ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

やんばる~石垣島~

2016-10-23 22:16:39 | イベントその他
10月15日
大学で、一日卒論中間発表会。終わって、夜の7時からやんばるへ。といっても、森を歩く時間はなかったので、コンビニの灯の虫をチェックして、夜の1時に帰宅。
おっ・・・と思ったのは、体のきゃしゃな、ガガンボみたいなアシナガサシガメの仲間。この仲間は図鑑を見てもよくわからないので、農大の石川さんへ送付することに(後日、カマブトアシナガサシガメの有翅型ですという返信をいただいた)。ゾウムシもきていた。こちらは、先日同じ種類を見つけて、福島のタムラさんに送付済み。同定結果はウスチャメカクシゾウ。調べてみたら、近年、デイゴヒメコバチでやられて枯れたデイゴの枯れ木にたくさん集まるとかなんとか。そういえば、以前、末吉公園で枯れたデイゴにたくさんきていたゾウムシがいたっけ・・・。


10月16日~17日
卒論生のイッケーの研究の補佐と、白保のNPO夏花との協働事業のうちあわせのため、朝いちばんの飛行機で石垣へ。さすがに眠い。空港からはタクシーに乗って離島桟橋へ。さらに高速船で西表の大原港、そこからレンタカーに乗り換え、目指す海岸へ。このところ八重山には台風が来襲していたのでねらいめかなと思ったのだ。探し物はジュゴンの骨。遺跡から洗い出されたものが海に流れ出し、それが再びうちあがる・・・というものをねらっているのである。
ほとんどは、イノシシやウシの骨。どうやらヒト?と思える骨も二つあった(手足のどこかと、肩甲骨のかけら)。なんやら正体を決めきれない骨も見つかる。これはそのうち、博物館に展示されているジュゴンの骨と比較しなくてはと思う。で、同行していたアキちゃん(自由の森の1期生。うちのゼミの環境学習のコーディネーターをあれこれお願いしている)が、「これ何?」と一つの骨を拾い上げた。これが、明らかにジュゴン。後頭部の一部である。かなり摩耗して、うっすらと藻で色づいている・・・。
イッケーは八重山のジュゴン伝承について卒論で扱うのだけれど、実物の骨を手にとれて、よかった、よかった(写真)。

翌日は、打ち合わせの後、白保のおじい、おばあから聞き取りをしようともくろんだが、なかなか連絡がつかず、ぼやっとした時間がすぎる。
夕方近くになって、夏花の職員をしている、ゼミの卒業生のモトキが、「そうだ〇〇おばあに会いに行こう」と言い出し、イッケーをつれて聞き取りに。1時間ほどして帰ってきたら「おもしろかったー」と口々に言っている。
「ジュゴンって言っても、はぁ?と言われるし、ザンと言っても、知らんと言われたんで、スマホで写真を見せたら、ああ、ピトゥイユね・・というんだよ」
ピトゥイユ・・・つまり人魚。で、子どもの頃、食べたことがあるんだとか。
ただ、これがジュゴンかどうかははっきりしない。八重山のジュゴンは明治から大正にかけて捕殺され、ほぼ壊滅したからだ。ジュゴンの生き残りだったのか、ゴンドウクジラとかだったのか。しかし、残念。そんな話がでるのなら、一緒に話を聞きに行けばよかった・・・。
久しぶりの石垣、西表。この時期なのに30度近くあって、本島から行っても暑さにへばってしまった。日焼けで痛いし。でも、この暑さは、ちょっと異常。

10月19日
授業を終えて、会議のはしごをして、家に帰って、夜の9時からやんばるへ。10月、11月は週末にやんばるに行く時間がとれそうもないから・・・。今回も森に入る時間はなく、灯をチェックするぐらい。しかし、虫がいない。さすがに時期が遅くなったのかしらん。
シンジュサンは久しぶりに見たけれど(写真)。

で、1時過ぎに帰宅。眠い。