kaeruのつぶやき

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「調略」 真田昌幸 君子は豹変する。

2016-02-28 22:50:11 | 「真田丸」

「真田昌幸はただの裏切り者」という話。

この本に出てくる話です。

   ただしその前に「昔の戦国大名論の考え方からしたら」という言葉が付きます。それは昔の戦国大名論は全部の領地を自分で直接支配しようと目指していた、という大前提にたっていた。しかし国衆は自治領として認められて大名としても介入する気がなかった。

   そういうなかで国衆は自分の領国と家臣と領民を守る義務がある、そのため戦国大名に従っている、その大名が頼りなければ他の大名につく、独立する力がなければ当然のことでした。

   真田昌幸は「織田信長の死後、上杉景勝に付いて、一ヶ月後に北条氏直について、三ヶ月後に徳川家康について、一、二年したら上杉景勝について、最後は豊臣秀吉に付いておさまる。まったくの裏切り者なわけです。しかし実はそうではなく、自分の国を守るためにどうするか、主体がそこになることを理解していただければ、昌幸の本質が見えてくると思います。」

「真田丸」の時代考証担当者3人の一人丸島和洋さんの発言です。

   昌幸が国衆という立場に徹底して立った時、周りの大名を手玉に取り知略を巡らし今夜の「調略」もあったわけです。