テレビ・ラジオで近々放送される予定の注目番組
金曜朝9時28分から
[地デ] 8月7日(金) 09 : 28 ~ テレビ東京『7スタライブ』
毎週金曜午前に放送される情報番組の「マイライク」というコーナーに、衛藤美彩が、8月7日、14日、21日、28日の連続4回出演予定。出身県である大分の郷土料理を食べたり、お酒を飲んだりするとのこと(笑)。好評だった『乃木坂工事中』の1人飲み企画がオファーを呼び寄せたのかも。お酒の似合う「大人なアイドル」って、かつてないジャンルで、みさ先輩に新しい世界を切り開いて欲しい。
テレ東の番組公式サイト
衛藤美彩の2015/07/31_23:00ブログ
『しくじり先生』で高山一実が涙の大活躍!「1人家飲み」は衛藤美彩がセクシーの新分野を開拓 [26May15]
乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
暑いですね~、めちゃくちゃに(笑)。
東京では猛暑日の連続記録を更新する可能性があるそうですが、一日中、汗をかき続けている感じで、ただ座っているだけでも疲れていくような。
先週土曜日にポートメッセなごやで行なわれた「太陽ノック」全国握手会は、セブンイレブン限定ライブとミニライブの後、握手というハードなスケジュールで、星野みなみと桜井玲香が体調不良になったのも無理からぬ話だと思います。
とにかく水分が欲しくなるんだけど、水ばかり飲んでいると、血液が薄まって、かえって塩分が出てしまうので、一緒にしょっぱいのもを摂った方が良いそうですよ。
みそ汁なんか最適なんだけど、そんな熱いもん飲めるか!という方は、塩昆布とか梅干しとか、とにかくガツンと塩分補給できるものを。
生駒里奈主演の『コープスパーティ』が上映中ですが、熱中症で病院搬送された人のニュースを観ていると、この時期、まず自分が「コープス(遺体)」にならないよう心掛けるべきだなと、つくづく思います(笑)。
さて、先週水曜日に毎年恒例のフジテレビ大型音楽祭『FNSうたの夏まつり』が開催され、乃木坂46は、初めて12th選抜メンバーが全員揃った形で、「太陽ノック」を披露しました。
さらに、金曜深夜には日テレ『バズリズム』、土曜はフジテレビ『MUSIC FAIR』に出演して、それぞれスタジオライブを行なっています。
音楽番組でのライブによる、「太陽ノック」のプロモーションは、これで一段落して、いよいよ明日から全国ツアーに突入です。
今日は、12枚目新曲キャンペーンの最後となった、『FNSうたの夏まつり』『バズリズム』『MUSIC FAIR』を振り返ってみます。
まずは、お馴染みの演奏時間から。
(表1) 「太陽ノック」が披露された番組とその演奏時間
[凡例]
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = 「曲名」
放送された日付とメディア名
#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間。
#「3 : 56」は3分56秒を表す。
「太陽ノック」
2015年7月22日(水)発売の12枚目シングル表題曲
作詞:秋元康、作曲:黒須克彦、編曲:長田直之
[MV]
3 : 56 =「太陽ノック」
6月24日(水) YouTube公開
[CD]
3 : 56 =「太陽ノック」
7月22日(水)リリース
[テレビ放映された音楽番組]
『テレ東音楽祭(2)』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (橋本ポジ : 川村真洋)
6月24日(水) テレビ東京
『音楽の日』
2 : 28 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋, 優里ポジ : 伊藤かりん, 星野ポジ : 寺田蘭世, 万理華ポジ : 永島聖羅)
6月27日(土) TBS
『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』
1 : 54 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋)
7月4日(土) 日テレ
『乃木坂46 SHOW!』第7弾
3 : 56 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋, 飛鳥ポジ : 寺田蘭世, 衛藤ポジ : 永島聖羅)
4 : 02 =「他の星から」(4 : 03 = CD)
# 6th選抜の一部 (西野七瀬 伊藤万理華 井上小百合 斉藤優里 桜井玲香 中田花奈 若月佑美)
7月11日(土) NHK BSプレミアム
『乃木坂工事中』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋)
# 1 : 56 から演奏終了まで告知や提供スポンサーの画面を重ねて放映
7月12日(日)深夜 テレビ東京
『MUSIC STATION』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (井上ポジ : 中元日芽香)
7月24日(金) テレビ朝日
『MUSIC JAPAN』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (優里ポジ : 伊藤かりん)
7月26日(日)深夜 NHK総合
『FNSうたの夏まつり』
1 : 54 =「太陽ノック」
# 12th選抜
7月29日(水) フジテレビ
『バズリズム』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜
7月31日(金)深夜 日テレ
『MUSIC FAIR』
2 : 52 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (井上ポジ : 川村真洋)
8月01日(土) フジテレビ
音楽番組における「太陽ノック」のステージパフォーマンスは、2分29秒バージョンがもっとも多いのですが、『FNSうたの夏まつり』では、7月4日(土)の日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』以来となる、1分54秒バージョンで、かなり短めに抑えられていました。
こういった大型歌謡祭は、多くのアーティストが、多くの歌をうたうので、演奏時間が短縮バージョンだから、即、乃木坂の存在感が薄かったという結論は出せません。
他のアーティストと比較しないと、何とも言えない部分がある。
そして、TBS『音楽の日』と日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』では、そういった比較から、乃木坂は、AKB48Gの「支店」と同格に見られている一方、西内まりやより明らかに格下、フェアリーズよりやや格下の扱いを受けている可能性が出てきたわけです。
フェアリーズが乃木坂を上回ったことが判明、ゲスの極み乙女。ブレイクの『THE MUSIC DAY』 [05Jul15]
そこで、『FNSうたの夏まつり』の演奏時間を、アイドル系女性アーティストを中心に調べてみました。
(表2) 7月29日(水)深夜放送のフジテレビ『FNSうたの夏まつり』の出演歌手と演奏時間
凡例
歌手名 (NHK紅白歌合戦への出場回数)
演奏時間 = 曲名
[コラボ]
# 本人とのコラボは歌手名「曲名」、それ以外は「曲名」(歌手名)で記述している
乃木坂46
1 : 54 =「太陽ノック」
=====================
AKB48 (7)
2 : 36 =「Everyday、カチューシャ」
