晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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秋の鏡神社(2008年9月14日)

2008年09月17日 | 日記
先日、佐賀県唐津市の鏡神社を参拝したときに撮影した写真をご紹介します。

鏡神社は、『平安時代史事典』(角川出版)にも掲載されている神社です。
以下引用。

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鏡神社 かがみじんじゃ


肥前国松浦郡、現在の佐賀県唐津市鏡町字宮ノ原に鎮座。
古来、松浦宮、松浦廟宮とも称し、当地の総社であった。
祭神は、一宮に三韓征討の故事により息長足姫命{おきながたらしひめのみこと}を、二宮には大宰府で非業の死を遂げた藤原広嗣を祀る。
『略記』天平十八年(七四六)六月五日条に、「玄法師為二大宰小弐藤原広継之亡霊一被レ奪二其命一。広継霊者。今松浦明神也」と見え、御霊信仰との結びつきが知られる。
早くから都にも神威が伝えられていたことは、『百錬抄』天永元年(一一一〇)五月二十三日条に「大宰府言上。鏡宮御殿修造之間。数百歳不レ奉レ動御躰。可レ奉レ渡二仮殿一哉否。被レ行二御占一」と見えることでもうかがえる。

また滋賀県蒲生郡竜王町大字鏡にも同名神社が鎮座し、祭神に新羅の王子の天日槍命{あめのひほこのみこと}を祀る。

両神社ともに「鏡」との関係で和歌にも詠まれた。

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■鏡神社 一ノ宮  御祭神:神功皇后(息長足姫命)



雨が降っていたので、ぼんやりした写真になってしまいました。
手入れが行き届いた神社でとても綺麗なんですよー。



■紫式部の歌碑



『源氏物語』<玉鬘(たまかづら)>の巻で、肥後の豪族である大夫監(たいふのげん)が玉鬘へ詠んだ求愛の歌が“紫式部の歌”として歌碑に記されています。

君にもし 心たがはば 松浦なる
 鏡の神にかけて 誓はむ





歌碑の前にあるムラサキシキブが紫色の綺麗な実をつけていました。



■鏡神社 二ノ宮   御祭神:大宰少弐藤原広嗣



早春には二ノ宮の前の紅梅・白梅が花を咲かせます。
写真左寄りのひときわ鮮やかな緑の葉をつけた樟(くすのき)が「子宝・安産の御神木」です。



■子宝・安産の御神木



樹齢約500年の樟(くすのき)。
木の盛り上がった部分をよ~くご覧下さい。




木の姿が、左右の乳房の下に子を身ごもりふくらんでいるお腹に見えてきますでしょ。
子授け・安産の神としても信仰が篤いそうです。





 後日、当サイト内の鏡神社のページも加筆・画像追加・訂正します。

『花橘亭~源氏物語を楽しむ~』「紫式部ゆかりの地」鏡神社

『源氏物語』~玉鬘の物語~玉鬘ゆかりの地鏡神社



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