地元の宝であり、国の宝でもある
「川棚クスの森」に久しぶりに寄りました。
もっとも好きなクスだったので
衰弱していくのが悲しくて見ていられなくて
前職場のすぐ近所だったにも関わらず
滅多に寄ることはありませんでした (;´Д`);
平成29年の夏に突然落葉しはじめ
枯死は免れたもののかつての美しい姿はもうありません。
日本三大樟樹のひとつ
国指定天然記念物「川棚クスの森」(推定樹齢1000年)
まるでオロチを思わせるような特異な樹形をしたクスノキ
一株ですが、まるで森のようだからこう呼ばれています。
衰弱の原因は公園化に伴う盛土工事が指摘されています。
(市では原因不明との説明なので一応原因不明ということで)
当時の私はどうどうと意見できるような立場にはなく
「明らかにヤバイよね」と職場の同僚と再々話をしていたものです。
樹木に限らず、植物の大黒柱は根ですのでね。
それで、この度訪ねて少し安心しました。
前回訪ねたときよりも樹勢の回復がみられたからです。
一時期はすべての葉が落葉し枯死寸前でしたからね、、
樹木医による懸命な処置で助かりました。
もちろん現在も処置は続けられていますよ。
国指定の樹木というのは、どれも圧倒的な存在感を放ちますが
「川棚のクスの森」は樹形の美しさも唯一無二でした。
地元愛を差し引いてもこれほど美しいクスノキはやはり知りません。
良い写真がみつかりませんでしたが、かつてのクスの森(2017年)
幹周の太さにおいては九州の巨楠に譲りますが
(と言っても、そこらのクスとは比較にならない大きさですが)
特筆すべきは横張り58mという樹冠の広さ。
地面に接した枝から発根してさらに伸びて
それを含めると横張りは180m以上に達していました。
この個性は数あるクスノキの巨樹に見られない形質でした。
看板にもありますが、私もずっと見守っています。