3 : 00 =「ハロウィン・ナイト」
[コラボ]
杏里「CAT'S EYE」
谷村新司「昴 -すばる-」(as 48G)
SKE48 (3)
2 : 03 =「前のめり」
NMB48 (2)
1 : 58 =「ドリアン少年」
[コラボ]
郷ひろみ「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」(as 山本彩 with NMB48)
HKT48 (1)
2 : 02 =「12秒」
=====================
E-girls(2)
2 : 27 =「Anniversary!!」
[コラボ]
森高千里「気分爽快」
Flower
1 : 57 =「Blue Sky Blue」
[コラボ]
森高千里「17才」
=====================
ももいろクローバーZ (3)
[コラボ]
Chage「ふたりの愛ランド」(miwa)
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(Takamiy)
=====================
モーニング娘。'15 with ふなっしー
2 : 04 =「恋愛レボリューション」
西野カナ (5)
2 : 11 =「もしも運命の人がいるのなら」
森高千里 (6)
2 : 14 =「私がオバさんになっても」
華原朋美 (5)
2 : 27 =「I BELIEVE」
chay
2 : 21 =「あなたに恋をしてみました」
嵐 (6)
2 : 53 =「青空の下、キミのとなり」
SMAP (22)
3 : 27 =「BANG! BANG! バカンス!」
AKB48は、二つの持ち歌に対して、それぞれ2分半以上の演奏時間を貰っていて、それ以外に、杏里と谷村新司という大物歌手とコラボしています。
一方、「支店」は、最新曲を乃木坂と同じく2分前後で披露していて、ほぼ同格に扱われています。
しかし、NMB48は、郷ひろみの「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」に、山本彩がギターと歌でコラボ参加して、他のメンバーがバックで踊るステージを実現しています。
今回の『FNSうたの夏まつり』は、司会が森高千里と渡部建であり、「水曜シンガーズ」が参加していることから明らかなように、「水曜歌謡祭」の延長線上にあります。
そして、乃木坂は、白石麻衣や生田絵梨花が「水曜歌謡祭」に何度も出演して、AKB48G「支店」以上に多くのステージに参加した気がするのですが、そういった実績が『FNSうたの夏まつり』でコラボステージを獲得することには、つながらなかったようです。
まあ、フジテレビは、20%近い視聴率を期待できるAKB48「総選挙」特番の放送を、ここ何年か担当していて、来年も中継番組を作りたい筈で、そういった背景から、AKB48との関係に気を使っている面はあると思います。
従って、NMB48が自前曲以外に、コラボステージを貰ったのは、11枚目「Don't look back」がSKE48「コケティッシュ渋滞中」と同日発売となり、やや不満の残る形で売り上げ対決に負けたことへの、AKB48G運営の配慮という穿った見方も出来なくない。
しかし、乃木坂が、『水曜歌謡祭』において、もっと音楽的な実力を見せて、番組スタッフや共演アーティストに「こいつ出来るな」という印象を与えていれば、現在の勢いから考えて、コラボステージをゲット出来た可能性はあったと思います。
実際、E-girlsの構成ユニットの一つFlowerは、持ち歌である「Blue Sky Blue」の他に、森高千里とコラボしています。
Flowerは、『水曜歌謡祭』において、グループ単位で何度もコラボに参加していて、その音楽的実績が評価されたのだと思います。
E-girlsと同じく、歌とダンスでメンバーを分ける方式によって、精度の高いパフォーマンスが可能なので、制作スタッフも共演歌手も、安心してステージを任せられる存在なのでしょう。
『水曜歌謡祭』では、まいやんもいくちゃんも、歌唱にピアノにと、よく頑張ったんですが、Flowerのように、チームとして、ハイレベルなステージを生み出せるシステムになっていないので、グループに対する音楽的評価が低くなり、大型音楽祭では、どうしてもシビアな扱いになってしまいます。
紅白出場の選考レースで、乃木坂は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48と、同系アイドルグループが4組も存在している中、5組目が出演する「意義」を説明することが求められるでしょう。
CDセールスでは、SKE48「コケティッシュ渋滞中」を上回ることが難しく、何十万枚という売り上げも、握手会やライブといった特典の魅力なので、「支店」を大幅に凌駕する切り札にはなりません。
つまり、オリコンやサウンドスキャンの数字に、多少の違いはあるものの、やっていることはどこも似たりよったりで、さして変わらないということです。
一番良いのは、ステージの音楽性を高め、ダウンロードやカラオケの指標に反映される楽曲人気を上げることですが、「太陽ノック」は一貫して口パクか、生歌比率の低い「被せ」で、視聴者の「おお~、歌上手いな」という評価は、そもそもシステム的に望めない仕組みになっています。
結局、今回の『FNSうたの夏まつり』は、乃木坂46の存在感が昨年より希薄になってしまった印象すら受けます。
TBS、日テレ、フジテレビという、三つの民放テレビ局がそれぞれ主催する夏の大型音楽祭で、乃木坂46は、AKB48Gの「支店」とほぼ同格に扱われ、突出した存在ではなく、大晦日の紅白に、単独枠で出場しそうな勢いは感じられませんでした。
むしろ、西内まりや、フェアリーズ、あるいは「あなたに恋をしてみました」のchayあたりに雰囲気があって、年末、大型歌謡祭への出演や賞レースに絡んできそうです。
金曜深夜の『バズリズム』は、乃木坂が初めて出演する音楽番組で、今回は、ソロとして活動する「Takamiy」ことTHE ALFEEの高見沢俊彦と一緒に、バカリズムMCのトークに参加しました。
何人かのメンバーが高見沢さんに悩みを相談して、話を進める形式ですが、フジテレビの深夜番組「アイドリング!!!」で長年鍛えてきたためか、バカリズムのツッコミが乃木坂がかつて経験したことがないほど、当たりが強くて、非常に面白かった。
とくに、理想の男性像を訊かれ、「男らしいけど、気遣いの出来るひと」「優しい人が良いけど、優しすぎるのはちょっと」「私のことを分かった上で、そっと見守って欲しい」など、お笑いとしては勿論、文章の意味としても、どうとでも取れる、煮え切らない発言を連発する白石麻衣への、厳しい返しが秀逸でした。
「無言でも楽しい人」に対して、「それはもう、チャップリンじゃん」。
「メニューを自分でなかなか選べないから、男性に決めて欲しい」には、「決められる自分に成長しようという気持ちはないんですか?」。
「いや、い、今は、まだ出来ないので、これから、これから成長していきます」と、頭を抱えながら悶えるまいやん、最高にキュートっす(笑)。
バラエティの分野で白石麻衣を生かすには、キツメのツッコミが不可欠だと以前から思っていて、『バスリズム』では、その正解を見たような気になりました。
『NOGIBINGO!』の初回、玄関開けたら1秒でキスという芝居を、これでもかというくらいユルく演じた後、曖昧な表情を浮かべつつもガチに落胆する中、強烈なクリーム砲を顔面にお見舞いされて、「ありがとうございます!私、これ夢だったんです!」と大喜びしていたまいやん。
クリームまみれの顔からのぞく、かつてないほどキラキラと輝く瞳を見たとき、「まいやんいにはツッコミが必須」と確信しました(笑)。
