「気づいたら片想い」の4月18日付有線ランキング、なんと第8位でした。
もちろん、歴代最高の順位です。
前々回に102位で初登場、これは発売1週前の集計で、次の発売週が集計された前回は63位に浮上していました。
今回、さらに順位を上げるだろうと予想はしてたけど、まさかトップ10に入るとは思いもしませんでした。
こんな怒濤の勢いで上位に食い込む曲は、滅多にないので、乃木坂46、いよいよ大きなヒットを当てたかもしれないと興奮したんですが、今回、コンビニのミニストップとコラボしていることを思い出して、少し気持ちが冷静になりました(笑)。
前作「バレッタ」が完全圏外だったのに、ランクイン3週目でいきなりトップ10入りというのは、さすがに何か強力なタイアップがなければ、通常は考えられないことです。
そして、ミニストップとのコラボは、「気づいたら片想い」発売記念キャンペーンと銘打っていて、4月9日(水)から4月21日(月)まで行われます。
8位に急浮上したのは、4月5日(土)から4月11日(金)のランキングなので、関連店舗がリクエストしてくれている可能性があって、確かに、ミニストップに行ったとき、店内で「気づいたら片想い」が流れてました。
ただ、何はともあれ、ランキング表の1ページ目に名前が載っているのは、それ自体が広告の役目を果たすし、実際、世の中に曲が流れているので、乃木坂46にとって、大きな宣伝となります。
ちなみに、有線8位というのは、「支店」では、どのグループもまだ到達していない順位です。
さて、ヒットチャートの数字がある程度出てきて、「気づいたら片想い」キャンペーンの特徴が明らかになってきました。
とにかく、これまでとは比較にならないほど、運営は広告宣伝にお金を掛けていると思います。
象徴的なのが、テレビ東京「乃木坂って、どこ?」での「マカオツアー」です。
海外に行くのは番組初だと思いますが、10人ほどのメンバーに、バナナマンが同行するという、深夜番組としては異例に大掛かりなロケでした。
これは丸ごと8枚目シングルのキャンペーンになっていて、実際、西野七瀬がバンジーを飛んだことで、曲の購入を決めた視聴者も多かったと思います。
ただ、日曜24時開始の30分番組で、お金の掛かる海外ロケを行ったことを考えると、乃木坂側のスポンサーが費用をかなり負担している可能性があります。
また、上に挙げたミニストップとのコラボだけでなく、アンダーライブなどでの楽天とのコラボ、劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」の実写CM、能條愛未、中田花奈、伊藤寧々を主役に据えた、三作連続のホラー映画も、乃木坂46を売り込むという意味で、新曲キャンペーンに入れていいんじゃないでしょうか。
さらに、「気づいたら片想い」は、テレビCMやネット広告をかなり充実させた印象を受けました。
先日、アイドルや芸能に一切関係のないサイトで、「気づいたら片想い」のネット広告が出ていて驚きました。
過去のシングルで、「乃木坂」の検索を掛けずに、新曲情報に遭遇するという経験はほとんどなかったので、今回はネットを通した宣伝にも相当に力を入れた気がします。
生駒里奈がチームBとの「兼任」になって、「総選挙」にも立候補するなど、いよいよ乃木坂46がAKB48グループに入っていくことになったため、乃木坂が重点プロモーション対象となったのか、7枚目「バレッタ」とは一段スケールの違う広告宣伝が、8枚目「気づいたら片想い」で行われたように見えます。
有線ランキングが歴代最高の8位というのは、その一つの成果じゃないでしょうか。
一方、ダウンロード配信は、「バレッタ」よりは確実に好調ですが、過去最高レベルかどうかは、何とも言えません。
iTunes Store ランキングでは、発売翌日4月3日(木)深夜に、「気づいたら片想い」7位、共通カップリング曲「ロマンスのスタート」30位で、収録6曲がすべて200位以内にランクインしていました。
ちなみに、このとき4位だったのが、後で説明する「春風」という曲です。
私が確認出来た最高順位はこの7位でしたが、ネットのコメントでは、5位まで行ったという話を見かけました。
このように、8枚目シングルのダウンロードランキング、発売直後は、かなり勢いを感じさせました。
ただ、ちょうど一週間後の4月10日(木)深夜では、「気づいたら片想い」30位、「ロマンスのスタート」172位で、ランクインはこの二曲だけになっていました。
さらに、発売後3週目の4月20日(日)現在、「気づいたら片想い」は42位、共通カップリング曲「ロマンスのスタート」はトップ200位の圏外です。
