鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

看取りのレッスン

2019年12月17日 | 日記

1日.2日ブログを休むと「何かあった?」と心配してくれる友がいる。

何か、ありました。縁のあった人が先週逝去しました。

「別離」にもいろいろあり、誰にでもそれぞれの物語があります。半年余り

「死」へと、確実に向かう人にどう接すればいいのか、怯え、戸惑い、

私はその半年1冊の本にすがった。「シスター・ヒロ子の看取りのレッスン]

長崎の聖フランシスコ病院のシスター,石岡ヒロ子をライター小出美樹が、
丹念に綴る。

著者は、末期がんの母をその病院のホスピス病棟に預けた。

そこでは、死の話はタブーではなく、お葬式に何を着ようと、家族で笑顔で相談する患者がいたり、死を迎える人と、その家族、スタッフが,あたたかな日々をおりなしていく。

最愛の奥さんを看取った、あるご主人は、72歳の生涯を終えた奥さんと出ていく時「ここで過ごした日々はハネムーンより蜜月でした」と云う。

そんな言葉を残せるホスピス・・・、なんて素敵なんでしょう。

厳かで、温かく、献身愛に満ちたスタッフを束ねるのがシスター・ヒロ子。

「人間は何でも複雑にしてしまう生き物なのよね。でも、感情を言葉にして
祈りながら受け入れると、シンプルになれたりする。祈る時間は、人間が心を取り戻す時間」と語る。

私も日々、静かに祈ります。          



「シスター・ヒロ子の看取りのレッスン」  小出美樹




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