ただ、しょっちゅうクリーム砲というわけにもいかないので、メンバーの誰かをツッコミ役に、例えば、衛藤美彩なんかどうかな?と、記事に書いたことがあります。
乃木坂の風 18Aug13 ~ 白石麻衣、ブレイクの鍵は衛藤美彩
ところが、乃木坂では、白石麻衣の「女神化」が進んでしまい、メンバーはおろか、バナナマンですら、ツッコミが甘くなる面がある。
そんな中、「アイドリング!!!」への容赦ないツッコミで、菊地亜美や朝日奈央を育てたバカリズムは、白石麻衣を美味しくするには最適任じゃないでしょうか。
バカリズムのツッコミは、なんと生田絵梨花にも及びます。
高見沢さんから、「1人でやっていけるほどピアノが上手いのに、なぜ乃木坂に入ったの?」と訊かれたいくちゃんが、「え~と、それは」と少し返答に迷っていると、すかさず「踏み台?通過点?」。
「いえいえ、踏み台じゃないです、通過点でもないです」と慌てて返したあと、「歌がうたいたかったから」と答えるも、今度は、「歌は一人でもうたえるじゃん」。
いくちゃん、「ああ~、でも、ミュージカルをやりたかったので」とかわすと、バカリズム、「ミュージカルやるのに、アイドルになる必要ないよね」と、なかなか許してくれません(笑)。
困るいくちゃんを見かねたのか、生駒里奈が、「いくちゃんは乃木坂に絶対必要だから~」と、涙声になりながら叫ぶと、高見沢さんが「みんなでやりたかったのね」と助け舟を出し、バカリズムも「そうなんだ、凄いな~」と攻撃の手を緩めて、着地点を用意します。
ん~、こんなに聞き応え、見応えのあるトークは初めてで、バカリズムが、乃木坂の秘めたる魅力を存分に引き出してくれてました。
結局、乃木坂は真面目過ぎて、メンバーの持っている人間味が見えずらい部分があるんですね。
そういったグループイメージは、握手会での礼儀正しい対応を出発点として、冠番組MCのバナナマンの「真面目さ」とも呼応しながら、形成されてきました。
しかし、乃木坂がメジャーアイドルとして発展していく中で、トークやバラエティにおいて、個性的で人間味溢れるキャラへの要求が次第に強まってきているのだと思います。
例えば、衛藤美彩が「飲める」アイドルとして、一歩を踏み出そうとしているのも、そういう流れの一つで、ひたすら優等生的なグループイメージを少し修正して、魅力に幅を持たせようという試みじゃないでしょうか。
そういう時期に、バカリズムと出会ったことは、大変な僥倖と言うべきで、乃木坂は新曲の度、必ず『バズリズム』に出演した方が良いと思います。
ところで、齋藤飛鳥は、高見沢さんに、「生駒里奈が、ガチな目つきで、太腿を吸ってくるんですが、どうすれば良いでしょう?」と質問してましたが、その決然として、落ち着いた態度に驚きました。
大々先輩である高見沢俊彦に対して、いくら台本通りとはいえ、来週月曜で17歳になる少女が、こういう類いの話をするのは、相当勇気がいると思うけど、照れる様子もなく、淀みなくしゃべっていて、かなりの舞台度胸を持ってますね、あしゅは。
翌日の『MUSIC FAIR』では、曲後のトークで、高山一実が THE ALFEE の坂崎幸之助に、「何か乃木坂の曲を弾いて欲しい」とお願いする場面がありました。
実は、かずみん、司会の恵俊彰に名前を呼ばれる前から、やや引きつった笑いを浮かべ、すでに表情が曇っていて、台本通りの進行ながら、大先輩に厚かましいお願いをする役が自分であることに、緊張を隠しきれなかったようで、いざ発言となると、「おこがましいお願いになってしまうのですが・・・」と、しどろもどろに(笑)。
彼女の躊躇を察して、高見沢俊彦が「いいよ、いいよ、いいよ~」と励ましてくれていて、THE ALFEE って、なんて優しいんだと、ちょっと感動しました。
まあ、バラエティである程度場数を踏んでいる高山さんですら、こうなるわけで、むしろこれが普通なんですが、音楽番組で初めてソロトークをする齋藤飛鳥が、冷静な口調で「センターのいこまちゃんが変態なんです」と高見沢俊彦にぶつけていて、強心臓ぶりに驚きました。
あしゅは、明らかにスター性が高くて、これだけメンタルが強ければ、フロントやセンターも十分にこなせる筈で、今後の活躍が楽しみですね。
あと、西野七瀬は、虫、ゴキブリ、お化けと、すべてに対してほとんど同じトーンで「怖い、ダメです」としゃべっていて、目を見張るほど抑揚のない西野節が炸裂していました(笑)。
これはもう、一つの完成された芸なので、「虫はちょっと、えっ?ゴキブリ?、いやーーーー!絶対無理!無理、無理!!」などと修正する必要はないと思います。
むしろ、西野節をどこでどうぶっ込めば、効果的に生きるか、トークの台本を工夫した方が良いんじゃないでしょうか。
これはこれで誰にでも出来ることではないので、使い方の問題になるかと(笑)。
高山一実のトークで少し触れましたが、土曜夕方の『MUSIC FAIR』は、乃木坂とTHE ALFEEが共演です。
結局、坂崎幸之助は「おいでシャンプー」を12弦ギターで弾いてくれて、さらに、それに合わせて、メンバーが1列につながって体を左右に揺らすラインダンスに、61歳の高見沢俊彦が混じるという、レアな展開がオチでした(笑)。
しかし、今回の『MUSIC FAIR』、個人的には、THE ALFEEの曲パフォーマンスに、乃木坂が参加するコラボが、もっとも見応えがあった。
乃木坂が参加したのは、「シンデレラは眠れない」(1985)、「星空のディスタンス」(1984)、「LOVE NEVER DIES」(1996)の3曲です。
これらのステージが良かったのは、乃木坂が単なるバックダンサーではなく、メンバーのソロ歌唱、二重唱、THE ALFEEを交えた三重唱など、しかっり歌に加わっていたからです。
もちろん、全部、生歌だと思います。
例えば、「シンデレラは眠れない」では、出だしの「優しくて 哀しくて 涙が溢れるのは何故」を、生駒、坂崎、生田がおそらくユニゾンで歌い、「そんな君のつぶやきから」を白石・西野、「俺の愛は始まったのさ」を桜井玲香・若月佑美が引き継ぎます。
さらに、合唱で歌い進んだ後、衛藤、坂崎、深川麻衣で「あの日の笑顔が戻るまで」。
出来栄えとしては、最初の生駒・生田の声質と音程が曲に合っていて、割と好印象を受けましたが、その以外の部分は、ややバラバラに聴こえるパートもあって、アルフィーやミュージックフェアのファンから見て、THE ALFEE のみのステージに乃木坂が付加価値を上乗せしたかどうか、甚だ疑わしい気がします(笑)。
しかし、挑戦しなければ、絶対に向上しないので、乃木坂ファンとしては、高く評価したいステージです。
そうそう、途中、秋元真夏と高山一実が前に出て、歌に参加しているシーンがあるのですが、マイクの音量を落としているのか、二人の声は聴き取れなかったです。
単に声が小さかっただけなのか、制作側のシビアな判断なのか、それは分かりません(笑)。
次はアルフィーの代表曲と言っていい、大ヒットした「星空のディスタンス」。
曲の開始と同時に、桜井賢の左に伊藤万理華が1人進み出てきて、ソロダンスを見せ、鮮やかなターンを決めます。
すかさず、高見沢俊彦の右横に、今度は齋藤飛鳥が登場で、こちらもクールなソロダンス。
この演出にはシビレました。
乃木坂のパフォーマンスで、ソロダンスは滅多に見ないので、その試みだけでグッとくる上に、それがまりっかとなると、観ていて興奮を抑えきれません。
柔らかさと鋭さを兼ね備えたまりっかダンスは、ほんの一瞬だったけど、心に滲み渡るものがある。
また、あしゅは、雰囲気を持っていて、「カッコいい!」と声を上げたくなるダンスで、ラブリー&クールをぶっ込んでくる。
二人のダンスリレーは、曲への期待感を盛り上げるのに、非常に効果的だったと思います。