10日(木)から20日(日)の間に、「ミュージックステーション」に初出演を果たし、「気づいたら片想い with 松井玲奈ver.」(現在31位)というAKB48Gファンをダイレクトに引きつける「カンフル剤」が投入されたことを考えると、順位の落ちがやや速く感じられるので、今後、どれだけ長く順位を保持出来るかが、ポイントになってきます。
ヒットの基準としては、フジテレビ「僕のいた時間」の主題歌、Rhiwaの「春風」という曲があります。
「春風」は、2月26日(水)発売で、現在、iTunes Storeランキング16位ですが、上で示したように、かなりの期間、ベスト10、しかもその半ばから前半にランクインしていて、大ヒットではなくとも、少なくとも、ヒット曲であるとは言っていいでしょう。
「気づいたら片想い」のランキング推移を、この曲と比べてみると、発売日が5週間後であるにも関わらず、順位で上回ったことがほとんどなく、そのことから考えて、8枚目シングルはヒットと呼べる領域には、まだ入っていないと思います。
しかし、今回のような、ダウンロードや有線のランキングを意識したキャンペーンは、「ガールズルール」や「バレッタ」で不十分だった点で、だからこそ、表題曲のCMタイアップなどで順位を上げるよう、このブログで指摘してきたので、出来れば今後も続けて欲しい。
ダウンロードランキングや有線ランキングの上位に曲名とグループ名が載り続ければ、必ず、一般知名度が上がって、本格的なヒットを出す下地を整えることが出来ると思います。
ちょっと話は変わりますが、4月11日(金)に初出演したMステでは、乃木坂46を紹介するVTRがなく、楽しみにしていたので、かなりショックを受けました。
せっかく、念願のMステだったのに、この扱いはないだろうと(笑)。
HKT48のときは、福岡のアイドル事情に絡めて、グループの紹介VTRが流れ、BABYMETALのときも、かなりしっかりしたVTRが作られていたので、乃木坂46は、まだ低く見られているのかなあと、昨年の「FNS歌謡祭」でのバックダンサー的な扱いを思い出してしまいました。
特典サービスで、どんなに多くのCDを売っても、音楽業界での評価が上がらないのは、この一年で身にしみて感じています。
大型歌謡祭や音楽番組での扱いを良くするには、ダウンロードランキングや有線ランキングで何週間も上位に入るようなヒットが不可欠だと思います。
実際、E-girlsの「ごめんなさいのKissing You」は、そういった成績を叩き出して、最終的には紅白歌合戦に出場、歌手としてのランクを大きく上げました。
そして、確かにこの曲、本当に若い女性層に受けてました、というのも、乃木坂メンバーが何人も個人的に好きで聴いていたそうですから(笑)。
乃木坂46を現在評価しない人たちですら、認めざるを得ないほど、力強いランキング推移を示すヒット曲を出したとき、初めて乃木坂は芸能界や音楽業界で、ワンランク上のポジションを得ることが出来るのだと思います。
「バレッタ」の有線ランキングが完全圏外だったのは、楽曲の出来不出来ではなく、運営に有線ランキングを上げようという意識が乏しかったからだと思います。
前作では、個別握手会の売り上げを伸ばすことに重点が置かれ、ダウンロードや有線など、一般人気に関連するヒットチャートを上げるようなキャンペーンがほとんどありませんでした。
それに対して「気づいたら片想い」では、運営がこのブログを読んだわけではないと思いますが(笑)、曲コマーシャルの充実やコンビニとのコラボなど、オリコン以外のチャートを意識していると感じさせるキャンペーンを仕掛けていてます。
ただ、キャンペーンがどの程度、曲と歌手を既存ファン以外の層に浸透させたかを評価することが大事だと思います。
というのも、アイドルの曲では、ヒットしているからチャートが上がるというより、まずチャートを上げて関心度を高め、それをテコにして本当のヒットを狙うケースが多い。
CDに個別握手会や全国握手会の特典を付けて、オリコンやサウンドスキャンの順位と枚数を上げるのは、典型的な例ですが、ダウンロードや有線でも、タイアップなどのキャンペーンによって、短期間であれば、ランキングをある程度上げることは可能で、曲やグループの知名度を上げるには、むしろ有効で必要な策だと思います。
「バレッタ」は、こういったキャンペーンが乏しかったため、一度も土俵に立たずして、終わってしまった感があります。
しかし、本当の勝負は、キャンペーンの後です。
キャンペーンが終了した後も、曲がランキング上位に、長く留まっているならば、本当にヒットしていると評価出来ます。
最近では、「恋するフォーチュンクッキー」が好例で、昨年の8月21日(水)に発売されたのですが、現在でも、iTunes Store ランキングで26位、有線ランキングでは87位に入っており、AKB48の楽曲では、桁違いのロングヒットになっています。
