「真田丸」の人気にのって「真田丸」というカテゴリーを追加しました。「あまちゃん」でこのブログの訪問者が増えたことを報告しましたが、二匹めのドジョウを狙おうという魂胆です。一昨日が209で過去最高を記録していい気のなっているのです。
といってもそれだけでは魂胆が見え過ぎですからこの際戦国時代という時代についていささか知っておこうと思いました。
昨日の「つぶやき」へのワイコマさんのコメントに、ドラマに出てくる女性像について触れられて、それへのkaeruの返信コメントを書きました。
それに関係して、この本(大月書店刊『日本社会の歴史 上』)に、
「中世の女性の地位と役割」という節がありました。
真田家の女性ばかりでなく、きりも梅も生き生きと描かれています。わざと現代風にという評価もあるかもしれませんが、そうとも言えないと感じたのがこの本の記述です。
何回かに分けて抜き書きします、その冒頭部分です。
【 江戸時代後半から明治・大正をへて戦前にいたるまでの時代の人びとは、「家」と呼ばれる集団の一員として生活し、この家は子孫に受け継がれるべきものとされていた。しかしそもそも昔の人びとははじめからこうした家のなかにいたわけではない。飢餓や疫病が頻繁に襲い、生産力も低かった時代では、いったん財をなしたとしてもそれを子孫に伝えることは容易ではなく、永続的な「家」が広く庶民にまで行きわたるには長い時間を要したのである。天皇家や公家、あるいは御家人の世界では鎌倉時代にはそれなりの家が確立していたが、地域の住民たちの家が代々受け継がれるようになったのは、戦国時代から江戸時代にかけてのことだった。】
このドラマがその「戦国時代」です、幸村への視点だけでなく松、きり、梅へも視点を移しつつ見ていこうという気持ちになっています。