そして、桜井賢が有名な最初のフレーズ「激しい風が今心に舞う」を歌いあげます。
続けて、乃木坂の桜井が、「サヨナラはただ一度の過ちなのか」を、なんとソロで歌唱。
これほど重要な曲の冒頭に乃木坂のソロパートを設定するのも、大胆な姿勢ですが、キャプテンの歌、おそらく私が聴いた中では、乃木坂史上最高レベルの出来でした。
正確に音が取れていて、かつ声がよく出て、伸びがある。
それだけでも大きな成果なんですが、素晴らしいのは、単に上手く歌っているだけでなく、そこに桜井玲香の色をちゃんと載せていることです。
しっかりした歌唱スキルをベースに、歌詞に自分の感情を込める域にまで達している。
この歌唱は、桜井玲香にしか表現出来ないオリジナルで、他の誰も、それと同じ表現をすることは不可能です。
ここまでハイレベルな感情表現を乃木坂で目撃したのは初めてのことで、あまりのことに、呆然としてしまいました。
成長しましたね、桜井さん、あなた、プロ歌手への階段を確実に一歩上ったと思う、素晴らしい。
さて、次に衛藤さんがソロで「たとえ500マイル離れても」。
ん~、音は何とか取れていると思うけど、緊張し過ぎで、声の伸びがなく、リズム感の乏しい、ぎこちない歌唱になっていました。
ヒロインを演じた舞台『Mr. カミナリ』や『乃木坂って、どこ?』スキー合宿でのカラオケから判断して、みさみさが高い歌唱力を持っているのは間違いありません。
ただ、緊張をほぐす技術がまだ不十分で、音楽番組のスタジオライブとなると、喉に力が入ってる感じになって、本来の伸びやかで美しい声がなかなか出せないのだと思います。
以前は、自分のパートでほとんど声が出ないステージもあったけど、今回は、『MUSIC FAIR』でTHE ALFEEとコラボして、ソロパートをここまで歌えたわけで、確実に進歩しているんですが、みさ先輩の力量を知っているものとしては、物足りなさが残ってしまうんですね。
次の「夜が来てまた心は求め合うのさ」は、桜井・衛藤のユニゾンですが、今ひとつマッチングが弱く感じました。
まあ、桜井玲香のソロが、びっくりするほど良かったので、耳の要求レベルが普段以上に高まったのかもしれませんが(笑)、衛藤さんには、もうちょっと仕上げて欲しかった。
思うんですが、衛藤美彩は、3列目ではなく、常時1列目2列目に置くべきで、さらに言えば、一度、センターを含むトップ3を経験させた方が良いんじゃなかと。
歌とダンスの実力は、間違いなく乃木坂トップクラスなんだけど、選抜3列目という序列が、大舞台でソロを任されたときに、緊張感に拍車を掛けている可能性があります。
実力に見合ったポジションに据えて、名実共に乃木坂を支える中心メンバーであるという自信が出来れば、もともとメンタルの強い人なので、桜井玲香のように、ブレイク出来るんじゃないでしょうか。
ところで、乃木坂の二人の後、桜井賢が「燃え上がれ!愛のレジスタンス」を歌うのですが、鳥肌が立つくらい、素晴らしくて、当たり前だけど、「ああ、プロの歌手なんだ、これが」と感動しました(笑)。
「星空のディスタンス」は曲そのものも素晴らしいけど、桜井さんの桁違いの歌唱力は、大ヒットするために不可欠な因子だったのだと、聴いてて痛感します。
乃木坂も、やっぱり歌わなくちゃ、何はともあれ自分の声で(笑)。
最後の曲は、「LOVE NEVER DIES」。
出だしからソロリレーで、白石、深川、生田、西野と繋いでいき、桜井賢が「見えない!もう誰も君しか見えない」を1人で熱唱します。
乃木坂4人のソロは、全員、いつも通りの印象で、まだ基本的な歌唱スキルに改善の余地があって、いくちゃんの後半部分を除けば、プロのステージに近づいている手応えは感じませんでした。
桜井賢さんの歌があまりに凄いので、乃木坂4人のソロが霞みがちになる面はあるけど、キャプテンがマジで覚醒しつつあるので、他のメンバーもより高いレベルを目指して、「トップギア」で頑張って欲しいです(笑)。
上手く歌うためには、才能のある人に、場数を踏ませることが大事なようで、とくにアンダーで音楽番組に出る機会の少ない、中元日芽香、川村真洋、能條愛未あたりを、「水曜歌謡祭」などにバンバン出演させて、どんどん歌わせるべきだと思います。
口から心臓が飛び出そうなステージを、1回経験するだけで、歌手として大きく成長すると思うので、秋冬の大型音楽祭で乃木坂の存在感をアップするためにも、歌唱力の早急なテコ入れが必要じゃないでしょうか。
結局、歌が上手いことが、一番有効な潰しだと思うので。
ちなみに、「太陽ノック」は『バズリズム』がよくある2分29秒バージョン、一方、『MUSIC FAIR』は2分52秒という変則バージョンで、フルバージョンでしか行なわない、斜め平行2列の全体フォーメーションを披露しています。
長い演奏時間を貰ったことへの真摯なお返しとも言えますが、それでも歌唱は口パクもしくは生歌比率の低い「被せ」です(笑)。
自分たちの曲を生で歌わない、あるいは歌えないことこそが、乃木坂最大の問題点で、音楽面での飛躍を妨げているのだけど、握手会セールスに響くと思っているのか、運営は実効性のある策をなかなか講じません。
このまま何も手を打たなければ、夏の大型音楽祭と同じく、今年の暮れも、西内まりや、フェアリーズ、BABYMETAL 、chayなど、「歌える歌手」たちがより活躍し、乃木坂のステージが減らされる危険があります。
音楽の世界で生き残るためには、自分たちの音楽を磨くしか、方法はない筈ですが、CDの特典商法が発する煙幕に隠れて、そのことが見えなくなっているんでしょうか。
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[映画] 『アイズ』秋葉原アキバシアターで上映中
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
映画『アイズ』予告編
秋葉原アキバシアターにおける特別追加上映の情報
舞台挨拶の情報
伊藤万理華の2015/07/06_11:42ブログ
映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
SuG「teenAge dream」のMV
[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が全国ロードショー中
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
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舞台挨拶のスケジュール
[舞台] 【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム- が7月12日(日)から上演開始
東京公演 7月12日(日) ~ 20日(月祝) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 7月25日(土) ~ 26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
井上小百合と樋口日奈がWキャストでヒロインを演じる舞台。
ネルケプランニングの『帝一の國』公式サイト
[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
さらに詳しく
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
// 特集ページ
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
金曜朝9時28分から
