ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

フィンランド(その15)

2016-10-03 17:11:13 | イベントその他
ワラビの話を書いたので。
ラップランドではスギナの仲間とヒカゲノカズラの仲間をみたぐらい。
全体的に、シダの種類は少ないかんじです。それでもヘルシンキ郊外の国立公園では、種類も個体数もある程度のシダがありました。まだ、見たシダをきちんと種類判別するひまがとれていないのですけども。
今回、見れるかなと思って、見ることができなかったのが、レガリスゼンマイ。ゼンマイの仲間でヨーロッパに分布しているシダです。そのかわり、スオメンリンナやヘルシンキの街中の岩場では、オオエゾデンダ(最近では日本産と別種とする見解もあるよう)を見ることができました。日本では珍しいシダのようですが(北方系でもあり、見たことがありません)、ここでは普通でした。葉が肉厚で、僕の好きなタイプのシダです。


 

フィンランド(その14)

2016-10-03 17:07:14 | イベントその他
ヘルシンキから電車で30分、バスで30分いったところにある国立公園へ。
ここは、赤松ではなく、ドイツトウヒが主役の森でした。そして、森の中はキノコだらけ。キノコ狩りをしている人々の姿も見られます。もう少し、キノコの名前がわかればなあ。
名前が分かった数少ないキノコのひとつが、マツカサタケ。写真ではビロード状の毛の生えたカサだけが写っていますが、根元には昨年おちた松ぼっくりがあります。
個人的にここでうれしかったのが、ワラビを見たこと。『シダの扉』の中にも書いていますが、ヨーロッパのシダの本を読んでいると、日本のシダと同じ種類のものが登場するので、なんだか不思議な感覚がします。その中でもワラビは、ヨーロッパのみならず、世界的な分布を見せるシダです。ボルネオのキナバルでも見たことあるし・・・。もともとは、世界のワラビは一種類とされていたこともありますが、今は種類がわけられています。ニュージーランドにいったときは、そのワラビの仲間で、かつて地下茎のでんぷんがマオリに利用されていた種類を見ることができて感激。このブログでも紹介しましたが、昨年はハワイで念願のワラビのハワイ亜種を見ることもできました。今回見たのは、多分、日本産と変わらないものと思います。


   

フィンランド(その13)

2016-10-03 17:04:41 | イベントその他
ラップランドからヘルシンキに戻った翌日、ヘルシンキ周辺をぶらぶら。
氷河の削った後なのか、大きな露岩が顔をだしているところが、ところどころにあります。そして、その周辺は、街中でも森が残っていたりします。
ヘルシンキはラップランドに比べるとあたたかいので、見られる樹木の種類も多くなっていました。ただし、ブナ科にはちょっと寒いのかも。ヨーロッパコナラは森の主役とはいえなそうです。ドングリはまだ緑色でした。
滞在中、気にしていたのですが、あまりカタツムリやナメクジを見かけることができなくて、残念。ただ、唯一、街中の緑地で写真のカタツムリが多産している一角がありました。