かけっこ倶楽部

ランニングを楽しむ仲間のぶろぐ

欽ちゃんの70キロ完走に想う (TH)

2007-08-20 17:20:36 | その他

 昨日の24時間TVマラソンは、欽ちゃんの涙の完走で、とても盛り上がりましたね。なんといっても、世間的に言えば66歳と言う必ずしも若くない年齢、欽ちゃんのこれまでの名声に対する期待と重圧、フルマラソンの1.6倍の距離、おまけに欽ちゃんはかなりのヘビースモーカーとか、事前の予想は必ずしも楽観的なものでは有りませんでした。

 私も、例年は「単なるお祭りイベント」として見過ごしてきましたが、今年は欽ちゃんの24時間マラソンには格別の思い入れがありました。まずは、欽ちゃんの年齢、なんと私と同じ年。しかも、誕生日はたったの2日違いです(欽ちゃんのほうが若い!)。日ごろ、自ら「鉄人」を標榜するわれわれと比べれば、欽ちゃんはやはり「フツーの人」です。何もいまさらこんな危険なチャレンジの必要は無いはずです。万一、無事完走できなかった場合の、欽ちゃんの名声の失墜、24時間TVの有り方への疑問、老人スポーツに対する批判、そして何よりランニング全般に対する言われ無き誤解 .. 、心配すれば限りがありません。

 でも、欽ちゃんは頑張りました。多くの人たちからの暖かい声援がありました。武道館の客席とステージが一体となった、素晴らしい盛り上がりが有りました。そして、みんなが泣きました。しかも、制限時間5分遅れと言う、絶妙のタイミングのゴールです。これ以上遅れても、あるいは早くても、これほどの感動を呼び起こさなかったでしょう。いまさら言うまでも無く、やはり、欽ちゃんはスーパースターでした!

 ランナーとして見ると、このイベントは、今回に限らずイマイチ良く判らない点もあります。まずは、70キロを26時間かけて走ると言うことは、単純に割り算すれば、時速2.7キロと言うことになり、歩くにしてもかなりゆっくりです。下手すると、えらく早くゴールしてしまう可能性もあるわけで、毎回心配しています。また、どのように休養、睡眠をとったのか判りませんが、これだけの長時間、交通規制されていない長距離を歩き、きちんと予定時間に近いところでゴールすると言うのは、並大抵の技ではありません。しかも、欽ちゃんは「フツーの人」ですから、歩きながらの時間調整なんてとても出来ないでしょう。

 おそらく、この完走の陰には、今回もまた、あの坂本雄次コーチの綿密かつ周到な計画と指導があったのでしょうね。ときどきTVに映った坂本コーチはいつも冷静沈着にして無表情(渋面)、欽ちゃんの完走だけを目標に黒子に徹している、いわば究極のプロジェクトマネージャの姿です。今年自らも還暦を迎える坂本さんは、なんとなく古武士の風格がありましたが、あの渋面はきっと、ずーっと胃が痛かったのでしょうね。

 さあ、今度はわれわれが頑張る番です。まずは、今週末の「富士吉田火祭りロードレース」、欽ちゃんから貰った勇気をエネルギーにすることが出来るのでしょうか?