[地デ] 8月7日(金) 09 : 28 ~ テレビ東京『7スタライブ』
毎週金曜午前に放送される情報番組の「マイライク」というコーナーに、衛藤美彩が、8月7日、14日、21日、28日の連続4回出演予定。出身県である大分の郷土料理を食べたり、お酒を飲んだりするとのこと(笑)。好評だった『乃木坂工事中』の1人飲み企画がオファーを呼び寄せたのかも。お酒の似合う「大人なアイドル」って、かつてないジャンルで、みさ先輩に新しい世界を切り開いて欲しい。
テレ東の番組公式サイト
衛藤美彩の2015/07/31_23:00ブログ
『しくじり先生』で高山一実が涙の大活躍!「1人家飲み」は衛藤美彩がセクシーの新分野を開拓 [26May15]
乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
暑いですね~、めちゃくちゃに(笑)。
東京では猛暑日の連続記録を更新する可能性があるそうですが、一日中、汗をかき続けている感じで、ただ座っているだけでも疲れていくような。
先週土曜日にポートメッセなごやで行なわれた「太陽ノック」全国握手会は、セブンイレブン限定ライブとミニライブの後、握手というハードなスケジュールで、星野みなみと桜井玲香が体調不良になったのも無理からぬ話だと思います。
とにかく水分が欲しくなるんだけど、水ばかり飲んでいると、血液が薄まって、かえって塩分が出てしまうので、一緒にしょっぱいのもを摂った方が良いそうですよ。
みそ汁なんか最適なんだけど、そんな熱いもん飲めるか!という方は、塩昆布とか梅干しとか、とにかくガツンと塩分補給できるものを。
生駒里奈主演の『コープスパーティ』が上映中ですが、熱中症で病院搬送された人のニュースを観ていると、この時期、まず自分が「コープス(遺体)」にならないよう心掛けるべきだなと、つくづく思います(笑)。
さて、先週水曜日に毎年恒例のフジテレビ大型音楽祭『FNSうたの夏まつり』が開催され、乃木坂46は、初めて12th選抜メンバーが全員揃った形で、「太陽ノック」を披露しました。
さらに、金曜深夜には日テレ『バズリズム』、土曜はフジテレビ『MUSIC FAIR』に出演して、それぞれスタジオライブを行なっています。
音楽番組でのライブによる、「太陽ノック」のプロモーションは、これで一段落して、いよいよ明日から全国ツアーに突入です。
今日は、12枚目新曲キャンペーンの最後となった、『FNSうたの夏まつり』『バズリズム』『MUSIC FAIR』を振り返ってみます。
まずは、お馴染みの演奏時間から。
(表1) 「太陽ノック」が披露された番組とその演奏時間
[凡例]
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = 「曲名」
放送された日付とメディア名
#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間。
#「3 : 56」は3分56秒を表す。
「太陽ノック」
2015年7月22日(水)発売の12枚目シングル表題曲
作詞:秋元康、作曲:黒須克彦、編曲:長田直之
[MV]
3 : 56 =「太陽ノック」
6月24日(水) YouTube公開
[CD]
3 : 56 =「太陽ノック」
7月22日(水)リリース
[テレビ放映された音楽番組]
『テレ東音楽祭(2)』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (橋本ポジ : 川村真洋)
6月24日(水) テレビ東京
『音楽の日』
2 : 28 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋, 優里ポジ : 伊藤かりん, 星野ポジ : 寺田蘭世, 万理華ポジ : 永島聖羅)
6月27日(土) TBS
『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』
1 : 54 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋)
7月4日(土) 日テレ
『乃木坂46 SHOW!』第7弾
3 : 56 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋, 飛鳥ポジ : 寺田蘭世, 衛藤ポジ : 永島聖羅)
4 : 02 =「他の星から」(4 : 03 = CD)
# 6th選抜の一部 (西野七瀬 伊藤万理華 井上小百合 斉藤優里 桜井玲香 中田花奈 若月佑美)
7月11日(土) NHK BSプレミアム
『乃木坂工事中』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋)
# 1 : 56 から演奏終了まで告知や提供スポンサーの画面を重ねて放映
7月12日(日)深夜 テレビ東京
『MUSIC STATION』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (井上ポジ : 中元日芽香)
7月24日(金) テレビ朝日
『MUSIC JAPAN』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (優里ポジ : 伊藤かりん)
7月26日(日)深夜 NHK総合
『FNSうたの夏まつり』
1 : 54 =「太陽ノック」
# 12th選抜
7月29日(水) フジテレビ
『バズリズム』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜
7月31日(金)深夜 日テレ
『MUSIC FAIR』
2 : 52 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (井上ポジ : 川村真洋)
8月01日(土) フジテレビ
音楽番組における「太陽ノック」のステージパフォーマンスは、2分29秒バージョンがもっとも多いのですが、『FNSうたの夏まつり』では、7月4日(土)の日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』以来となる、1分54秒バージョンで、かなり短めに抑えられていました。
こういった大型歌謡祭は、多くのアーティストが、多くの歌をうたうので、演奏時間が短縮バージョンだから、即、乃木坂の存在感が薄かったという結論は出せません。
他のアーティストと比較しないと、何とも言えない部分がある。
そして、TBS『音楽の日』と日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』では、そういった比較から、乃木坂は、AKB48Gの「支店」と同格に見られている一方、西内まりやより明らかに格下、フェアリーズよりやや格下の扱いを受けている可能性が出てきたわけです。
フェアリーズが乃木坂を上回ったことが判明、ゲスの極み乙女。ブレイクの『THE MUSIC DAY』 [05Jul15]
そこで、『FNSうたの夏まつり』の演奏時間を、アイドル系女性アーティストを中心に調べてみました。
(表2) 7月29日(水)深夜放送のフジテレビ『FNSうたの夏まつり』の出演歌手と演奏時間
凡例
歌手名 (NHK紅白歌合戦への出場回数)
演奏時間 = 曲名
[コラボ]
# 本人とのコラボは歌手名「曲名」、それ以外は「曲名」(歌手名)で記述している
乃木坂46
1 : 54 =「太陽ノック」
=====================
AKB48 (7)
2 : 36 =「Everyday、カチューシャ」
3 : 00 =「ハロウィン・ナイト」
[コラボ]