これほど長期間、ランキングを維持しているのは、既存のAKB48ファンだけでは説明出来ないので、曲が一般層にも受けているのは、ほぼ確実だと思います。
発売後半年以上に渡って上位をキープするようなヒットは少数ですが、キャンペーンの後、順位が下がる場合でも、その下がり方によって、一般層から興味を持ってくれる人が現れているかどうかを推測することが出来て、それによって、キャンペーンに見合うだけの結果を得られているのかどうかが分かると思います。
大々的なキャンペーンを打って、チャートを引き上げても、その後、順位が急降下して一気に圏外となったら、波及効果がほとんどなかったことになり、収支が取れずに、次のキャンペーンはなしということにもなりかねません。
そして、乃木坂46の音楽業界でのポジションを左右するような人たちも、こういった「評価」をかなりシビアに行って、それぞれの歌手の一般人気を探っていると思います。
このブログで、CDセールスだけでなく、ダウンロードランキングや有線ランキングについても、「坂を上っている」という予断を排して(笑)、出来る限りデータを調べ、本当にヒットしているのかどうか検証するのには、そういった人たちの目線に近づきたいという気持ちもあります。
「アナと雪の女王」のサウンドトラック、オリコン初動は1万4千枚で、「気づいたら片想い」初動45万8千枚のたった3%に過ぎない売り上げ枚数です。
では、収録曲である「Let It Go (ありのままで)」は、「気づいたら片想い」の3%程度のヒットかというと、そんなことはない。
むしろ、曲を耳にしたことがない人の方が少ないのではないかと思うくらい、めちゃめちゃヒットしてます(笑)。
逆に、CDが初動で何十万枚も売れ、発売後のダウンロードや有線が好調で、ヒットしていると思っていたのに、周りと話してみると、ほとんど誰もその曲のことを知らない。
AKB48グループと乃木坂46に関しては、そういうケースがあっても、ぜんぜん不思議じゃありません。
本当のところ、楽曲セールスに何が起こっているのか、一見好調そうなデータでも、特典サービスやキャンペーンの内容によっては、意味が違ってくることがあります。
数字は見方が大事ということでしょう。
乃木坂の地位がどうやったら上がるのか、どうすれば音楽業界で評価されるのか。
セールス分析は、それに答えてくれる気がして続けてきたけど、本音を言うと、分析なんて一切しないで、ひたすらメンバーだけを見ている方が、ファンとしては、気持ちがずっと楽ですね(笑)。
関連サイト
有線ランキング
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
もちろん、歴代最高の順位です。
前々回に102位で初登場、これは発売1週前の集計で、次の発売週が集計された前回は63位に浮上していました。
今回、さらに順位を上げるだろうと予想はしてたけど、まさかトップ10に入るとは思いもしませんでした。
こんな怒濤の勢いで上位に食い込む曲は、滅多にないので、乃木坂46、いよいよ大きなヒットを当てたかもしれないと興奮したんですが、今回、コンビニのミニストップとコラボしていることを思い出して、少し気持ちが冷静になりました(笑)。
前作「バレッタ」が完全圏外だったのに、ランクイン3週目でいきなりトップ10入りというのは、さすがに何か強力なタイアップがなければ、通常は考えられないことです。
そして、ミニストップとのコラボは、「気づいたら片想い」発売記念キャンペーンと銘打っていて、4月9日(水)から4月21日(月)まで行われます。
8位に急浮上したのは、4月5日(土)から4月11日(金)のランキングなので、関連店舗がリクエストしてくれている可能性があって、確かに、ミニストップに行ったとき、店内で「気づいたら片想い」が流れてました。
ただ、何はともあれ、ランキング表の1ページ目に名前が載っているのは、それ自体が広告の役目を果たすし、実際、世の中に曲が流れているので、乃木坂46にとって、大きな宣伝となります。
ちなみに、有線8位というのは、「支店」では、どのグループもまだ到達していない順位です。
さて、ヒットチャートの数字がある程度出てきて、「気づいたら片想い」キャンペーンの特徴が明らかになってきました。
とにかく、これまでとは比較にならないほど、運営は広告宣伝にお金を掛けていると思います。
象徴的なのが、テレビ東京「乃木坂って、どこ?」での「マカオツアー」です。
海外に行くのは番組初だと思いますが、10人ほどのメンバーに、バナナマンが同行するという、深夜番組としては異例に大掛かりなロケでした。
