ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

フィンランド(その16)

2016-10-12 22:23:08 | イベントその他
フィンランドで目に留まったのは、街角や公園に植えられているリンゴの仲間の木々。
いずれも小さな実をつけていますが、これって栽培リンゴ?それとも野生種?と頭をひねってしまいます。かじってみると、小さいながらもリンゴの味がするものから、渋くてとても口にできないものまでさまざま。葉っぱも栽培リンゴと同じく葉裏に毛があるものも、すべすべのものも。
最終日、ヘルシンキの植物園にいったら、リンゴの仲間の木々にプレートがつけられていて、少し、これらの木々の正体がわかります。
ただ、リンゴの仲間は雑種をつくりやすいこともあり、また、さまざまな園芸品種も作られていることもあって、街中のリンゴの正体をつきとめるのは、結構やっかいなことかもしれません。
写真は、街中で見つけたリンゴの仲間あれこれの実です。
そして植物園に植えられていた、野生種のマルス・シルベストリスとマルス・プミラ。


  

夜のやんばる路・・・

2016-10-12 22:19:01 | イベントその他
10月1日
夜、やんばるへ。森についたのは、夜の11時。
森の中でオオシマゼミが羽化をしていました。


林道に止めた車で車中泊。翌日の森歩きでは、林床におちたシマサルナシを拾いました。お酒に漬けてみようかな。



森から出て、コンビニへ。夜、灯りに来ていた虫たちが、まだ窓ガラスにとまっています。セダカシャチホコの姿もありました。




翌日からは台風18号に備えたのですが・・・。朝から大学も休校。しかし、雨も風もそんなにひどくないぞ? 特別警報まで出されましたが、結局那覇はそんなにひどい天気にはなりませんでした。

フィンランド(その15)

2016-10-03 17:11:13 | イベントその他
ワラビの話を書いたので。
ラップランドではスギナの仲間とヒカゲノカズラの仲間をみたぐらい。
全体的に、シダの種類は少ないかんじです。それでもヘルシンキ郊外の国立公園では、種類も個体数もある程度のシダがありました。まだ、見たシダをきちんと種類判別するひまがとれていないのですけども。
今回、見れるかなと思って、見ることができなかったのが、レガリスゼンマイ。ゼンマイの仲間でヨーロッパに分布しているシダです。そのかわり、スオメンリンナやヘルシンキの街中の岩場では、オオエゾデンダ(最近では日本産と別種とする見解もあるよう)を見ることができました。日本では珍しいシダのようですが(北方系でもあり、見たことがありません)、ここでは普通でした。葉が肉厚で、僕の好きなタイプのシダです。


 

フィンランド(その14)

2016-10-03 17:07:14 | イベントその他
ヘルシンキから電車で30分、バスで30分いったところにある国立公園へ。
ここは、赤松ではなく、ドイツトウヒが主役の森でした。そして、森の中はキノコだらけ。キノコ狩りをしている人々の姿も見られます。もう少し、キノコの名前がわかればなあ。
名前が分かった数少ないキノコのひとつが、マツカサタケ。写真ではビロード状の毛の生えたカサだけが写っていますが、根元には昨年おちた松ぼっくりがあります。
個人的にここでうれしかったのが、ワラビを見たこと。『シダの扉』の中にも書いていますが、ヨーロッパのシダの本を読んでいると、日本のシダと同じ種類のものが登場するので、なんだか不思議な感覚がします。その中でもワラビは、ヨーロッパのみならず、世界的な分布を見せるシダです。ボルネオのキナバルでも見たことあるし・・・。もともとは、世界のワラビは一種類とされていたこともありますが、今は種類がわけられています。ニュージーランドにいったときは、そのワラビの仲間で、かつて地下茎のでんぷんがマオリに利用されていた種類を見ることができて感激。このブログでも紹介しましたが、昨年はハワイで念願のワラビのハワイ亜種を見ることもできました。今回見たのは、多分、日本産と変わらないものと思います。


   

フィンランド(その13)

2016-10-03 17:04:41 | イベントその他
ラップランドからヘルシンキに戻った翌日、ヘルシンキ周辺をぶらぶら。
氷河の削った後なのか、大きな露岩が顔をだしているところが、ところどころにあります。そして、その周辺は、街中でも森が残っていたりします。
ヘルシンキはラップランドに比べるとあたたかいので、見られる樹木の種類も多くなっていました。ただし、ブナ科にはちょっと寒いのかも。ヨーロッパコナラは森の主役とはいえなそうです。ドングリはまだ緑色でした。
滞在中、気にしていたのですが、あまりカタツムリやナメクジを見かけることができなくて、残念。ただ、唯一、街中の緑地で写真のカタツムリが多産している一角がありました。