杏里「CAT'S EYE」
谷村新司「昴 -すばる-」(as 48G)
SKE48 (3)
2 : 03 =「前のめり」
NMB48 (2)
1 : 58 =「ドリアン少年」
[コラボ]
郷ひろみ「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」(as 山本彩 with NMB48)
HKT48 (1)
2 : 02 =「12秒」
=====================
E-girls(2)
2 : 27 =「Anniversary!!」
[コラボ]
森高千里「気分爽快」
Flower
1 : 57 =「Blue Sky Blue」
[コラボ]
森高千里「17才」
=====================
ももいろクローバーZ (3)
[コラボ]
Chage「ふたりの愛ランド」(miwa)
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(Takamiy)
=====================
モーニング娘。'15 with ふなっしー
2 : 04 =「恋愛レボリューション」
西野カナ (5)
2 : 11 =「もしも運命の人がいるのなら」
森高千里 (6)
2 : 14 =「私がオバさんになっても」
華原朋美 (5)
2 : 27 =「I BELIEVE」
chay
2 : 21 =「あなたに恋をしてみました」
嵐 (6)
2 : 53 =「青空の下、キミのとなり」
SMAP (22)
3 : 27 =「BANG! BANG! バカンス!」
AKB48は、二つの持ち歌に対して、それぞれ2分半以上の演奏時間を貰っていて、それ以外に、杏里と谷村新司という大物歌手とコラボしています。
一方、「支店」は、最新曲を乃木坂と同じく2分前後で披露していて、ほぼ同格に扱われています。
しかし、NMB48は、郷ひろみの「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」に、山本彩がギターと歌でコラボ参加して、他のメンバーがバックで踊るステージを実現しています。
今回の『FNSうたの夏まつり』は、司会が森高千里と渡部建であり、「水曜シンガーズ」が参加していることから明らかなように、「水曜歌謡祭」の延長線上にあります。
そして、乃木坂は、白石麻衣や生田絵梨花が「水曜歌謡祭」に何度も出演して、AKB48G「支店」以上に多くのステージに参加した気がするのですが、そういった実績が『FNSうたの夏まつり』でコラボステージを獲得することには、つながらなかったようです。
まあ、フジテレビは、20%近い視聴率を期待できるAKB48「総選挙」特番の放送を、ここ何年か担当していて、来年も中継番組を作りたい筈で、そういった背景から、AKB48との関係に気を使っている面はあると思います。
従って、NMB48が自前曲以外に、コラボステージを貰ったのは、11枚目「Don't look back」がSKE48「コケティッシュ渋滞中」と同日発売となり、やや不満の残る形で売り上げ対決に負けたことへの、AKB48G運営の配慮という穿った見方も出来なくない。
しかし、乃木坂が、『水曜歌謡祭』において、もっと音楽的な実力を見せて、番組スタッフや共演アーティストに「こいつ出来るな」という印象を与えていれば、現在の勢いから考えて、コラボステージをゲット出来た可能性はあったと思います。
実際、E-girlsの構成ユニットの一つFlowerは、持ち歌である「Blue Sky Blue」の他に、森高千里とコラボしています。
Flowerは、『水曜歌謡祭』において、グループ単位で何度もコラボに参加していて、その音楽的実績が評価されたのだと思います。
E-girlsと同じく、歌とダンスでメンバーを分ける方式によって、精度の高いパフォーマンスが可能なので、制作スタッフも共演歌手も、安心してステージを任せられる存在なのでしょう。
『水曜歌謡祭』では、まいやんもいくちゃんも、歌唱にピアノにと、よく頑張ったんですが、Flowerのように、チームとして、ハイレベルなステージを生み出せるシステムになっていないので、グループに対する音楽的評価が低くなり、大型音楽祭では、どうしてもシビアな扱いになってしまいます。
紅白出場の選考レースで、乃木坂は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48と、同系アイドルグループが4組も存在している中、5組目が出演する「意義」を説明することが求められるでしょう。
CDセールスでは、SKE48「コケティッシュ渋滞中」を上回ることが難しく、何十万枚という売り上げも、握手会やライブといった特典の魅力なので、「支店」を大幅に凌駕する切り札にはなりません。
つまり、オリコンやサウンドスキャンの数字に、多少の違いはあるものの、やっていることはどこも似たりよったりで、さして変わらないということです。
一番良いのは、ステージの音楽性を高め、ダウンロードやカラオケの指標に反映される楽曲人気を上げることですが、「太陽ノック」は一貫して口パクか、生歌比率の低い「被せ」で、視聴者の「おお~、歌上手いな」という評価は、そもそもシステム的に望めない仕組みになっています。
結局、今回の『FNSうたの夏まつり』は、乃木坂46の存在感が昨年より希薄になってしまった印象すら受けます。
TBS、日テレ、フジテレビという、三つの民放テレビ局がそれぞれ主催する夏の大型音楽祭で、乃木坂46は、AKB48Gの「支店」とほぼ同格に扱われ、突出した存在ではなく、大晦日の紅白に、単独枠で出場しそうな勢いは感じられませんでした。
むしろ、西内まりや、フェアリーズ、あるいは「あなたに恋をしてみました」のchayあたりに雰囲気があって、年末、大型歌謡祭への出演や賞レースに絡んできそうです。
金曜深夜の『バズリズム』は、乃木坂が初めて出演する音楽番組で、今回は、ソロとして活動する「Takamiy」ことTHE ALFEEの高見沢俊彦と一緒に、バカリズムMCのトークに参加しました。
何人かのメンバーが高見沢さんに悩みを相談して、話を進める形式ですが、フジテレビの深夜番組「アイドリング!!!」で長年鍛えてきたためか、バカリズムのツッコミが乃木坂がかつて経験したことがないほど、当たりが強くて、非常に面白かった。
とくに、理想の男性像を訊かれ、「男らしいけど、気遣いの出来るひと」「優しい人が良いけど、優しすぎるのはちょっと」「私のことを分かった上で、そっと見守って欲しい」など、お笑いとしては勿論、文章の意味としても、どうとでも取れる、煮え切らない発言を連発する白石麻衣への、厳しい返しが秀逸でした。
「無言でも楽しい人」に対して、「それはもう、チャップリンじゃん」。
「メニューを自分でなかなか選べないから、男性に決めて欲しい」には、「決められる自分に成長しようという気持ちはないんですか?」。
「いや、い、今は、まだ出来ないので、これから、これから成長していきます」と、頭を抱えながら悶えるまいやん、最高にキュートっす(笑)。
バラエティの分野で白石麻衣を生かすには、キツメのツッコミが不可欠だと以前から思っていて、『バスリズム』では、その正解を見たような気になりました。
『NOGIBINGO!』の初回、玄関開けたら1秒でキスという芝居を、これでもかというくらいユルく演じた後、曖昧な表情を浮かべつつもガチに落胆する中、強烈なクリーム砲を顔面にお見舞いされて、「ありがとうございます!私、これ夢だったんです!」と大喜びしていたまいやん。
クリームまみれの顔からのぞく、かつてないほどキラキラと輝く瞳を見たとき、「まいやんいにはツッコミが必須」と確信しました(笑)。