これは丸ごと8枚目シングルのキャンペーンになっていて、実際、西野七瀬がバンジーを飛んだことで、曲の購入を決めた視聴者も多かったと思います。
ただ、日曜24時開始の30分番組で、お金の掛かる海外ロケを行ったことを考えると、乃木坂側のスポンサーが費用をかなり負担している可能性があります。
また、上に挙げたミニストップとのコラボだけでなく、アンダーライブなどでの楽天とのコラボ、劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」の実写CM、能條愛未、中田花奈、伊藤寧々を主役に据えた、三作連続のホラー映画も、乃木坂46を売り込むという意味で、新曲キャンペーンに入れていいんじゃないでしょうか。
さらに、「気づいたら片想い」は、テレビCMやネット広告をかなり充実させた印象を受けました。
先日、アイドルや芸能に一切関係のないサイトで、「気づいたら片想い」のネット広告が出ていて驚きました。
過去のシングルで、「乃木坂」の検索を掛けずに、新曲情報に遭遇するという経験はほとんどなかったので、今回はネットを通した宣伝にも相当に力を入れた気がします。
生駒里奈がチームBとの「兼任」になって、「総選挙」にも立候補するなど、いよいよ乃木坂46がAKB48グループに入っていくことになったため、乃木坂が重点プロモーション対象となったのか、7枚目「バレッタ」とは一段スケールの違う広告宣伝が、8枚目「気づいたら片想い」で行われたように見えます。
有線ランキングが歴代最高の8位というのは、その一つの成果じゃないでしょうか。
一方、ダウンロード配信は、「バレッタ」よりは確実に好調ですが、過去最高レベルかどうかは、何とも言えません。
iTunes Store ランキングでは、発売翌日4月3日(木)深夜に、「気づいたら片想い」7位、共通カップリング曲「ロマンスのスタート」30位で、収録6曲がすべて200位以内にランクインしていました。
ちなみに、このとき4位だったのが、後で説明する「春風」という曲です。
私が確認出来た最高順位はこの7位でしたが、ネットのコメントでは、5位まで行ったという話を見かけました。
このように、8枚目シングルのダウンロードランキング、発売直後は、かなり勢いを感じさせました。
ただ、ちょうど一週間後の4月10日(木)深夜では、「気づいたら片想い」30位、「ロマンスのスタート」172位で、ランクインはこの二曲だけになっていました。
さらに、発売後3週目の4月20日(日)現在、「気づいたら片想い」は42位、共通カップリング曲「ロマンスのスタート」はトップ200位の圏外です。
10日(木)から20日(日)の間に、「ミュージックステーション」に初出演を果たし、「気づいたら片想い with 松井玲奈ver.」(現在31位)というAKB48Gファンをダイレクトに引きつける「カンフル剤」が投入されたことを考えると、順位の落ちがやや速く感じられるので、今後、どれだけ長く順位を保持出来るかが、ポイントになってきます。
ヒットの基準としては、フジテレビ「僕のいた時間」の主題歌、Rhiwaの「春風」という曲があります。
「春風」は、2月26日(水)発売で、現在、iTunes Storeランキング16位ですが、上で示したように、かなりの期間、ベスト10、しかもその半ばから前半にランクインしていて、大ヒットではなくとも、少なくとも、ヒット曲であるとは言っていいでしょう。
「気づいたら片想い」のランキング推移を、この曲と比べてみると、発売日が5週間後であるにも関わらず、順位で上回ったことがほとんどなく、そのことから考えて、8枚目シングルはヒットと呼べる領域には、まだ入っていないと思います。
しかし、今回のような、ダウンロードや有線のランキングを意識したキャンペーンは、「ガールズルール」や「バレッタ」で不十分だった点で、だからこそ、表題曲のCMタイアップなどで順位を上げるよう、このブログで指摘してきたので、出来れば今後も続けて欲しい。
ダウンロードランキングや有線ランキングの上位に曲名とグループ名が載り続ければ、必ず、一般知名度が上がって、本格的なヒットを出す下地を整えることが出来ると思います。
ちょっと話は変わりますが、4月11日(金)に初出演したMステでは、乃木坂46を紹介するVTRがなく、楽しみにしていたので、かなりショックを受けました。
せっかく、念願のMステだったのに、この扱いはないだろうと(笑)。
HKT48のときは、福岡のアイドル事情に絡めて、グループの紹介VTRが流れ、BABYMETALのときも、かなりしっかりしたVTRが作られていたので、乃木坂46は、まだ低く見られているのかなあと、昨年の「FNS歌謡祭」でのバックダンサー的な扱いを思い出してしまいました。
