Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

“How Can Anybody Possibly Know How I Feel?" とモリッシー

2016-11-26 00:27:09 | モリッシーと歌詞
グスタボの病気のため、モリッシーアメリカツアー、23日からの日程が12月頭に延期されたとのこと。遠征していた方たちのショックを思うと心が痛いです。ライブが見れない、と知った瞬間は「延期しやがって!だいきらい!」と思ったかも。でもきっとまた、立ち上がるのでしょう。モリッシーが大好きだから。

ここ最近、何回も「モリッシーのファンの熱量がハンパないと」という話を聞きます。

あるモリッシーファン(しゅーげ)が、総合批評誌ヱクリヲのミニコミ誌『ヱクリコ』モリッシー来日ルポ「実録・モリッシー日本ツアー参戦記」というのを書いた、とツイッターでお知らせしたところ、媒体の方から「モリッシーファンから一気に反応が来てやっぱりモリッシーファンヤバい」と言われたとか。

某銀座のお店からも「モリッシーのものがおいてあるとお知らせいただきありがとうございます。モリッシーファンの方が急にたくさんいらっしゃいました」と言われた。

某新宿のお店からも「うちの扱い商品のこと言ってくれたんですか?毎日売れてるんですよ。モリッシーファンの方が急にたくさんいらっしゃいました」と言われた。

…そりゃ、あるって知ったら「行動する」んですよ、モリッシーファンは←パブロフのモリッシーファン現象と名づけたい。

その他、そこらで私が話す機会のある皆さん口々に「モリッシーファンは熱心で、モリッシーって幸せですね」と言う。ちょっと嬉しいけど、ちょっと違和感もある。

モリッシーはよく、ライブ中にも、ファンの熱い思いや好きという気持ちを「why?」って聞きますよね。「みんなー!いっぱい愛ありがとー!胸アツだよー!次の曲は、ラブラブラブ!」とか絶対ならない。「ドウモドウモ」と、感謝はあるでしょうが、常に同時に「懐疑」がある。自分を好きだなんて、この人たち、頭おかしいんじゃなかろうか…と、いう(笑)。ときどきモリッシーが観客席を「かわいそうに。。。」という目で見ている気がして、そしてそれもとても好きです。

そこで思い出したのが、渋谷公演2日目にやった“How Can Anybody Possibly Know How I Feel?"。7年ぶりに、9月24日のブルックリンで演り、一回こっきりのサプライズかと思ったら、29日の厳戒態勢オーチャードで演った。いつか生で聞きたいとは思っていたけど、聞けるなんて思ってなかったので本当に嬉しかった。厳戒態勢ショックとその後の横浜ショックでちょっと忘れられてるかもだけどwやっぱり29日のセトリは思い返すだにすごいと思います。この歌は、渋谷の後も今月1回演っただけらしい。


この歌詞が好きなので、訳しました。

“How Can Anybody Possibly Know How I Feel?"

She told me she loved me
彼女は僕を愛してるって言った
Which means
それって
She must be insane
頭がおかしいに違いないよ

I've had my face dragged in
15マイルものクソ続きの中を
Fifteen miles of shit
僕の顔は引きずられてきた
And I do not, And I do not
そんなの、ぜんぜん、ぜんぜん
And I do not like it
ぜんぜん、本意じゃないんだ
So how can anybody say
だからいったい誰が
They know how I feel
僕がどう思ってるかわかる、なんて言えるんだ
The only one around here who is me
Is me
それがわかるのはただひとり、僕、僕だけ


They said they respect me
やつらは僕を尊敬知ってるって言った
Which means
それって
Their judgement is crazy
正気とは思えない判断だよ

I've had my face dragged in
15マイルものクソ続きの中を
Fifteen miles of shit
僕の顔は引きずられてきた
And I do not And I do not
そんなの、ぜんぜん、ぜんぜん
And I do not like it
ぜんぜん、本意じゃないし
So how can anybody say
だからいったい誰が
They know how I feel
僕がどう思ってるかわかる、なんて言えるんだ
When they are they
やつらがやつら、なら
And only I am I
ただ、僕は、僕だ

He said he wants to befriend me
彼は僕の友達になりたいって言った
Which means
それって
He can't possibly know me
まったく僕のことわかってないってこと
The voices of the real
現実のささやき
And the imagined cry:
そして想像の中の嗚咽
"The future is passing you by
未来がいま、お前を通り過ぎていく
The future is passing you by"
未来がいま、お前を通り過ぎていく

So how can anybody possibly think
だからいったい誰が
they know how I feel?
僕がどう思ってるかわかる、なんて言えるんだ

Everybody look, see pain and walk away
みんな、見て、痛みを知って、立ち去ってくれ
And as for you in your uniform
ユニフォームを着た君はどうかと言うと
Your smelly uniform
キツい臭いのユニフォームを着ている
You think you can be rude to me
君は僕に失礼なことができると思ってる
Because you wear a uniform
なぜならユニフォームを着ているから
A smelly uniform
キツい臭いのユニフォームを着ている
And so you think you can be rude to me
だから君は僕に失礼なことができてると思ってる

But even I, as sick as I am, I would never be you
でも僕でさえ、こんなに病んでる僕でも、決して君にはならない
Even I, as sick as I am, I would never be you
でも僕でさえ、こんなに病んでる僕でも、決して君にはなりたくない
Even I, sick and depraved, a traveller to the grave
病んでて堕落してて、墓場へ一直線の僕でさえ
I would never be you
決して、君にはならない
I would never be you
決して、君にはなりたくない

…………………………

人からの愛や尊敬に「怯える」みたいな、かよわいエセうさちゃんみたいなメンがヘラってるわけではなくて、そういう外からの思いにも「対峙」しなくてはいけないという茨道が感じられます。

“I would never be you“と歌う時の、ファンたち観客との線の引き方がすごい。ひとりひとりの顔を思い闇を睨むように歌う。俺は俺だからお前たちはお前たちでいろ、という凄みに震えます。

かわいそうな私たちは、自分という殻の限界までぱんぱんになるほどの、歌っているその人に生ぬるく承認してもらえない「愛(だかなんだか)」に困りつつ、、でも幸せだからほんとおっしゃるとおり頭がおかしいに違いないw

ラブ、ピース、ハーモニー?そんなものは来来来世ではもしかしたらすっごくいいかもねという一貫した信念を、口先だけで歌ってないから好きです。

そんなこの歌を歌ってるところをもう一度見たい見たい見たい確認したいと思ってたら、、、

※ここから先は非正規音源に抵抗がある方はご覧にならないでください。











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