ただ、しょっちゅうクリーム砲というわけにもいかないので、メンバーの誰かをツッコミ役に、例えば、衛藤美彩なんかどうかな?と、記事に書いたことがあります。
乃木坂の風 18Aug13 ~ 白石麻衣、ブレイクの鍵は衛藤美彩
ところが、乃木坂では、白石麻衣の「女神化」が進んでしまい、メンバーはおろか、バナナマンですら、ツッコミが甘くなる面がある。
そんな中、「アイドリング!!!」への容赦ないツッコミで、菊地亜美や朝日奈央を育てたバカリズムは、白石麻衣を美味しくするには最適任じゃないでしょうか。
バカリズムのツッコミは、なんと生田絵梨花にも及びます。
高見沢さんから、「1人でやっていけるほどピアノが上手いのに、なぜ乃木坂に入ったの?」と訊かれたいくちゃんが、「え~と、それは」と少し返答に迷っていると、すかさず「踏み台?通過点?」。
「いえいえ、踏み台じゃないです、通過点でもないです」と慌てて返したあと、「歌がうたいたかったから」と答えるも、今度は、「歌は一人でもうたえるじゃん」。
いくちゃん、「ああ~、でも、ミュージカルをやりたかったので」とかわすと、バカリズム、「ミュージカルやるのに、アイドルになる必要ないよね」と、なかなか許してくれません(笑)。
困るいくちゃんを見かねたのか、生駒里奈が、「いくちゃんは乃木坂に絶対必要だから~」と、涙声になりながら叫ぶと、高見沢さんが「みんなでやりたかったのね」と助け舟を出し、バカリズムも「そうなんだ、凄いな~」と攻撃の手を緩めて、着地点を用意します。
ん~、こんなに聞き応え、見応えのあるトークは初めてで、バカリズムが、乃木坂の秘めたる魅力を存分に引き出してくれてました。
結局、乃木坂は真面目過ぎて、メンバーの持っている人間味が見えずらい部分があるんですね。
そういったグループイメージは、握手会での礼儀正しい対応を出発点として、冠番組MCのバナナマンの「真面目さ」とも呼応しながら、形成されてきました。
しかし、乃木坂がメジャーアイドルとして発展していく中で、トークやバラエティにおいて、個性的で人間味溢れるキャラへの要求が次第に強まってきているのだと思います。
例えば、衛藤美彩が「飲める」アイドルとして、一歩を踏み出そうとしているのも、そういう流れの一つで、ひたすら優等生的なグループイメージを少し修正して、魅力に幅を持たせようという試みじゃないでしょうか。
そういう時期に、バカリズムと出会ったことは、大変な僥倖と言うべきで、乃木坂は新曲の度、必ず『バズリズム』に出演した方が良いと思います。
ところで、齋藤飛鳥は、高見沢さんに、「生駒里奈が、ガチな目つきで、太腿を吸ってくるんですが、どうすれば良いでしょう?」と質問してましたが、その決然として、落ち着いた態度に驚きました。
大々先輩である高見沢俊彦に対して、いくら台本通りとはいえ、来週月曜で17歳になる少女が、こういう類いの話をするのは、相当勇気がいると思うけど、照れる様子もなく、淀みなくしゃべっていて、かなりの舞台度胸を持ってますね、あしゅは。
翌日の『MUSIC FAIR』では、曲後のトークで、高山一実が THE ALFEE の坂崎幸之助に、「何か乃木坂の曲を弾いて欲しい」とお願いする場面がありました。
実は、かずみん、司会の恵俊彰に名前を呼ばれる前から、やや引きつった笑いを浮かべ、すでに表情が曇っていて、台本通りの進行ながら、大先輩に厚かましいお願いをする役が自分であることに、緊張を隠しきれなかったようで、いざ発言となると、「おこがましいお願いになってしまうのですが・・・」と、しどろもどろに(笑)。
彼女の躊躇を察して、高見沢俊彦が「いいよ、いいよ、いいよ~」と励ましてくれていて、THE ALFEE って、なんて優しいんだと、ちょっと感動しました。
まあ、バラエティである程度場数を踏んでいる高山さんですら、こうなるわけで、むしろこれが普通なんですが、音楽番組で初めてソロトークをする齋藤飛鳥が、冷静な口調で「センターのいこまちゃんが変態なんです」と高見沢俊彦にぶつけていて、強心臓ぶりに驚きました。
あしゅは、明らかにスター性が高くて、これだけメンタルが強ければ、フロントやセンターも十分にこなせる筈で、今後の活躍が楽しみですね。
あと、西野七瀬は、虫、ゴキブリ、お化けと、すべてに対してほとんど同じトーンで「怖い、ダメです」としゃべっていて、目を見張るほど抑揚のない西野節が炸裂していました(笑)。
これはもう、一つの完成された芸なので、「虫はちょっと、えっ?ゴキブリ?、いやーーーー!絶対無理!無理、無理!!」などと修正する必要はないと思います。
むしろ、西野節をどこでどうぶっ込めば、効果的に生きるか、トークの台本を工夫した方が良いんじゃないでしょうか。
これはこれで誰にでも出来ることではないので、使い方の問題になるかと(笑)。
高山一実のトークで少し触れましたが、土曜夕方の『MUSIC FAIR』は、乃木坂とTHE ALFEEが共演です。
結局、坂崎幸之助は「おいでシャンプー」を12弦ギターで弾いてくれて、さらに、それに合わせて、メンバーが1列につながって体を左右に揺らすラインダンスに、61歳の高見沢俊彦が混じるという、レアな展開がオチでした(笑)。
しかし、今回の『MUSIC FAIR』、個人的には、THE ALFEEの曲パフォーマンスに、乃木坂が参加するコラボが、もっとも見応えがあった。
乃木坂が参加したのは、「シンデレラは眠れない」(1985)、「星空のディスタンス」(1984)、「LOVE NEVER DIES」(1996)の3曲です。
これらのステージが良かったのは、乃木坂が単なるバックダンサーではなく、メンバーのソロ歌唱、二重唱、THE ALFEEを交えた三重唱など、しかっり歌に加わっていたからです。
もちろん、全部、生歌だと思います。
例えば、「シンデレラは眠れない」では、出だしの「優しくて 哀しくて 涙が溢れるのは何故」を、生駒、坂崎、生田がおそらくユニゾンで歌い、「そんな君のつぶやきから」を白石・西野、「俺の愛は始まったのさ」を桜井玲香・若月佑美が引き継ぎます。
さらに、合唱で歌い進んだ後、衛藤、坂崎、深川麻衣で「あの日の笑顔が戻るまで」。
出来栄えとしては、最初の生駒・生田の声質と音程が曲に合っていて、割と好印象を受けましたが、その以外の部分は、ややバラバラに聴こえるパートもあって、アルフィーやミュージックフェアのファンから見て、THE ALFEE のみのステージに乃木坂が付加価値を上乗せしたかどうか、甚だ疑わしい気がします(笑)。
しかし、挑戦しなければ、絶対に向上しないので、乃木坂ファンとしては、高く評価したいステージです。
そうそう、途中、秋元真夏と高山一実が前に出て、歌に参加しているシーンがあるのですが、マイクの音量を落としているのか、二人の声は聴き取れなかったです。
単に声が小さかっただけなのか、制作側のシビアな判断なのか、それは分かりません(笑)。
次はアルフィーの代表曲と言っていい、大ヒットした「星空のディスタンス」。
曲の開始と同時に、桜井賢の左に伊藤万理華が1人進み出てきて、ソロダンスを見せ、鮮やかなターンを決めます。
すかさず、高見沢俊彦の右横に、今度は齋藤飛鳥が登場で、こちらもクールなソロダンス。
この演出にはシビレました。
乃木坂のパフォーマンスで、ソロダンスは滅多に見ないので、その試みだけでグッとくる上に、それがまりっかとなると、観ていて興奮を抑えきれません。
柔らかさと鋭さを兼ね備えたまりっかダンスは、ほんの一瞬だったけど、心に滲み渡るものがある。
また、あしゅは、雰囲気を持っていて、「カッコいい!」と声を上げたくなるダンスで、ラブリー&クールをぶっ込んでくる。
二人のダンスリレーは、曲への期待感を盛り上げるのに、非常に効果的だったと思います。
そして、桜井賢が有名な最初のフレーズ「激しい風が今心に舞う」を歌いあげます。