特典サービスで、どんなに多くのCDを売っても、音楽業界での評価が上がらないのは、この一年で身にしみて感じています。
大型歌謡祭や音楽番組での扱いを良くするには、ダウンロードランキングや有線ランキングで何週間も上位に入るようなヒットが不可欠だと思います。
実際、E-girlsの「ごめんなさいのKissing You」は、そういった成績を叩き出して、最終的には紅白歌合戦に出場、歌手としてのランクを大きく上げました。
そして、確かにこの曲、本当に若い女性層に受けてました、というのも、乃木坂メンバーが何人も個人的に好きで聴いていたそうですから(笑)。
乃木坂46を現在評価しない人たちですら、認めざるを得ないほど、力強いランキング推移を示すヒット曲を出したとき、初めて乃木坂は芸能界や音楽業界で、ワンランク上のポジションを得ることが出来るのだと思います。
「バレッタ」の有線ランキングが完全圏外だったのは、楽曲の出来不出来ではなく、運営に有線ランキングを上げようという意識が乏しかったからだと思います。
前作では、個別握手会の売り上げを伸ばすことに重点が置かれ、ダウンロードや有線など、一般人気に関連するヒットチャートを上げるようなキャンペーンがほとんどありませんでした。
それに対して「気づいたら片想い」では、運営がこのブログを読んだわけではないと思いますが(笑)、曲コマーシャルの充実やコンビニとのコラボなど、オリコン以外のチャートを意識していると感じさせるキャンペーンを仕掛けていてます。
ただ、キャンペーンがどの程度、曲と歌手を既存ファン以外の層に浸透させたかを評価することが大事だと思います。
というのも、アイドルの曲では、ヒットしているからチャートが上がるというより、まずチャートを上げて関心度を高め、それをテコにして本当のヒットを狙うケースが多い。
CDに個別握手会や全国握手会の特典を付けて、オリコンやサウンドスキャンの順位と枚数を上げるのは、典型的な例ですが、ダウンロードや有線でも、タイアップなどのキャンペーンによって、短期間であれば、ランキングをある程度上げることは可能で、曲やグループの知名度を上げるには、むしろ有効で必要な策だと思います。
「バレッタ」は、こういったキャンペーンが乏しかったため、一度も土俵に立たずして、終わってしまった感があります。
しかし、本当の勝負は、キャンペーンの後です。
キャンペーンが終了した後も、曲がランキング上位に、長く留まっているならば、本当にヒットしていると評価出来ます。
最近では、「恋するフォーチュンクッキー」が好例で、昨年の8月21日(水)に発売されたのですが、現在でも、iTunes Store ランキングで26位、有線ランキングでは87位に入っており、AKB48の楽曲では、桁違いのロングヒットになっています。
これほど長期間、ランキングを維持しているのは、既存のAKB48ファンだけでは説明出来ないので、曲が一般層にも受けているのは、ほぼ確実だと思います。
発売後半年以上に渡って上位をキープするようなヒットは少数ですが、キャンペーンの後、順位が下がる場合でも、その下がり方によって、一般層から興味を持ってくれる人が現れているかどうかを推測することが出来て、それによって、キャンペーンに見合うだけの結果を得られているのかどうかが分かると思います。
大々的なキャンペーンを打って、チャートを引き上げても、その後、順位が急降下して一気に圏外となったら、波及効果がほとんどなかったことになり、収支が取れずに、次のキャンペーンはなしということにもなりかねません。
そして、乃木坂46の音楽業界でのポジションを左右するような人たちも、こういった「評価」をかなりシビアに行って、それぞれの歌手の一般人気を探っていると思います。
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では、収録曲である「Let It Go (ありのままで)」は、「気づいたら片想い」の3%程度のヒットかというと、そんなことはない。
むしろ、曲を耳にしたことがない人の方が少ないのではないかと思うくらい、めちゃめちゃヒットしてます(笑)。
逆に、CDが初動で何十万枚も売れ、発売後のダウンロードや有線が好調で、ヒットしていると思っていたのに、周りと話してみると、ほとんど誰もその曲のことを知らない。
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本当のところ、楽曲セールスに何が起こっているのか、一見好調そうなデータでも、特典サービスやキャンペーンの内容によっては、意味が違ってくることがあります。
数字は見方が大事ということでしょう。
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