ましくない状態だと思います。


願わくばSCEがこの問題をオープンにするか、ゲームメディアが取材をするかですが…オープンにするようだったらSCEは初めから修正などしないでしょうし、ゲームジャーナリズムではない単なる情報メディアに過ぎない日本のゲームメディアには望むべくもないことかもしれません。そもそもキャラクターデザインについては一ミリも切り込んでいませんし。

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