続けて、乃木坂の桜井が、「サヨナラはただ一度の過ちなのか」を、なんとソロで歌唱。
これほど重要な曲の冒頭に乃木坂のソロパートを設定するのも、大胆な姿勢ですが、キャプテンの歌、おそらく私が聴いた中では、乃木坂史上最高レベルの出来でした。
正確に音が取れていて、かつ声がよく出て、伸びがある。
それだけでも大きな成果なんですが、素晴らしいのは、単に上手く歌っているだけでなく、そこに桜井玲香の色をちゃんと載せていることです。
しっかりした歌唱スキルをベースに、歌詞に自分の感情を込める域にまで達している。
この歌唱は、桜井玲香にしか表現出来ないオリジナルで、他の誰も、それと同じ表現をすることは不可能です。
ここまでハイレベルな感情表現を乃木坂で目撃したのは初めてのことで、あまりのことに、呆然としてしまいました。
成長しましたね、桜井さん、あなた、プロ歌手への階段を確実に一歩上ったと思う、素晴らしい。
さて、次に衛藤さんがソロで「たとえ500マイル離れても」。
ん~、音は何とか取れていると思うけど、緊張し過ぎで、声の伸びがなく、リズム感の乏しい、ぎこちない歌唱になっていました。
ヒロインを演じた舞台『Mr. カミナリ』や『乃木坂って、どこ?』スキー合宿でのカラオケから判断して、みさみさが高い歌唱力を持っているのは間違いありません。
ただ、緊張をほぐす技術がまだ不十分で、音楽番組のスタジオライブとなると、喉に力が入ってる感じになって、本来の伸びやかで美しい声がなかなか出せないのだと思います。
以前は、自分のパートでほとんど声が出ないステージもあったけど、今回は、『MUSIC FAIR』でTHE ALFEEとコラボして、ソロパートをここまで歌えたわけで、確実に進歩しているんですが、みさ先輩の力量を知っているものとしては、物足りなさが残ってしまうんですね。
次の「夜が来てまた心は求め合うのさ」は、桜井・衛藤のユニゾンですが、今ひとつマッチングが弱く感じました。
まあ、桜井玲香のソロが、びっくりするほど良かったので、耳の要求レベルが普段以上に高まったのかもしれませんが(笑)、衛藤さんには、もうちょっと仕上げて欲しかった。
思うんですが、衛藤美彩は、3列目ではなく、常時1列目2列目に置くべきで、さらに言えば、一度、センターを含むトップ3を経験させた方が良いんじゃなかと。
歌とダンスの実力は、間違いなく乃木坂トップクラスなんだけど、選抜3列目という序列が、大舞台でソロを任されたときに、緊張感に拍車を掛けている可能性があります。
実力に見合ったポジションに据えて、名実共に乃木坂を支える中心メンバーであるという自信が出来れば、もともとメンタルの強い人なので、桜井玲香のように、ブレイク出来るんじゃないでしょうか。
ところで、乃木坂の二人の後、桜井賢が「燃え上がれ!愛のレジスタンス」を歌うのですが、鳥肌が立つくらい、素晴らしくて、当たり前だけど、「ああ、プロの歌手なんだ、これが」と感動しました(笑)。
「星空のディスタンス」は曲そのものも素晴らしいけど、桜井さんの桁違いの歌唱力は、大ヒットするために不可欠な因子だったのだと、聴いてて痛感します。
乃木坂も、やっぱり歌わなくちゃ、何はともあれ自分の声で(笑)。
最後の曲は、「LOVE NEVER DIES」。
出だしからソロリレーで、白石、深川、生田、西野と繋いでいき、桜井賢が「見えない!もう誰も君しか見えない」を1人で熱唱します。
乃木坂4人のソロは、全員、いつも通りの印象で、まだ基本的な歌唱スキルに改善の余地があって、いくちゃんの後半部分を除けば、プロのステージに近づいている手応えは感じませんでした。
桜井賢さんの歌があまりに凄いので、乃木坂4人のソロが霞みがちになる面はあるけど、キャプテンがマジで覚醒しつつあるので、他のメンバーもより高いレベルを目指して、「トップギア」で頑張って欲しいです(笑)。
上手く歌うためには、才能のある人に、場数を踏ませることが大事なようで、とくにアンダーで音楽番組に出る機会の少ない、中元日芽香、川村真洋、能條愛未あたりを、「水曜歌謡祭」などにバンバン出演させて、どんどん歌わせるべきだと思います。
口から心臓が飛び出そうなステージを、1回経験するだけで、歌手として大きく成長すると思うので、秋冬の大型音楽祭で乃木坂の存在感をアップするためにも、歌唱力の早急なテコ入れが必要じゃないでしょうか。
結局、歌が上手いことが、一番有効な潰しだと思うので。
ちなみに、「太陽ノック」は『バズリズム』がよくある2分29秒バージョン、一方、『MUSIC FAIR』は2分52秒という変則バージョンで、フルバージョンでしか行なわない、斜め平行2列の全体フォーメーションを披露しています。
長い演奏時間を貰ったことへの真摯なお返しとも言えますが、それでも歌唱は口パクもしくは生歌比率の低い「被せ」です(笑)。
自分たちの曲を生で歌わない、あるいは歌えないことこそが、乃木坂最大の問題点で、音楽面での飛躍を妨げているのだけど、握手会セールスに響くと思っているのか、運営は実効性のある策をなかなか講じません。
このまま何も手を打たなければ、夏の大型音楽祭と同じく、今年の暮れも、西内まりや、フェアリーズ、BABYMETAL 、chayなど、「歌える歌手」たちがより活躍し、乃木坂のステージが減らされる危険があります。
音楽の世界で生き残るためには、自分たちの音楽を磨くしか、方法はない筈ですが、CDの特典商法が発する煙幕に隠れて、そのことが見えなくなっているんでしょうか。
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// 乃木坂メンバーが出演する映画・舞台・テレビ番組
[地デ] 毎週金曜 24 : 12 ~ テレビ東京『初森ベマーズ』
乃木坂46が主要役を独占する初の連続「単独」ドラマ。
テレビ東京の番組公式サイト
[映画] 『アイズ』秋葉原アキバシアターで上映中
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
映画『アイズ』予告編
秋葉原アキバシアターにおける特別追加上映の情報
舞台挨拶の情報
伊藤万理華の2015/07/06_11:42ブログ
映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
SuG「teenAge dream」のMV
[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が全国ロードショー中
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール
[舞台] 【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム- が7月12日(日)から上演開始
東京公演 7月12日(日) ~ 20日(月祝) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 7月25日(土) ~ 26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
井上小百合と樋口日奈がWキャストでヒロインを演じる舞台。
ネルケプランニングの『帝一の國』公式サイト
[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
さらに詳しく
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
// 特集ページ
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています