晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

太宰府(2011年3月1日) その10 観世音寺 鐘楼・清水記碑・宝蔵

2011年04月07日 | 太宰府
その9の続き。



↑境内パノラマ写真。クリックで拡大。


■観世音寺 鐘楼

観世音の鐘の音は、太宰府で最期を迎えることとなった菅原道真も聞きました。

以下、道真が作った漢詩「不出門」の一部。

 都府樓纔看瓦色
 (都府楼にはわずかに瓦の色を看る)
 観音寺唯聴鐘聲
 (観音寺にはただ鐘の声をのみ聴く)


※都府楼=都督府(大宰府)の楼閣のこと。
※観音寺=観世音寺のこと。


鐘楼。


↑クリックで拡大。



日本最古、白鳳時代の銅鐘。創建当時から伝来する遺品です。


鐘楼のかたわらでは白梅が咲いていました♪



■清水記碑<加藤司書碑>


江戸時代に黒田藩士・加藤一純によって建てられた碑で、「清水」の由来が刻まれています。




碑文には

 筑前国御笠郡観世音寺は清水山普門院といひける 源氏物語玉葛巻にも、大弐のみたちのうへ乃 清水の御寺の観世音寺にと紫式部もかけり 寺を清水の御寺といふなり さいふことも此寺のうしろに清水のわきいづるところあればなるべし この水いまにいたりてかわらず・・・(略)・・・


と書かれ、『源氏物語』にも観世音寺が登場することが紹介されています。

観世音寺の山号「清水山」は、観世音寺の北に清水がわきでている“弘法水”あるいは“清水井”と呼ばれる池があることに由来。




■宝蔵



観世音寺でぜひとも拝みたいのは、宝蔵におわす仏像たちです。
仏像はすべて国の重要文化財に指定されており、その内、高さ約5メートルにもおよぶ大きな観音様も3体おわしますよー

もともと、講堂・金堂に安置されていた仏像たちだそうです。
大きさや仏像の表情、彫刻の優美さ・力強さに圧倒・・・。
ただひたすら合掌。(-人-)

舞楽面も展示されています。


※観世音寺の子院として49の寺院があったといいます。
しかし、その所在はほとんどあきらかになっていません。
現在、観世音寺境内および子院跡は国の史跡に指定されています。




戒壇院へ続く




web拍手を送る blogram投票ボタン


HP『花橘亭~なぎの旅行記~』に戻る> <コメントをくださる方は掲示板へ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 太宰府(2011年3月1日... | トップ | 太宰府(2011年3月1日... »

太宰府」カテゴリの最新記事