ポカポカとあたたかなイヴです。
午前中は布の裁断をして、午後は部屋の片づけの日としました。
何時もの事ですが、本の整理となると手が止まります。
「わたしの三面鏡」朝日新聞社 沢村貞子のエッセイ集を見付けました。
先週、「美人が増えた、昔は美人って、そんなにゴロゴロいなかった」と、
ブログで、何とも雑な物言いをした私。
沢村貞子のそのエッセイ集の「おんなの太腕」の素敵な一節をご紹介しよう。
行きつけの銀座の美容院の帰り道・・・、
目抜き通りの春のひるさがり―そぞろ歩きの女性たちのきれいなこと、
このごろ、どうしてこんなに美人ばっかりになったのかしら。
栄養がよくなったから?お化粧が上手になったから?
いいえー平和のおかげだと思う。戦後、焼けただれたこの街を、私達は
みじめな姿でさまよっていたのだもの・・・。